--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.608 (2007.06.30)

Q. とんこさんからの疑問

 答えがいただけるかどうか、大変心配ですが、教えてください。
 私は歌番組が好きで、昔は『ザ・ベストテン』や『夜のヒットスタジオ』などを見ていたのですが、今は、
『ミュージックステーション』をよく見ています。
 あの番組に関する疑問なのですが……。
 歌と歌と合間に、司会者と歌手が会話をされていますが、あの会話が大変ぎこちない。聞いているこちらがつんのめるような、間の悪さです。昔から見ていますが、ず〜っとそうなんです。
 あの間の悪さは、一体、どうしてですか? 何とかならないのかなぁといつも思っています。

そう言われれば、確かに間が悪いですね。なんでかなぁ?(星田)


A. taryさんから

 お互いの気持ちがひとつではないので、突然の会話に相手が何を言っているのか理解できなくて考える時間があるのではないでしょうか?
 それとも、生放送なのでとんでもないことを言わないように、局からキツク言われているので、よく考えているための時間とか……。

A. tumiさんから

 この回答は、想像で書いています。
 生放送でしょうから、ミュージシャンの準備を待つ時間をつないだり、ここでトークを10秒入れるとか、マキ(急ぎ)などの指示が頻繁に出ているのではないでしょうか。
 その微妙な時間調整をトークでつなぐのが、タレントのワザなのでしょう。

私もそうだと思うのですが、それにしても、間が悪すぎるのです。
  『ザ・ベストテン』や『夜のヒットスタジオ』は、かなりましでした。(星田)

A. ゆーやさんから

 推測ですが……。
 一般の生放送(ニュースなど)では、CMに合わせて尺が区切られます。CMの開始時間は決まっているので、CMまでのカウントダウンに合わせて話を進めていくことができます。
 一方、『ミュージックステーション』では、演奏の準備(セットチェンジ)が完了するまでが区切りとなります。セットチェンジはCMと違い、秒単位で正確に進行することは非常に難しいです(よく「演奏の準備はできましたか?」とか番組中に言ってますよね)。そのため、あまり深い話もできず、簡単に答えられる質問をしたら時間が余ってしまい……、という「間の悪さ」につながってしまうのではないかと思います。
 ステージが複数あって、余裕のある準備ができればうまく進むと思うのですが……、どうなんでしょうね?

A. 船橋さんから

『ミュージックステーション』は、生放送での唯一の音楽番組です。このため、出演者のプレッシャーは、他番組より強いのだそうです。
 司会のタモリさんは、番組開始当初は歌前の喋りを盛り上げようとしていました。が、その結果、出演者が余計なプレッシャーを感じて歌で失敗するということが続きました。
 これを避けるために、タモリさんは歌前の喋りをわざと淡々としたものにしたのだそうです。
 もちろん、歌前の喋りで力を入れてもうまく演奏できる出演者はいるのですが、それを見た他の出演者は、自分も!と力が入り、結果歌で失敗することもある。それで、タモリさんは、アーチストによって対応を変えることなく、すべての出演者に対して淡々とした態度を取るようにしたそうです。
 これは番組に悪影響を与えるように思えますが、結果として、他の喋り中心の歌番組への出演を拒否している人達も、ミュージックステーションなら出演してくれる、というメリットもあるそうです。
 以上は、あちこちのインタビューでタモリさんが何度も語っているので、周知の事実なのだと思います。
 回答が集まらないということですが、おそらく、みなさん、この質問が周知のことで回答が殺到していると思っていらっしゃるからではないでしょうか?

A. SZLさんから

 直接『ミュージックステーション』に関わったことかありませんので当て図法な部分もあるかとは思いますが、以前ギョーカイの片隅で禄を食んでいた身から見て、概ね以下の通りだと思います。
 大抵のTV番組は、一見ライブ感溢れるバラエティ等でも、概ね録画・編集されたものです。間を微妙に詰めたり、あるいは一部の話題を大胆に丸々カットしたりして、あの見やすく分かりやすいスムーズな流れを作っているわけです。
 また、放送作家による台本にそって概ねの流れも事前に組み上げた上、リハーサルで一度ネタの絡み具合を出演者同士で把握している場合も多かったりします。むしろ、ほとんどがこのパターンでしょう。
 さて、『ミュージックステーション』です。
 この番組は、その性格上、話題性や直近の売上ランキング等で出演交渉をしたい対象も変動しやすく、何週も前からの枠の決定は難しいでしょう。
 また出演者は当然、スケジュールに追われる売れっ子ばかりですから、出演を取り付けること自体が大変です。放映直前に、リハーサルのため数時間を拘束するという条件だと、他のスケジュールとの兼ね合いで出演拒否が多くなり、番組がスカスカになってしまいかねません(昔の歌番組の記憶に、それらしい状況を思い出される方も多数おられるでしょう?(笑))。
 そこで『Mステ』は、生放送本編の時間だけ確実にスケジュールを割いてもらう代わりに、出演してもらえる人数を毎回押さえているのでしょう。当然、リハーサルも満足に行えませんし、生放送ですから編集による間や話題等の調整もできません。だからこその、あのグダグダ感なのではないかと思います。
 多少のことには目をつぶってでも、とにかく出演者そのもののナマの絵が欲しい、というコンセプトですね。
 一方の生放送番組の雄として『笑っていいとも!』を挙げますと、こちらは聞くところによると、毎回(毎日!)綿密にリハーサルを行った上で放映に臨んでいるとか。当然、出演者諸氏のスケジュールは、放映のかなり前からガッチリ確保した上でです。
 以上、どこまでが正確かはわかりませんが、このように番組の傾向が全く違う両者を見比べ、番組製作の裏側にまで考えをめぐらせると、また違った楽しみがあったりするかもしれません。はい。(笑)

bsさんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。(星田)