Q. nazoさんからの疑問
プリンタブルのCD−Rに、油性のマジックで文字を書くとき、書きにくいのはどうしてでしょうか?
インクはたっぷりあるのに、かすれてしまいます。でも、ちゃんと書けるときもあります。ペン先を回すと出たりもします。
今までの私の経験では、CD−R以外のもので、油性のペンがかすれたことはありません。その理由と、回避策があれば、どうか教えてください。
★表面にプリンタで印刷できるタイプのCD−Rですね? 確かに、油性ペンで書こうとすると、字がかすれてしまいます。
私も疑問だったのです。(星田)
A. 麻生有美さんから
プリンタブルCD−Rには、インクジェットインクが定着しやすいように表面に加工がしてあります。その加工は、CD表面に細かい粉を吹き付けるというもので、この粉がマジックなどのフェルトの穴に詰まって、マジックインクが出にくくなる原因です。
マジックインクで書く場合は、インクジェット用以外のCD-Rを買うほうがよいでしょう。とはっても、CDには、有機溶剤を使っている物は使わない方がよいのですけどね。水性マジック、ゲル状マジックを使って書く方がよいでしょう。
A. glucoseさんから
普通紙にインクジェットプリンタで写真画像を印刷すると、よれよれになっちゃいますよね。でもインクジェットプリンタ用の紙だと大丈夫。これはインクを吸収しやすいようにしているためです。1滴あたり1pL(ピコリットル)というごく少量でも、絵を描こうとした場合はかなりのインク量になるためです。
インクジェット専用紙をなめてみるとわかりますが、舌の唾液が一瞬で吸収され、あっという間に舌が乾いてしまいます。プリンタブルCD-Rなどのメディアも早くインクが吸収されるように加工されています。
一方、油性ペンなどは普通紙の吸収速度に合わせて作られているため、吸収の速いインクジェット用の紙やCD-Rに書こうとするとあっという間にインクが吸収されてしまうため、かすれてしまうことがあります。
もし油性ペンで書く場合は、プリンタブルのメディアではなく普通のメディアの方が良いですよ。もしプリンタブルのメディアをたくさん購入してしまったのなら、万年筆が便利です。今、200円くらいの万年筆もありますから。
A. 如熊夢さんから
プリンタブルのCDには、インクが弾かれたり滲んでしまったりするのを防ぐ表面処理がされています。
やや具体的な話をすると、インク成分はおおざっぱに溶質(染料・顔料や樹脂等)と溶媒(水や有機溶剤)とに分けられますが、このうちの溶媒に対する親和性を高め、またその蒸散を早めるような加工がなされていると考えられます。
プリンタで使用するインクは粘性を低くする必要から比較的溶媒の割合が多くなっており、それに対応した加工面には油性ペンのインクでは濃すぎて、溶媒ばかりが先に吸収された結果ペン先が乾き、目詰まりしてしまうのだと思います。紙と違って筆圧によって変形しにくく、ペン先の接する面積が小さくなることも一因でしょう。
対策として考えられるのは、太めで先の柔らかいペンを選びゆっくり書くことでしょうか。
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