--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.633 (2007.10.20)

Q. 西国原さんからの疑問

 テレビの国会中継を見て思うのですが、
「ギチョーーーーーウ」
とか、
「望みまぁーーーーす」
とか、語尾を延ばすのはどうしてですか?

 立派な人たちが多いだろうに、なんだか、低俗に聞こえるのは私だけでしょうか?

また、言葉のアクセントの位置がちがうことがありますよね。
 ちょっと、例が思い出せないけど……。(星田)


A. picorinoさんから

 以前に別のところで同じ質問をしたら、こんなことを教えてもらいました。

 あの「議長ーーーーー!」という発声をしている人は「議事進行係」といいます。国会での議事進行は、本会議等の開会に先立って開かれる議会運営委員会で大まかな流れが決定されます。ここで決められた流れに従って、本会議で議事進行上の動議等を提出(発言)するのが、議事進行係の役割です。
 たとえば、

・本会議で選挙することが本則となっている常任委員会(予算委員会)や議会運営員会などの委員長の選出について、選挙を省略して議長に一任する
・質問を(与野党合意で)打ち切って、議事を次の段階に進める
・その日の議事を打ち切り、残りの議事を次の日に延期して、その日は散会とする

などの動議を提出し、議長がそれを取り上げて異議のないことが確認されれば、議事はその動議の通り(つまり、議運の決定どおり)次の段階に進められます。議事進行係には議運に所属している与党の若手議員が選ばれるのが慣例です。
 議事進行係による議事進行というのは明治憲法下の帝国議会からの慣例で、それもかなり初期の議会にまでさかのぼるそうです。音響設備もない時代、ざわつく議場の中で動議を提出するために、独特の抑揚を持った発声をするような習慣となったと言われています。
 なお、現在の参議院では議事進行係は置かれず、議長が自ら節目節目で議事進行を全議員に諮るという方法をとっています。たとえば、2007年10月4日の参議院本会議は、

○議長(江田五月君) 質疑はなおございますが、これを次会に譲りたいと存じます。御異議ございませんか。(参議院本会議会議録より)

という議長の発言に「異議なし」ということで散会しました。地方議会でも多くは参議院方式をとっているようです。

A. kztさんから

 国会の「ギチョーーーウ!」で思いだしたのが、ストリップです。昔、京都の東寺にある「DX東寺」という老舗のストリップ劇場に、社会勉強として一度だけ友人と行ってみたことがあるのですが、その劇場の司会者が、国会の「ギチョーーーウ!」とまったく同じなのです。
 ストリップの司会者は、踊り子さんが入退場するとき、「ハイィイ、拍手ゥーーーウ!」と声をかけて、観客に拍手を要求するのですが、語尾を毎回必ず、いちいち伸ばして発音するのです。
「盛大な拍手をもってお迎えしましょう」
「○○さんに、もう一度大きな拍手を!」
と、普通の司会者ならこのように言いますよね。しかし、ストリップでは、とにかく
「ハイィイ、拍手ゥーーーウ!」
なのです。これには吃驚したので、忘れようにも忘れられません。
 片や国会という崇高な場。国家の最高議決機関。片やオンナのハダカを見てスケベ欲望を満たすための、もっとも低俗なストリップ小屋。この、比較しようのないほどのあまりの格差。それにも関わらず、両者には<語尾を伸ばす>という決定的共通項があったのです。
 これは回答にはなっていませんが、非常に興味深い事象だと思ってメールしました。

A.現在、調査中です。情報ください。 [メール]