Q. Picorinoさんからの疑問
ときどき東南アジアからドリアンを買ってきます。ここで困るのがにおいの処理です。サランラップで包みジップロックに入れても臭いは出放題です。
出発前夜に買ってホテルの冷蔵庫に入れておくのですが、冷蔵庫が臭くなります。ホテルによっては持ち込み禁止のところも……。
タッパーウエアに入れてもダメです。何か、臭いの通らない包装はないものでしょうか?
ドリアン臭いは、この種のプラスチックを素通りするのでしょうか? 隙間を通るのでしょうか? 教えてください。
★それでも、ドリアンがお好きなのですね?(星田)
A. TARYさんから
以前マレーシアでドリアンを買ったときビニールを何重にも重ねていましたが、ほのかにドリアン臭が周囲に漂いました。
したがって、無理なんじゃないでしょうか?
★そこをなんとか、方法がないのかなぁ……。
A. 臭いもの好きさんから
知人はステンレスの保温水筒を持って行き、ドリアンの皮をむいて水筒に詰めることで匂いからの発覚をクリアして、空港検査を通ったそうです。その水筒はもう水筒としての使用はできないと思いますが……。最近では検査も厳しいので、水筒の中身も確認されるかもしれませんね。
余談ですが、韓国の市場でキムチを買うとサランラップを1巻使い切る勢いで包んでくれます。かなりマシですが、それでもだんだん匂ってきました。
A. 異邦人さんから
ドリアンの臭いを封じ込めるんですか? はっきり言って難しい問題ですね。
サランラップのようなものは、鮮度を保つために空気の分子が通り抜けられるように隙間があります。普通の臭いの分子のように大きければ通り抜けられないのですが、小さい臭いの分子は通り抜けてしまいます。もちろん、ジップロックも似たようなものです。
そのために、もしどうしてもというのであれば、ガラスの容器にドリアンを入れてガラスのフタをして、すき間をパテや脂で塞ぐというようにすれば可能かもしれません。
でもまぁ、私はそこまでして持ち込みたいとは思いませんけど(苦笑)。
A. しょうごさんから
飛行機へのドリアンの持ち込みは、禁止されているはずなので、それを助長するような回答はまずいと思いますが、一般論として。
サランラップは旭化成の商標名で、ポリ塩化ビニリデン・フィルムを使用しており、気体の透過性が低いことが売り物になっています。ポリエチレン・フィルムと比較して、酸素なら1/200、水蒸気なら1/2の気体の通しにくさを性能として持っています。
プラスティックフィルムを気体が透過する仕組みは、フィルムに穴が開いているわけではなく、気体の分子がフィルムに徐々に溶け込んで行き、反対側から蒸散していくことで抜けていきます。ですからどんなプラスティックフィルムを使用しても、完全に遮断することは不可能です。
特に匂い分子はほんの少量(数ng)でも感応してしまうものもあるため、完璧なブロックが必要となります。
可能性のある方法としては、匂い分子がほとんど溶け込むことのできないアルミフォイルを使用して、アルミフォイル/プラスチックフィルム/アルミフォイル/……というような多層構造にすることだと思います。
ドリアンは持ち込むと飛行機からつまみ出される可能性のある禁止果物なので、合法的に持ち運ぶのがいちばんだと思います。
A. Tommyさんから
ドリアンですが、機内への手荷物での持ち込みは出来ませんが、スーツケース等に入れて預けるのであれば、問題はないはずです。日本に着いてからも植物検疫も問題なくクリアできるはずです。私は何度も持ち帰っています。
★麻生有美さんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。
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