Q. たぬき小僧さんからの疑問
電話番号の表記の仕方について、疑問があります。
A……(○○○○)−○○−○○○○
B…… ○○○○−(○○)−○○○○
電話番号の表記の仕方を見ていますと、Aのように市外局番を括弧がしてあるのと、Bのように市内局番に括弧がしてあるのを見かけます。一体、どちらが正しい使い方なんでしょうか??
昔は、(市外局番)−○○−○○○が多かったような気がするのですが……。何かそれぞれの表記で定義の違いなどあるのでしょうか?? 私としては、市外局番に括弧がしてあるほうが、スッキリするのですが……。
★私は、Aがいいなあ。でも、Bタイプの方が、よく見かけるかな?(星田)
A. ごんたさんから
これは想像なので正しくないかもしれませんが、カッコ内の番号から掛けてもつながることを表しているのではないでしょうか?
Aタイプの場合は、全国の方からの電話を想定している場合で、全桁をダイヤルしてください、との意の表れ。
Bタイプの場合なら、県内などかぎられた地域の人を対象とし、市外局番を省略しても掛かりますよ、との意の表れじゃないのかと考えるのです。
しかし、多くの場合、市外局番から掛けるタイプの場合はカッコなしで表記されているものがほとんどです。
恐らく市外局番なしだと、全く違う先につながり、過去にそのようなトラブルでクレームが来た、あるいは来る可能性がある場合は全桁ダイヤルするように市外局番にカッコを入れているのではと想像します。
また、こちらが記入する際も、カッコのある場所から書き始めれば、文句は言われない(はず)ではないのでしょうか。
A. 賢さんから
調べた限りでは、「正しい書式」というものは定められていないようです。書く人が好きに書いていい、ということですね。
ただ、質問にあった「(○○)−○○−○○」と「○○−(○○)−○○」は通常使われません。括弧はハイフンの代わりという意識が強く、
「○○−○○−○○」「(○○)○○−○○」「○○(○○)○○」などが使われます。
A. ごまさばさんから
A……(○○○○)−○○−○○○○
B…… ○○○○−(○○)−○○○○
よくよく見ると、これらの表記は見た記憶がありません。『−』と『(』、『)』を連続して同時には使わないのではないでしょうか?
つまり、
A’(○○○)○○○−○○○○
B’ ○○○(○○○)○○○○
このいずれかだと思います。
私がずっと思っていたのは、カッコとハイフンは市外局番市内局番、番号を区切るためのもので同じ意味で使われているのではないでしょうか?
で、正しいのがどちらかはわかりませんが、私は字数が少なくて済むB’を使っています。
答えになっていませんで、すみません……。意見です。
A. うにうにさんから
以前「教えて!goo」という疑問サイトで同じ質問に回答したことがありますので、それに若干手を加えて今回の回答としたいと思います。
A……(○○○○)−○○−○○○○
B…… ○○○○−(○○)−○○○○
いちばん正式な書き方は、ハイフンではなく空白を使って
(○○○○)○○ ○○○○
とします。
ただし、ハイフンを使ってもよいことになっていて、その場合は
(○○○○)○○−○○○○
となります。(カッコの後には付けない。)
「正式」といったのは、ITU(国際電気通信連合)という国際機関の電気通信標準化部門(ITU−T)が定めているE-123という勧告のことです。名称を「国内・国際電話番号、メールアドレス、ウェブアドレスの表記法」といいます。
原文は英文で、正式の日本語訳はありませんので、私の訳で紹介します(直訳ではなく、分かりやすいように日本の状況に合わせて要約したり言葉を補ってあります)。
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7.2 括弧の使用
カッコ記号( )は、カッコ内の数字はダイアルされない場合があること
を示す。カッコ記号内には、次のものを入れる。
・国内プレフィクス(日本は0)+市外局番(例えば東京なら3)
・国内プレフィクスを使わないところ(米国など)では、市外局番
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(注)一般に「東京23区の市外局番は03」などと言いますが、正式には先頭のゼロは国内プレフィクスといい、残りの部分が市外局番です。
しかし、実際問題として、
「Tel ( ) 」
のように書かれているところに、この勧告に従って書き込もうとすると、
「Tel (03)9999−9999」
のようになってしまい、右側に入り切らなくなったりしますよね。そのときは仕方がないので、正式の書き方にこだわらず、空欄の幅を見て臨機応変に、ということになるでしょう。
ちなみに、面白いページを見つけました。
「電話番号の書式」
http://matsuri.site.ne.jp/taro/taro133.htm
「白紙に『電話番号書いて』って言われたとき、どのように書きますか?」
というアンケートをとったら、圧倒的に多かったのが、ハイフンを使った「数字−数字−数字」方式だったとか。考えてみると私もそうです。ハイフンの方が書きやすい気がします。
それにもかかわらず、各種の届け書類ではカッコが使われているのはなぜかというと、おそらく、空欄に
「 − − 」
とハイフンだけが書いてあるのよりも、
「 ( ) 」
「( ) − 」
のようにカッコがあった方が、記号が目立って、どこに何を書くか分かりやすいからではないでしょうか。
(なお、上記のページで「日本の標準は「電話番号の書式は『数字−数字−数字』」に決定いたしました。」と書いてあるのは、半分冗談で、別にそうしなくてはいけないとか、他の方式はダメだといった意味はありません。単にそれを選んだ人が多かったということを示しているに過ぎませんので念のため。)
入力フォームなどでは、03-1234-5678 (901)のように、カッコは内線番号を書かせるのに用いているところもありました。
なお、こちらのページにもあるように
http://www.microsoft.com/globaldev/getwr/steps/wrg_telnum.mspx
番号の書き方は国によって実に様々なパターンがあります。
ITUでもその辺を考慮して、勧告文書に「カッコの代わりにハイフンやダッシュ、ピリオドを使っている地域もあるが、それをすぐにやめさせようとするものではない」と注を付けています。
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