--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.575 (2007.01.20)

Q. どろんぱさんからの疑問

「エンドロール」っていうのか、「スタッフロール」っていうのか、映画の終わりになると、制作に関わった人たちの名前がズラ〜ッと流れてきます。
 邦画だったらまだ読めるのですが(邦画はほとんど見ませんが……)、洋画の場合、たくさんの人の名前があの速さで流されると、実際にはすべてを読むのは私には、不可能です。
 実際には、映画館で映画を見たとき、最後まで見ないと悪いな〜という気持ちで、最後まで見ています。
 しかし、じつは、多くのお客さんが席を立つ中、読みもできないエンドロールをずっと見ていても仕方ないな。私も席を立とうかな? といつも悩んでいるのです。
 きっと映画通の方なら、「エンドロールはこういうところを見ておくと面白いんだぞ!」という観点をお持ちなのだろうと思います。ぜひ、教えてください。

「素朴な疑問」という感じではありませんが、こういうむずかしい要求にお答えいただける方、よろしくおねがいします。
  『幸せの力』が始まったら、見に行こうと思っています。(星田)


A. MORYさんから

 直接の回答ではありませんが、エンドロールが終わった後に、サービスカットっていうんでしょうか、ワンシーン、オマケみたいなのを流す映画が時々あるので、念のため最後まで観るようにしています。

A. Hoshiyanさんから

 アメリカの映画界では、俳優組合の力が強くて、制作現場に携わった人たちの名前は全部出せということらしく、無意味な名前が羅列されています。
 したがって、それを見ていても、制作側からのメッセージはありません。
 ばからしいのになると、監督の食事を用意した人なんってのも出てくるそうです。アメリカの映画館ではエンド・ロールで席を立つ人が多いそうですよ。

A. にゃこさんから

 映画通ではありませんが、私はこんなところを見ています。

1.出演者
 主演クラスではなく、小さな字で出てくる「ちょい役」を見ています。
「あれ? こんな人が出てたんだ。どこで出たのだろう?」
と思い出すのが楽しいのです。
 思い出せなければ、再び同じ映画を見る機会があったときに、その人がどこに出ているかを注意深く見ます。

2.協力
 ロケ地などの協力を見ます。知っている場所が協力として出るとなんとなくうれしいものです。また、知らない場所でも、旅行などでその近くに行ったときに、寄ると楽しいものです。
 主人公になりきって歩いてみたり(さすがに、ポーズはとりませんが。笑)、どのように撮影したのか考えたり、いろいろと楽しめます。

A. 洞窟ピングーさんから

 私は、映画の中で気になった脇役の役者の名前、挿入された音楽の曲名や歌手を探します。これらがない場合、映画に関与した日本人(日本の会社)がないか見てます。
 特撮に興味がある方は特撮を担当した会社、メイクに興味がある方は担当メイク、服飾に興味がある方は協力した服飾メーカなどを探すのも面白いと思います。

A. ロールケーキさんから

 私も大の映画ファンですが、あの「エンドロール」、最初は何気なく眺めていたっていうか、やっぱり膨大なお金と時間、それに、その作品製作に関わった人たちの努力に少しでも答えようとして、義理で(申し訳ない)観ていました。
 ところが、ある日に観たエンドロールに日本人の名前が……。別に日本人が出演していたわけでも、日本を題材にした映画でもないのに……。
 結構、"SUZUKI"とか”YAMAMOTO”とか、日本人あるいは日系人の名前がスタッフ名で出てくることが多いんですよ。アメリカ映画では必ず一名は出てきます。結構ハリウッド映画で働いている日本人あるいは日系人って多いんですね。うれしくなっちゃいます。
 話がそれましたが、そんなわけで、私は日本人の名前を追いながらエンドロールを楽しんでいます。

A. ざ〜さんから

 英語で「クレジット」と呼ぶのだと思います。つまり業績ですね。
 研究論文などでもそうですが、格式の高い仕事を引き受けると必ず関係者の名前が全て上梓されます。テレビドラマなどと違って、映画はそれだけスタッフ全員が格式とそれに見合うプライドを持って制作に臨んでいるということなのだと思います。また、このクレジットを示すことによって、自分がどのような仕事に関わってきたかを著す履歴証明となるのでしょう。
 そう思うと、よい映画を観た後には、スタッフ全員に尊敬の念をもって、最後まで見届けようという気持ちになれます。
 クレジットに出てくる名前の活字の大きさ、行間、単独か並列かなどで、業績の重さや特別出演や友情出演などへの"special thanks"に対するの感謝の念の軽重がみられて、監督自身の俳優やスタッフへの思い入れが分かって面白いです。

