--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.554 (2006.10.14)

Q. やまおさんからの疑問

 食品包装用のごく薄い透明なフィルム「ラップ」は、なぜひっつくのでしょうか? のりや接着剤は付いていません。マジック・テープでもありません。でも、よくひっつきます。

ついでの疑問です。
(1)ラップに裏表はないときいたことがありますが、本当かな?
(2)ラップとラップがひっついたとき、うまくはがす裏技がないかな?
(3)ラーメン屋等が出前につかうラップは、家庭用のものより強力なような気がしますが、市販されているのかな?(星田)


A. ギーさんから

 巻いてあるラップを引き出すときに、静電気が発生するせいだと聞いたことがあります。

ということは、静電気が消えてしまえば、ひっつきにくくなるということ?(星田)

A. ごんたさんから

 ラップは静電気による吸着効果の他に、柔軟な材質が凹凸のある物に対しても隙間なく密着することで、摩擦力による接着効果もあるのではないでしょうか?
 ラップとラップがくっついてしまうと、両方の効果で取れにくくなるのかと思いますよ。
 ラップには厚みの違う品が数種類出ているので、ラーメン屋さんやスーパーのパック品などに使用されているのは、家庭用より厚い物なんじゃないでしょうか?

A. やすさんから

 ラップがくっつくのは、主に2つの要因があるようです。
 まず1つ目は、「帯電しやすい」こと。
 たとえば、下敷きを脇の下などでこすってから頭に近づけると、髪の毛が下敷きにくっつきます。他にも、学校の理科などで、水道から水を細く出して、帯電した物(スプーンなど)を近づけると、水が曲がってくっつくといった実験があります。このように、静電気を帯びた物は、他の物を引き寄せる効果があるようです。
 2つ目は、「密着する」ということ。
 分子には、密着すると、「分子間力(ぶんしかんりょく)」という、分子同士の引力のようなものでお互いを引き寄せる性質があります。
 表面が平らなもの同士を2つくっつけても普通はくっつきませんが、これは人間の目では密着しているように見えても、分子のレベルでは凹凸があって、全く密着していないためです。そのため、簡単に離れてしまいます。
 しかし、ラップはくっつける相手の表面に合わせて自分の凹凸を変形させるようになっているため、「密着」します。そのため、他の物にくっつきます。これは、ガムテープ等の粘着質の物と原理は同じといえます。
 テープは表面が柔らかく、ラップと比べて液体に近いためより強くくっつきます。ラップは個体のため、分子の凹凸を合わせるのも限界があり、ある程度の力で簡単にはがすことができるのです。
 他にも、たとえば2枚のガラスの板の間に水を少し垂らしてからくっつけると離れにくくなりますが、これも水のおかげで2枚のガラス版の分子の凹凸が少なくなるからと言えます。(正確には、ガラスAと水、水とガラスBが密着しています。)
 このように、「静電気」と「分子間の密着」の2つの要因から、ラップはひっつくようです。

A. Picorinoさんから

 ラップの箱書きを見ると、使用したプラスチックだけの表示のものと、柔軟剤と安定剤を使用している旨表示しているものがあります。
 使ってみると違いがあり、プラスチックだけの表示のものはお皿などの陶磁器に対する接着性があまりありません。
 この安定剤の成分は「XXX油」というふうな表示となっており、油が使われています。これが接着力を強くしているのではないでしょうか。

A. 麻生有美さんから

 ラップがくっつきやすいのは、作成工程に秘密があります。
 ラップを作るとき、原料のビニールを伸ばして作ります、引っ張って伸ばして、テンションを掛けたビニールは、ちじもうとしていますので、くっつくとお互いにちじもうとするため、吸盤のような状態で、くっつくわけです。

A.現在、調査中です。情報ください。 [メール]