--- 素朴な疑問集 ---
トップページへ    [素朴な疑問集 TOP]


疑問No.570 (2006.12.23)

Q. Julianさんからの疑問

 静電気が多く発生する季節になりました。ひょいと指を触れた瞬間に、「ピシッ!」。大変不愉快です。
 しかし、周囲の人に聞くと「全く経験したことがない」と言う人もいます。
 私の場合、人の肩に触れただけでも「ピシッ!」と来てしまい、相手を驚かせてしまいます。
 ちなみに、私は基本的にコットン生地の洋服(ポロシャツやジーンズ)を着ています。特に静電気を発生しやすい素材を身に着けているつもりはないのですが……。
 これって、体質的なモノにも左右されるのでしょうか? 体質に左右されるとすれば、どんな体質の人に静電気が起こりやすいのでしょう?

冬は、車のドアを開けるのが怖いです。(星田)


A. ごんたさんから

 静電気は体表面に蓄積されますので、乾燥肌だと静電気が溜まりやすいのではないでしょうか?
 静電気の起こりやすい原因としては、静電気を起こしやすい衣類を好んで着用したり、毛深い(体表面積が増える)のも要因になるかもしれませんね。
 かくいう私もよく「バチッ」とやられます。

A. ユージさんから

 静電気の「発生しやすいい」体質があるかは分かりません。
 が、汗をかきやすい体質の場合には、発生した静電気がその汗に乗って逃げることができるため、静電気が発生していても火花放電(バチッとなるやつ)は起き難くなるようです。
 これは、夏場では、静電気による火花放電がほとんどない理由のひとつでもあります。夏場は湿度が高いですから。
 逆を言えば、汗をかきにくい人は、火花放電が起きやすいといえるかもしれません。
 ちなみに、鍵かなんかでドアノブなどの金属部分に一度触れれば、鍵を伝って静電気が逃げるので、その後でドアノブに触ってもバチッとこなくなります。ちょっと面倒ですが、痛い目に遭いたくないときはやってみてください。

A. 賢さんから

 以前なにかのテレビ番組で、静電気について調べていたのを見た記憶があります。
 それによると、通常は行動の癖が原因で、厳密な「体質」が原因ではないとのこと。つまり、「静電気の起こりやすい服を着て、静電気の起こりやすい歩き方をして、静電気を逃がしていないから」金属に触れた時に放電が起こるそうです。
 解決策としては事前に静電気を逃がしておくこと。靴底がゴムだと帯電してしまう、と説明されていたのを覚えています。
 他にも静電気の逃がし方や、静電気の起こりにくい服装・歩き方も詳しく紹介していたはずでしたが、内容は失念してしまいました。

A. glucoseさんから

 基本的にはあまり体質は関係ありません。静電気でビシッと不快な思いをするのは、溜まった静電気が一気に流れ出るからです。
 では、なぜ静電気は溜まるのか? 1つは静電気が発生するから。2つめは静電気が逃げないからです。
 静電気を発生させないためには異なる物質がこすれた場合に発生しますので、同じ素材のものを着ると発生しにくくなります。また、動き方にも影響されます。だるそうに足を引きずればそれだけ静電気は発生しやすくなります。
 静電気が逃げやすくするには、水分が効いてきます。髪が濡れていたりするとそこから放電しやすくなって、静電気は溜まりにくくなります。逆に乾燥していると放電しにくくなり静電気が溜まります。肌が乾燥している人は放電しにくくなるので、そう言う意味では静電気が溜まりやすい体質なのかも。保湿クリームなどで乾燥しにくくするのも手ですし、ウェットティッシュをときどき触るだけでもよいらしいですよ。
 もし静電気が溜まってしまった場合、恐る恐る触るよりも、手のひら全面で触ると、その分電気の通り道が広くなるので、ビシッとは来にくくなります。

A. アンギラスさんから

 結論から言うと、静電気を「起こしやすい」体質があるかないかは、大学の研究でも不明だそうです。
 人間の体液のナトリウム(イオン)やカリウム(イオン)は腎臓で調節されて、ほぼ一定の濃度になってますし、カルシウム(イオン)などは一定濃度になるように随時骨から供給されていますので、人毎に大きな差異はないと思います。
 また、血液が酸性に傾くと静電気体質になりやすいとも言われていますが、人間を含め哺乳類の血液は、ほぼ全てph7.4の弱アルカリ性になるように腎臓で調節されており、0.3程度でもどちらかに傾くと生命にかかわりますので、それも関係ないと思います。
 ただ、乾燥肌だと皮膚の導電率が低くなり、通常時に物に触れたときに放電しにくく、衣服の摩擦などで発生した静電気が溜まりやすく、一定の電位差が生じたときに放電することはあると思います。
 また、冷え性・肩凝りなどの血行不良も、電解質を含んだ血液の循環が悪くなっているわけですから、帯電することに関して何らかの影響があるとは思われます。
 個人的には、身体の電気抵抗の大小で体脂肪率を計測することを考えると、血液中の中性脂肪や皮下脂肪や内臓脂肪が「放電しやすいか否か」「帯電しやすいか否か」のカギを握っているかと思います。

フッキーさん、ginさんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。