Q. やまねさんからの疑問
いつも楽しみにして読んでいます。
先日来、修学旅行の話題が続いていますが、私が小学校の頃は、広島に行きました。
そこで、疑問です。
広島のお土産といえば、もみじ饅頭を思い出します。ついでに、B&Bの「もみじまんじゅうー」というギャグまで思い出してしまいます。
どうして、広島といえば、もみじ饅頭なのでしょう? まさか、もみじが特産ということもないでしょうに……。 広島ともみじ、何か関係があるのでしょうか?
★もみじ饅頭に関する蘊蓄も、お待ちしています。(星田)
A. かずやんさんから
きっと的確な回答は既にドシドシと届いているとは思いますが……、広島と「モミジ」の関係。それは広島の県花(県木)が「モミジ」だからです。
ちなみに、県の鳥(県鳥)は「アビ」、県の魚(県魚)は「カキ」です。
A. イブパパさんから
もみじそのものが名産というわけではないと思いますが、県木はもみじです。そして県花もなんともみじです。
花札のもみじは10月。もみじ=鹿。世界遺産にもなっている安芸の宮島にはたくさんの鹿がいます。そして、宮島はもみじの名所です。
一説によると、明治時代に伊藤博文が宮島を訪れた際、茶屋でお茶を出した娘の手を見て、
「この可愛い手を焼いて食べたらおいしかろう」
と言った冗談をヒントに考案されたのだそうです。
加えて、元々広島には名物としての菓子がなかったため、もみじ饅頭が一気に広まったのだと思われます。
A. 異邦人さんから
広島の宮島はもみじがきれいで、古くから観光名所でした。
ただ、もみじ饅頭そのものは明治時代になってから新たに考案されたものなのですが、通説としては伊藤博文が宮島を訪れ茶店で休んだ際に、そこの看板娘の手を見て
「このもみじのような手を焼いて食べたら美味かろう」
と言ったのを受けて作られたというのが有力だとか。
しかし、広島は元来みやげ物というか、名産品というべきものは少なく、宮島土産のもみじ饅頭が全国的に知られるようになったのは、漫才師の島田洋七がギャグに使ったことからなのです。
A. ヒイロさんから
まず、広島県の県の木は紅葉です。これが大前提です。
そして「なぜ紅葉なのか」という理由は、もみじ饅頭が元々どこのお土産かということを考えるすぐ分かります。
本来、もみじ饅頭は「広島」のお土産ではなく、「宮島」のお土産です。宮島は日本三景にも数えられる「安芸の宮島」として有名な観光地です。
宮島といえば厳島神社が余りにも有名ですが、宮島が日本三景に選ばれた景色は、宮島の山全体を赤く染める紅葉です。私も最初は「安芸の宮島」ではなく「秋の宮島」と思っていた程の美しさです。
もみじ饅頭は、この宮島にある老舗旅館「岩惣」が、明治期に宮島でしか味わえないお菓子を出そうとして作られたものと言われています。そのため宮島の象徴である紅葉が使われたものと考えられます。
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