A. TOBYさんから

 私は、エンドロールの始めの部分は、役者さんの名前をみています。気づかなかったけれど、前の映画でも見たような名前の人がいるな……、どこで出てた誰だろう……等と思いながら(チョイ役の人だと名前と顔が一致しませんよね)。
 役者さんのあとは、人の名前というよりも、役割名(ディレクターとか音楽のミキシング担当とか書いてある部分)を眺めています。いろんな仕事の人がいるんだなあと思いながら。
 役割名を追えないくらいの小さな文字になってきてからは、大文字だけでできている単語を目で拾う感じで眺めています。その辺で大文字で登場する単語は、国名か、地名だと思います。
 最後の方というのは、ロケ協力の企業やら大使館やらの名前が並ぶので、「この映画のロケはどうやらあの国らしい」とか、想像すると楽しめますよ。 あとは、知った企業のロゴが出て来るとそれも面白いと思って眺めています。その企業が具体的に何をしたかまではわからないので、その役割を勝手に決めつけたりして眺めているのです。

A. キノタクさんから

 映画制作に関わる役職を英語(原語)で理解しておくと、エンドロールも楽しめますよ。
 たとえば、邦画では俳優の付き人さんなんかはその役職でクレジットされることがあまりないようですが、ハリウッドでは、「Mr〜〜's assistant」「Ms.〜〜's driver」なんて、わざわざクレジットされていることも少なくありません。こういうところから、日本との映画づくりの組織構造の違いが伺えて楽しいですね。
 それから、「gaffer」「best boy」「grip」。この3つの役職名を見かける機会が多いと思います。これは順に「チーフ(主任)」「セカンド(副主任)」「AD(その他メンバー)」のような位置づけです。たしか。
 意外な映画、たとえば恋愛映画にカースタントなんて役職があると、それだけで「え、どこのシーン?」と興味が湧いたりもしますし、役職名を探すのはそこから映画づくりの背景がほの見えて興味深いと思います。
 あとは、日本の苗字探しはひまつぶしにいいですよ。わりと、がんばってるもんです。日本人の姓の人。各映画に最低2〜3名はいますよ。

A. YotaByteさんから

 いつも楽しく読ませてもらってます。
 私も映画は好きでよく観にいきますが、エンドロールは読まず、テーマソングを味わって聴きながら映画のストーリーを頭の中で復習しつつ、余韻を楽しみます。
 いきなり席を立って外に出ると、急に現実にひきもどされる感じがしてしまい、面白みが半減する気がするのです。
 かつて速読術にはまってたときは、エンドロールをその訓練用に使ってたこともありました。スクリーンを一瞬で読みとり、目を閉じて、頭の中でどれだけの文字数を再現できるか、というゲームのようなものです。

A. glucoseさんから

 2006年は映画館で106本映画を見ました。すべてエンドロールまで。
 確かに洋画はキャストや監督などならともかく、わけもわからずぼーっと見ていても面白くないですよね。
 私は洋画の場合は、日本人チックな名前を探してます。純粋な日本人っぽい名前もあれば、ハーフのような名前もあったり……。日本人の名前を見ると、「日本人もアメリカでがんばってるんだなぁ」なんて心の中で応援してます。
 後は、撮影地がわかりますね。"Australia Unit"なんて出てきたら、「あ〜、あのシーンはオーストラリアで撮影しているんだなぁ」とか。
 邦画の場合はもっとわかりやすいですよね。撮影地も「高崎フィルムコミッション」なんて出てきたら、高崎近辺で撮影しているんだなってのがわかります。ちなみに各フィルムコミッションのホームページを見ると、エキストラ募集の案内とかも出ているので、いつどこで何の撮影があるのかもわかります。他にも大学名や建物の名前も出てきたりします。どこかで見たことあると思ったら、うちの母校だったと言うことがありました。
 他にも「衣装協力」とかを見れば、出演者がどこのブランドの衣装を着ているのかわかったりもします。「車両」の人数が少ないと、少ないスタッフと機材でがんばっているんだなぁとか。
 仕事の内容を知ると、いろいろ面白いかもしれませんね。たとえば、スクリプターやタイミングって何をする人か知っていますか?
 エンドロールの後にちょっとしたおまけ映像もあったりしますから、やっぱりエンドロールは最後まで見たいですね。

p.s.
 エンドロールも作品の一部です。エンドロールが始まると同時に出ていく人もいますが、携帯をチェックしたり、おしゃべりしたりせずに、まだ見ている人の迷惑にならないように出ていって欲しいです。

ごんたさん、fukさん、Mr.Qさん、szlさん、錠全店さん、しのやんさん、舞武さん、岐泊さん、素敵な殿方さんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。