Q. たーさんからの疑問
「赤ちゃんはコウノトリが運んでくる」
といいますが、なんでコウノトリなんですか?
もっと貴重な鳥も、メデタイ鳥もいると思うんですが、どうしてコウノトリなんですか?
★でも、スズメやツバメだとサイズとしては、小さすぎますけどね。
さて、なぜ、コウノトリなのか?(星田)
A. 暮雪さんから
この話を聞くと、ディズニー映画「ダンボ」の冒頭場面で、コウノトリが風呂敷に包んだダンボをくちばしにぶら下げて飛んできて、家の煙突の上の巣に着く場面を思い出します。
これはヨーロッパの言い伝えで、ヨーロッパではコウノトリは日本のツバメのように、春に南から渡ってくる渡り鳥で、家の屋根や暖炉の煙突の上などに巣を作り、卵を孵して子育てをする鳥です。
それでコウノトリには、遠くからくることや誕生・育児のイメージがあって、渡ってくるときに人間の子どもを運んできて、サンタクロースのように暖炉の煙突を通して届けてくれるのだという、親が子どもに話す言い伝えができたのだろうと思います。
親が子どもに「赤ちゃんはどこから生まれるの」と質問されたときに言い抜ける作り話は世界中にいろいろあって、キャベツ畑から取ってくるのだという話もあるようですね。
A. アンギラスさんから
コウノトリが赤ちゃんを運ぶという言い伝えの出所には諸説ありますが、これは主にヨーロッパから来たものです。
ヨーロッパで、この言い伝えの元となったコウノトリは、シュバシコウという種類でした。
コウノトリ全般は、人里近くに住み、座布団くらいの大きな巣を高い木の上や屋根の上などに造り、夫婦つがいで仲良く卵を温めて子育てをします。その様子が間近で見られたため「子どもを運んでくる鳥」として親しまれるようになった。というのが有力な説です。
コウノトリは羽根を広げると最大1.5メートルにもなる大型の鳥ですので、なおさら、そんなイメージが出来上がったのでしょう。身近で子育てをする鳥といえばツバメもいますが、ツバメではおやゆび姫くらいしか運べないでしょう(笑)。
しかし実際に赤ん坊を運ぼうにも、コウノトリ自身の体重は3〜4kgなので、3kg近い体重の赤ん坊を運ぶには物理的にかなり無理があるでしょうね(笑)。
A. ionさんから
昔、オーストラリアに留学していたときに聞いたのですが、コウノトリという鳥はとても自分の子どもを大切にするのだそうです。
だから、子どもがいるコウノトリに近づくと攻撃されるので、絶対に近づかないようにと言われました。
また、そのとき、そうやって子どもを大切にする鳥だから、赤ちゃんを運ぶのはコウノトリだといわれているんだよ。と教えてもらいました。
本当かどうかはわからないけど……。
A. まさゆきさんから
コウノトリは、木の高いところに巣を作って、そこに卵を産み、卵をかえします。そのため、卵の時期が人間にはわかりづらく、急にひな鳥が現れたように見えるのです。だから、「赤ちゃんを運んでくる」ように言われるようになったとのことです。
朝日テレビの『おはよう朝日』で、豊岡の「兵庫県立コウノトリの郷公園」の紹介のときに、そう解説されていました。
★YOSHYさんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。
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