--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.639 (2007.11.13)

Q. はるきさんからの疑問

 ホットドッグという食べ物があります。
「ホット」はよいとして、あれのどこがどう「ドッグ」なのでしょう? 「ホットドッグ」と犬の関係を教えてください。
 ついでに、ハンバーガーとドイツのハンブルグは関係があるのですか?

サンドイッチみたいに、人の名前だったりして……。(星田)\


A. 麻生有美さんから

 ハンバーガーに入っているパテは、ハンバーグ・ステーキという物です。ハンバーグ・ステーキサンドで、ハンバーガーと呼んでいるわけです。
 ハンバーグ・ステーキというのは、ハンブルグで流行ったステーキの焼き方で、肉の欠片を集めて形を整えて焼いたものです。
 ハンブルグのステーキ、「ハンバーグ」、それを使った食べ物で「ハンバーガー」ということ。
 ドイツには、ダックスフントという犬がいるので、そのダックスフントに似た食べ物と言う事で、ホットドッグ。奇しくも、同じドイツ生まれ?

A. 異邦人さんから

 ホットドッグ(ホットドッグ・サンドイッチ)は、欧米ではソーセージそのものをドッグといい、ダックスフントに似ているから、そのように呼ばれているというのが通説の一つだそうです。
 そのドッグを温めているからホットドッグというのが面白いですね。
 ハンバーガー(ハンバーグ・サンドイッチ)ですが、名前の由来は中に挟むパティをハンバーガーといいます。
 そのハンバーガーはひき肉料理の一つとしてハンバーガー(ハンブルグ風)ステーキというものが18世紀にはすでに登場しています。おそらくドイツ系の移民が持ち込んだのかもしれません。
 そのハンバーガーステーキの肉をパンに挟む形になっていつの間にかハンバーガーとなったとか。

A. 黒男さんから

 ホットドッグの語源ですが、パンにはさむのは関係なく、ソーセージ自体を「dachshund ソーセージ」と言って、あの犬のダックスフントが由来です。
 それをメニューに書くときに、スペルが分からなくて「犬=DOG」にしたのが始まりだと何かの本で読んだ記憶が……。
 ちなみに台湾や香港、(中国もかな)では、直訳で「熱狗(イイガゥ)」といいます。食犬文化の土地なので、おごると言われると驚いてしまいそうですが、普通のホットドッグが出てくるようです。

A. YOSHYさんから

 ホットドッグは、野球場で「レッド・ホット・ダックスフント・ソーセイジ」という名で売られていたのを、スポーツ漫画家であるT・A・ドルガンがソーセイジの代わりにダックスフントそのものを描いたのが発端だという説があります。
 ハンバーガーは、モンゴル地方の挽肉料理が、ヨーロッパ経由で世界に広まったとき、「ハンブルク風」がハンバーガーになったとのことです。

A. MaSHさんから

 ホットドッグに使われるフランクフルトソーセージが細長く、「ダックスフントソーセージ」と呼ばれたため、ドッグがソーセージそのものを指す言葉となったようです。つまり、日本では一般的にホットドッグはパンにソーセージを挟んだ物を指しますが、英語圏ではパンの有無によらず暖めたソーセージを、ホットドッグと呼ぶこともあるようです。アメリカンドッグも、広義のホットドッグということですね。
 ホットドッグといえば、ニューヨークで行われている早食い大会ではここしばらくは日本人がかなり強かったようですね。
 また、ハンバーガーとハンブルグについては、ご想像の通り関連があります。ハンバーグは、ハンブルグで食べられていたタルタルステーキを焼き固めたもの、またはハンブルグからの移民が固い干し肉を柔らかく食べるために工夫された料理ということから名付けられたようです。
 なお、タルタルステーキのタルタルは、タタール人、ギリシャ神話のタルタロスが語源のようです。

A. 船橋さんから

 Hot dogの語源について、もっともポピュラーなのは、次のお話です。
 まだ SF Giantsが NY Giantsだったころ、ヤンキースの本拠地でもあったPolo Groundsで Harry Stevensという人がパンに挟んだソーセージを売り、これがホットドッグの始まりとなった、というものです。
 この日の模様を伝えた「New York Journal」に、T.A.Dorganという漫画家が描いた「Hot Dog」が掲載されたのですが、その絵では、料理はパンの間に胴の長いダックスフンドが挟まったものとして描かれていました(それくらい長いソーセージだったことを表現したかったようです)。
 この食べ物の名前として漫画家は、「Hot dachshund」と書こうとしたのですが、スペルがわからずに「Hot dog」と書いてしまい、その後その呼び方が定着したいうものです。

 この話はさまざまな本に記載されており、Webサイトにも掲載されているため信じている人が多いのですが、いまではこの話は間違いであったとされています。
 というのが、最初のホットドッグが売られたというその日、Polo Groundsでは催し物が何も行われてなかったことが判明しているからです。
 現在では、1895年頃、イエール大学の学生が移動販売車で売りにきたソーセージを「Hot dog」という愛称で呼び始めたのが最初であるとされています。

 そもそもソーセージは移民がアメリカに持ち込んだもので、最初はアメリカ人にはどうやって作っているのかわかりませんでした(アメリカには保存食という概念があまり無かった)。それで、あれは馬肉だとか、犬だとか、いろいろと言われたのです。このためソーセージを食べていると、「今日のランチは犬だね」などと冗談めかした会話が1860年頃からされるようになりました。
 イエール大学に売りにきた移動販売車のソーセージはあつあつだったため、「Hot Dog」と呼ばれるようになったということです。
 現在では、ソーセージの発祥の地のヨーロッパの各地でも、同様の料理を「Hot Dog」と呼ぶのがかなり一般的になっています。

 もうひとつの質問の「ハンバーグ」は、ドイツの都市ハンブルクがある地方の料理です。現地では、日本やアメリカのような大きなサイズではなく、日本の小判のような形と大きさのものが一般的で、ドイツ人出張者にアメリカや日本のハンバーグを見せると、目を丸くして驚いてくれます。
 ハンバーグは、「Hamburg:ハンブルク」の英語読みです。Hot Dogを注文するときには、「frank」をくれ、と言っても通じますがこちらもドイツの都市「Frankfurt:フランクフルト」から来てます。

ラケルさん、アンギラスさん、目指せ博士号!さん、浅井喜久雄さん、山田太郎さん、抹茶ケイキさんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。