Q. ふくろうさんからの疑問
日本のテーマパークの一つ「東京ディズニーランド」。
名前だけみれば「東京都」にあると思いがちですが、実は「千葉県」に存在します(ご存知の方も多いと思いますが……)。
なぜ、「千葉県」にあるのに、「東京」なのか疑問です。
みなさんの身近の店舗などでも、「A市」にあるのに「A店」ではなく、となりの「B市」の名前をとって「B店」という例がありますか?
謎です。
★TDLが千葉県にあるのは、有名ですね。この疑問の解決と共に、ぜひ、みなさんの知っておられる「Aにあるのに名前がB」を教えてください。駅名や高速道路の出入り口の名前は、よくありますね。(星田)
A. Yackyさんから
千葉県にあるのに「東京〜」というのは他にもたくさんあります。
・新東京国際空港(成田空港)
・東京幕張メッセ
・東京Bay−FM
など。
想像ですが、「千葉県だけど東京エリアですよ」って言いたいんじゃないですか?
A. だぶでぶさんから
施設名と地名が違うものを上げろと言われれば、真っ先に思い浮かぶのは同じ千葉県の「新東京国際空港(現在は民営化により「成田国際空港」となっていますが)」ではないでしょうか。空港は特に顕著ですね。「仙台空港」も隣の名取市・岩沼市ですし。
やはり
1.有名な地名を使う(それで必ずしも便利になる訳ではありませんが、方角はつかめる)
2.「東京○○」に関しては「東京圏」としての施設名ということではないでしょうか。
施設名ではありませんが、「東京○○ショー」が幕張メッセであることも多いですし……。
A. 江戸川三連豚さんから
東京ディズニーランドを所有しているオリエンタルランドがそう名づけたからとしか言えません。
成田空港も、「新東京国際空港としよう」と空港公団が言ったからです。
別段、帯広にあろうが指宿にあろうが、「東京○○」と名づけてもかまわないのです、他の実在するものと区別ができずに問題にならないかぎりは……。
ただ、「恥ずかしい」という思いはあるかもしれませんし、批判されることもあるかもしれません。
成田空港も海外での表記を当初は「TKY」でしたが、羽田と区別がつかないといった理由で「NRT」に替えられてると聞いたことがあります。現実に合わないと淘汰修正されることもあるようです。
TDLの場合は、一歩踏み出しただけですし、批判もすくないわけです。
A. サムさんから
神奈川県の厚木飛行場は、マッカーサーが初めて日本に来たときに降り立ったというので有名ですが、その後米軍の厚木基地となり、「厚木基地=厚木市」というイメージがあるようですが。
実際の厚木基地(厚木飛行場)は厚木市にはなく、主に綾瀬市そして大和市と海老名市の3市にまたがってあります。
A. 洞窟ピングーさんから
国際的に東京の方が千葉よりも有名だからでしょう。外国からの来客を考えた場合、千葉ディズニーランドでは日本のどこにあるのか想像つかない人が多いのではないでしょうか。
似たような例としては空港があります。最近正式名称が変わりましたが、成田空港も以前は「新東京国際空港」でした。
駅名の場合、品川駅は港区にあり、目黒駅は品川区にあります。ただし、これは上記目的のためとは考えられません。
A. ごんたさんから
私の近所の大きなスーパーも、最寄の駅とは別の駅名を店名に入れて「○○駅店」としている所があります。
地元の人には違和感があるかも知れませんが、付けられた地名の方が有名であれば、どの辺にあるのかが誰でもイメージできるからでしょう。
A. Picorinoさんから
千葉県にありながら、「東京ディズニーランド」。
千葉県成田市にありながら、「新東京国際空港(現在は成田国際空港に変更されています)」みたいなものでしょう。
どんなものであれ、法的あるいは社会的な制約がない限り、名前をどうつけるかは、命名するものの意図に基づいてつけられるわけです。そこに、商業的な意図や、政治的な意図が入る余地はあるでしょう。
ディズニーランドは、千葉より東京という地名を頭に頂くことで、商業的な価値が高くなると見込まれたわけです。だからといって全くとんでもない離れた場所にあってそれを名乗れば詐欺的ですが、隣接しているので辛うじて許容される範囲ということでしょうか。
A. うにうにさんから
》「A市」にあるのに「A店」ではなく、
》となりの「B市」の名前をとって「B店」という例がありますか?
