Q. おーーじんさんからの疑問
アイドルや著名人が、「一日警察署長」とか「一日駅長」とかやってますよね? その日は本当の署長や駅長の役職はどうなってるのでしょうか?
その日だけ2人も存在しているのでしょうか? 気になります……。
★「一日警察署長」って、どんなことするんでしょうか?(星田)
A. 前田憲男さんから
署長は一人。「一日警察署長」とは、そういう名前のサンドイッチマンと思えばいい。
事実、所轄管内で殺人事件などが発生した場合、一日警察署長が采配を振る
うなんてことはあり得ないでしょう。
A. AssassiNさんから
「一日警察署長」とは、「交通安全」や、多発する「振り込め詐欺」、「空き巣」被害などの防止・対策の為の啓蒙キャンペーンとして就任する「名誉職」です。もちろん、彼らに実務能力も権限もありません。
単なる「人を寄せパンダ」として、多くの人々、マスコミに訴える、言わば「CMタレント」的な役割を持ったマスコットです。
実務を担当するのは、もちろん本物の警察署長です。「一日消防署長」や「一日駅長」も実情は同じです。
A. ごんたさんから
警察や鉄道など、いい加減な言動や行動が許されない職場でありますから、その権限を一日たりとも素人に任せるなどということはありえません。
当然、本来の署長や駅長は同じ立場で存在していますし、重要な事項の権限は全てそちらにあると考えてよいでしょう。在任中に大事件が発生した際なども考慮しておかなければなりません。
そもそも、任命を行う際の任命状は署長や駅長名で出されることが多いようですから、「一日○○長」というのは、本来の管理職より1ランク下がる(補佐的な位置)役職に位置づくものと考えればよいのではないかと思います。
A. YOSHYさんから
そういう事務をしたことがないので詳しくはわかりませんが、法律上、「長」の権限を持った役職は当然一人であるべきです。「一日○長」は、いわゆる「名誉○長」で、本来の権限等は一切なく、どちらかというと臨時的任用職員(いわゆるアルバイト)もしくは、PR業務契約の受託者(請負業者)という性格ではないか。
したがって、そのものの発する書状は「お宝的価値」はあっても行政権力は付随していないはずです。
よくテレビ等で本来の長から任命書をうやうやしくもらう映像が流れていますが、中身は「辞令」ではなく「委嘱状」のはずです。
A. アンギラスさんから
「一日○○長」は、文字通り一日かぎり特別に任命されるもので、実務に関する命令・認可などの権限は一切ありません。その組織の実務は、本当の長が行います。いかなるときも、実務を滞らせる訳には行きませんから、その日は長が二人いることになります。
「一日○○長」の役割は、「広報活動の顔」となることです。
警察の場合は、所轄の主要駅の前や繁華街など人が集まる所で、引ったくりやオレオレ詐欺など、誰でも被害者になりうる身近な犯罪の手口を書いたチラシなどを配布して注意を喚起したり、所轄内で交通事故などが多発しているときなら、自転車の安全な乗り方や、夜間の外出時には車から見えやすいように明るい色の衣服で反射材を付けましょう、飲酒運転はやめましょう、など交通安全などを呼びかけたりもします。
住民が被害に逢わないように意識を高めるというのは、住民の安全を守るということにも通じますから、これらも立派な警察活動ですね。
★麻生有美さん、ぐるまるさんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。(星田)
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