Q. ｋｕＤさんからの疑問
雨がザーザー降っています。疑問が生じました。
ふと思いました。あの音は、どこから出ているのだろう？
屋根の音？ 木の葉の音？
地面の音？ だったら屋根も木も地面もないところでは、雨は音もなく降っているのだろうか？ いくら土砂降りでも……？
妻はあれは雨と雨がぶつかっているのよ、とこともなげに断定してくれましたが……。実際のところ、どうなんでしょう？
★考えてみたこともないような疑問です。さあ、みなさん、どう思います？（星田）
A. こじまさんから
すばらしい発想の疑問ですね。KuDさんに尊敬の念を覚えます。また奥様の答えもすばらしい！
まわりの人にも何人かに聞いてみたのですが、気象の専門家もいないこともあり、わかりませんでした。
私なりの答えを書いてみます。
数年前、中国の内陸部に仕事で行きました。現地のスタッフと一緒に車で何千キロも移動して回りました。途中、見渡す限り、まわりに何もない、ただただ広い平原で休憩していたときのことです。
遠くから雨雲が雨を降らせながら近付いてくるのがよく見えました。かすかに「さーっ」っという音が近付いてきます。あれは雨粒が空気を切る音と大地にぶつかり、流れしみ込む音なのだと思いました（今、思い返してみると、ですが）。それと雲を運ぶ空気が移動する音（風や上昇気流）もあるのでしょう。優しく静かな静かな雨でしたが、音はありました。
余談ですが、別の平原では雷雲が近付いてくるのにも遭遇しました。あっという間に追い付かれ、激しい大粒の雨と逆巻く気流音、雷鳴が凄まじかったです。まわりに建物も木もないところでは、空から狙われているようなもので、ひたすら地面に伏していました。
恐怖のひとときでしたが、ビルやコンクリートに遮られない雷鳴は深々と響く音で、魂を揺さぶられるようでした。まさに暴風雨の神が空を渡っていくようで「神鳴り」の名にふさわしいものでした。
A. Picorinoさんから
雨粒は空気抵抗を受けながら自由落下しています。形（大きな粒は底がへこんだ背の高いお饅頭、小さな粒は球形に近い）は多少違いますが、抗力係数はあまり大きな違いがないと考えられます。そして、表面積が抵抗、重さ(重力加速度）が雨粒の推進力ですから、結果として大きな雨粒ほど速く落ちる。とすれば、粒が揃っていない雨粒は、ぶつかりあいそうですね。
しかし、雨の日によく観察してみると、雨粒の大きさはだいたい揃っています。それは、雲の中で雨粒が成長するときに、それを支える上昇気流の速さで粒の大きさが決まるからです。
ということは、落ちている途中でぶつかることはあまりない。横から風が吹いても、受ける力は同じなので、平行移動。これもぶつかる要因にはならない。 雨音の大部分は、雨粒が地面や木の葉などにぶつかる音だと考えていいのではないでしょうか。
A. YOSHYさんから
「雨音の主因が雨粒と雨粒の衝突の結果」というのは、間違いです。
通常、地上付近（少なくとも我々が住んでいる高さでは）では、雨粒は既に一定速度（10m/s程度らしい）で一定方向（下に）に落下しています。したがって、雨粒同士が音が出るほど激しくぶつかり合うことはあり得ません。
つまり、雨音とは、地上もしくは障害物に叩き付けられるときの音です。その証拠に、超高層住宅の高層階に住んでいる人に聞いてみてください。窓に叩き付けられるとき以外は、雨音は聞こえないはずです。
ちなみに、ビルの20階で仕事をしていますが、あまり聞こえなかったような気がします。
A. bluestarさんから
『雨音はショパンの調べ』なんて歌がありましたね。ほんと、今まで「何で」って考えたことありませんでした。
昔、トタン葺きの家に住んでいた頃は、雨になると「バラバラ」音がして、「あっ！雨だ」と気が付いていましたが、今はマンション暮らし。雨音はほとんど聞こえません。
ただし、上階から落ちてくるしずくが、ベランダの手摺りに当たると金属的な音がします。また、にわか雨がこちらに向かってくるときは、近所の屋根や車庫の波板、道路や木々に雨粒が当たる音が近づいてくるのが判ります（窓が開いてるとき）。
つまり、雨音は、水滴が物に当たったときに発生した音が、複雑に重なった音だと思います。
もし、上空の無風空間に止まることができたとしたら、そんな雨音は聞こえないかも……。でも、自分の体に当たる音は聞こえるでしょうね。
雨粒同士の衝突は、そんなにないのでは……。なぜなら、「重さの違う物体を落としても落下速度は同じ」って原理ありましたよね。ただ、そこに空気抵抗や風の要素が加わりますから、ぶつからないとは言い切れませんが、頻度は少ないのでは……。この辺はあやふやです。
★ほえぇさん、かむかむさんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。
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