--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.567 (2006.12.05)

Q. ゆうかさんからの疑問

 いわゆる「乾燥肌」ってやつかもしれません。寒くなってくると、体中がかゆくなってきます。かいてはいけないと思いつつ、意志の弱い私はかいてしまいます。
 乾燥がいけないのだからと思い、お湯につかりました。ところが、お湯につかったとたんにかゆくなります。
身体の周りはすべてお湯なのに、どうしてかゆくなるのでしょうか? 私のかゆみはどうやったら治るのでしょうか?

私も「かゆがり」です。この時期はかゆくて、かゆくて……。
 保湿剤を使えばいいのかな?(星田)


A. れもんさんから

 お風呂に入ってかゆくなるのは、水道水の塩素の影響ではないでしょうか。塩を入れることで緩和されると思います(その場合、化学塩は避けた方がよろしいかと…)。
 炭と塩を軽く一握り入れるとお湯が軟らかくなります。個人差があると思いますが、私の場合肌がすべすべに!!

A. かりさかさんから

 私73才ですが、5年程前から冬になると体中が痒くなり、風呂上りにメンソレータムADを付けると収まりました。それ以来、冬乾燥して来ると早めに付けるようにして、痒み知らずです。
 以前より乾燥した所に転居したのと、エアコンが原因ではないかと考えています。加湿器の併用、乾燥作用の無い遠赤外線暖房が良いのではと考えています。

A. あきあきさんから

 お風呂に入るとかゆくなるとのことですが、お風呂と乾燥肌とは直接は関係ないと思います。
 私も、軽度のアトピーで医師に相談をしたこともありますが、体温が上がることでかゆみが増すそうです。
 お酒を飲んだとき、布団に入ったときも同じことです。
 また、普段の活動中には気にしていなくても、お風呂や寝床で落ち着いて何も考えていないときにはかゆみも増します。やはり、落ち着いているときには神経が敏感になっているのでしょう。
 疑問とは直接関係ないですが、洗いすぎ、湯船につかりすぎというのも皮膚の油分がなくなってしまい、乾燥肌に拍車をかけてしまうそうですよ。

A. picorinoさんから

 皮膚は、外からの刺激に対するセンサーです。
 機械的刺激(圧力接触痛み)を感知するものにメルケル盤、ルフィニ終末、マイスネル小体、パチニ小体、Aδ線維(有髄神経線維)などがあり、無髄神経線維は温度痛み痒みを感知しているそうです。そして、熱と辛味を感じるのはTRPV1その他の(TRPVには1〜4があり、温度帯によって働くものが異なる)、イオンチャンネル受容体だそうです(だから熱いと辛いはHotと同じになる。日焼けしているとぬるい温度のお湯でも痛みを感じるのも、この関係がATPで変化した結果。)
 お湯に入ってかゆく感じるのは、何か皮膚に問題があって、痒みを感じるセンサーがその温度に反応しているということなのかもしれません。

A. komesukeさんから

 寒い時期お風呂に入ると痒くなるとのことですが、寒い時期は血行不良となりやすく、表皮の血流も低下しています。その状態でお風呂に入ると急に血流が回復し神経が刺激されます。人間の神経に「かゆみ」を感じる神経は存在しませんが、「痛覚」神経への刺激が微量ですとそれを「かゆみ」として感知します(いちばんわかりやすい例としては「しもやけ」が近いと思います)。
 したがって、急激に暖めず徐々に暖めることによりかゆみは若干ましになるかと思います。
 入浴後の皮膚のかゆみは表皮の乾燥によることがこの時期は多いので、乾燥した冬の季節はクリームなどで保護するとよいです。

A. アンギラスさんから

 乾燥肌というのは、皮脂が不足したりして角質の水分が失われて破壊され、正常でなくなった状態です。そうなると神経が「こりゃヤバイから警戒しよう」として、少しの刺激にも過敏に反応する。これが痒くなる原理です。
 風呂では、温度や湯(水道水)に含まれる塩素などの刺激が神経を刺激するから、痒くなります。
 まず、乾燥肌という異常な状態を改善するのが、根本的解決法でしょう。

1:加湿器などで部屋の湿度を上げ、皮膚から水分が失われるのを防ぐ。
2:皮膚によい栄養素である、アミノ酸、コンドロイチン、コラーゲン、ビタミンC、亜鉛などを摂り、皮膚を正常にする。
3:より皮膚の角質が壊れ、乾燥肌が酷くなるので掻き毟らない、風呂では皮脂を落としすぎないように優しく洗う。肌に優しい『弱酸性』のボディソープを使う
4:保湿剤入りの入浴剤を用い、保湿クリームを塗布する。
5:ストレスを溜めない(これは、ちょっと難しいですね)

A. 4児の父さんから

 自分も、子どもも乾燥肌です。
 乾燥肌は、それ自体はすぐに病気とはいえませんが、アトピー性皮膚炎類似状態、または軽症のアトピー性皮膚炎の人も多く含まれているようです。ですから、乾燥肌はアトピー性皮膚炎とかなり類似した病態を示します。
 具体的には……、

(1) 皮膚のバリア機能の低下
 種々の皮膚感染症に弱いです。わが子は、幼稚園で伝染性軟属腫(水イボ)をもらってきました。この病気に感染すること自体が、健常な皮膚ではないことを示しているそうです。
(2) 損傷治癒機能の低下
 ケガや傷などの治癒が遅く、また痕が残りやすいです。しばしば、色素沈着を残した形で治癒します。
(3) 知覚過敏
 温暖、寒冷、接触、薬品など、通常の人が感じないレベルの刺激に敏感に反応します。しばしば蕁麻疹なども引き起こします。
(4) 知覚の仕方の異常
 通常の人とは異なる知覚の仕方をします。有名な実験ですが、アトピー性皮膚炎の患者の皮膚に、電気刺激をすると、通常の人が知覚できない弱いレベルの電流でも、アトピー患者は感じることができ、かつ通常の人が痛みを感じるのに対し、アトピー患者は痒みを感じます。

 ゆうかさんが経験されたのは、主にBCと関係する反応であろうと思います。

 乾燥肌の人が気をつけることは……、

(1) 電気対策として、なるべく化繊の衣類は身につけない。特に女性の下着は要注意。
(2) 接触刺激対策として、緩めの衣服を着用。
(3) 体洗の際は、肌に優しいボディーシャンプーなどを使う。皮脂を落としてしまう石鹸は厳禁。
(4) 同じく体洗の際に、ごしごしこすらない。健康タオルなどは厳禁。手にボディーシャンプーをつけて擦るくらいで十分。
(5) 垢すりなどは厳禁。近年、過度な清潔志向が流行っておりますが、垢は本来、ある程度皮膚に必要なものです。
(6) 浴槽に長くつからない。皮脂が湯に流れ出てしまいます。乾燥肌用の入浴剤を使用の際は、このかぎりではありません。
(7) 熱い湯につからない。温暖刺激に皮膚が反応します。同様にコタツもよくないです。
(8) 入浴後などに、皮膚に保湿剤を小まめに塗布する。一般では、尿素系のものが流行っております。ただ、これ自体が角質を溶かす作用があるので、ある程度しみます。尿素系がしみる方は、皮膚科などで専用の薬を処方してもらってください。

ぷ〜さん、鬱兵さん、暗闇料理人さん、しそさん、ginさん、cc-angeleさんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。