Q. ジェイさんからの疑問
お湯を入れて作るインスタント焼きそばのことで、疑問があります。
お湯を捨てた後にソースを入れますが、あのソース、粉末ソースと液体ソースの2種類が入っていることがあります。
どちらから片方だけで充分だと思うのですが、粉末と液体、両方入っていることで、何かよいことがあるのでしょうか?
私としては液体ソースの方が混ぜやすいので、液体ソースだけで十分なのですが……。どんな効果が気になります。よろしくおねがいします。
★疑問をいただきましたので、これを機会に、日清のUFOのサイトを見てみました。なかなか楽しかったですよ。(星田)
A. アンギラスさんから
香辛料(胡椒・唐辛子・ガーリック)など溶けにくい材料などが液体ソースの中に入っていると、かける前に振り混ぜないと液体ソースの袋の奥に、それらが残ってキチンと全部出ない。
2種類のソースが入っていると「高級そう」に見えるから。
以上の2点の理由からだと思います。
A. SZLさんから
基本的に、液体ソースはボリューム感を生む油分を、粉末ソースは塩分、甘味、旨み等の味覚を、それぞれ分担して与えるようになっているのだと思います。
油分が麺の表面に均一に行き渡っていないと、焼きそば独特の重量感は感じられなくなってしまいます。
一方、塩分等は、油に包まれたりするることなく直接舌に当たった方が強く感じられますよね。
ソースが液体・粉末に分かれている場合、液体(油分中心)の方を先に麺によく絡めた後に、粉末ソースを振りかけて混ぜるように順番が指定されているのは、それぞれの役割分担に合わせてのことでしょう。
A. Morleyさんから
粉末スープの製造方法は、熱風乾燥(霧状に噴霧した液体に熱風を当て乾燥)か、真空乾燥(フリーズドライ)により製造するのだと思います。
粉末にすることにより、時間の経過による品質の劣化をある程度防げる。乾燥しているので軽い。また、焼きソバなんかだと、粉末スープにすることにより、水っぽくなるのを防ぐ効果もあると思います。それから、スープの量が多い場合、スープ添加による温度低下を防げたりもするのだと思います。
そんなふうにメリットがたくさんあるのだから、粉末スープだけでもよい気がしますが、粉末スープには欠点もあると思います。
熱風乾燥の場合、加熱を伴いますから、加熱によるある程度の変質は避けられないでしょう。特にタンパク質などは変質し、加熱することにより狙った風味が得られない場合が考えられます。
真空乾燥は加熱せず乾燥させることができますが、こちらは低温で凍結させるプロセスがあるので、それによる品質の変化が想像されます。
また、乾燥によって製造しているのですから、揮発成分も失われてしまいます。揮発成分は水は勿論、油や、香りの成分となる物質もかなり失われてしまうのではないでしょうか。
そんな理由から、品質の維持、味や風味の維持など様々なメリット・デメリットを勘案の上、粉末と液体のスープを両方入れていたりするのではないかと想像します。
A. Volklさんから
日清食品のサイトに説明がありました。一度ご覧ください。
要約しますと、これまでの粉末ソースだけでは出せない、濃厚なコクと旨みを液体ソースが出しているのだそうです。
http://www.nissinfoods.co.jp/com/news/news_948_2006_1.html
★URLの掲載については、日清食品さんの許可を得ています。
日清食品さん、ありがとうございました。(星田)
|