けっこうありますよ。
A市にある営業所の管轄エリアが、A市を含めその周りのいくつかの市町村に及んでいたりするような場合、そのエリアの中心的な都市であるB市の名前を取って「B営業所」と名付けることはよくあります。
電化製品の説明書に入っている、アフターサービス受付窓口の一覧表などを見ると、○○営業所や○○支店の住所が必ずしも○○市とは限らない、ということがよく分かります。
また、新聞に入ってくるスーパーや自動車販売店などの折り込みチラシを見ても、「あ、この店は店名と所在地が違う」なんていうことはときどきあります。
》「Aにあるのに名前がB」を教えてください
とのコメントもあったので、具体例を挙げると、(株)サニックスの立川営業所は昭島市に、東京システム運輸(株)の立川営業所は武蔵村山市にあります。
もちろん、たとえば昭島市(や武蔵村山市)と立川市の両方に営業所があれば、それぞれの所在地どおりの名前を付けたほうが分かりやすいですが、もし広いエリアに一つしかなければ、その地域内で中心となる立川市の名前を冠したとしても不自然ではないでしょう(東京都西部のローカルな事例ですみません。他の地域でも似たようなケースはあるでしょう)。
さて、最初の「千葉県にあるのに、どうして東京ディズニーランドと呼ぶのか」という質問ですが、私は別にそう呼んで構わないと考えています。 第一に、ディズニーランドの名称は、「身近の店舗などで、A市にあるB店」のケースとは、比べる対象のレベルが違います。
身近な店舗の場合は、その店がA市にあるのか、それともB市にあるのか、という近隣の自治体との比較になります。それに対して、東京ディズニーランドの場合、比べる相手はアナハイム(カリフォルニア州)や香港やパリにある、同じ系列のレジャーランドです。グローバルなスケールで見れば、浦安市が東京都の外側にあることぐらいは誤差の範囲でしょう。
第二に、「東京」と「東京都」はイコールではありません。
たとえば、毎年3月末に国土交通省が全国の主要地点の地価を発表しますが、この概要の中で「東京圏」という言い方があります。これはどこまでを指すかというと、東京都はほぼ全域含まれますが、西部の関東山地は除かれます。一方で、東京都以外の地域も相当含まれています。たとえば、神奈川県は丹沢山地を除きほぼ全域が含まれます。埼玉も同様に、北西部の山地が除かれます。茨城・千葉は、都心に近い一部地域が入ります。もちろん、東京都に隣接している千葉県浦安市も入ります。これらを総称して「東京圏」と呼んでいます。
これはほんの一例です。
交通網が発達した現代では、人の行き来や、商品の流通などは、都道府県や市町村の境界線を越えて行なわれるのが当たり前です。峠に関所があったり、県境にかつてのベルリンのような壁があったりするわけではありません。
もちろん、住所や納税などは厳密にその所在地に従わなくてはなりませんから、いくら目の前が東京都だからといって、浦安市民が都民税を納めることはできないでしょうが、事業所の名前にまで「住所に使われている文字以外の地名は使ってはならない」などと思っている人がいるとしたら(実際、ときどきいるようですが)それはあまりにも硬直した、かつ誤った考えと言わざるを得ません。
つまり「東京ディズニーランド」を「東京都にある」と解釈するからいけないので、「東京エリアにある」と考えれば何の問題もありません。
もっとも、企業や学校などの名称の中には、かなり無理をしている命名や、同じ地域でもないのに知名度を当て込んでよその地名をかぶせているような事例もありますが、東京ディズニーランドの場合はそれほど不自然ではないと私は考えています。
A. やまさんから
東京ドイツ村というのが千葉にあります。
わけわかんないです(笑)。
★えるさん、hiscoreさん、麻生有美さん、たーさんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。
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