--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.658 (2008.02.20)

Q. 藤田さんからの疑問

 いつも楽しく読ませていただいております。
 普段私はバイブルサイズの手帳を使っています。そこで、ふと思ったのですが、
バイブルサイズっていうのは聖書のサイズということですよね? この聖書には特別のサイズ規格があるのでしょうか? 一般的な紙のサイズA版、B版とも違うようですし……。
 ネット等で調べましたが、わかりませんでした。もしご存知でしたら教えていただければ幸いです。

聖書の紙質の規格もあったりして……。(星田)


A. えねさんから

 推測ですみませんが、確か一般で「バイブルサイズ」と呼ばれているものは、B6サイズと同等であったと思います。
 そして、「A?」サイズと付けられているものは国際規格で、「B?」サイズと付けられているものは日本限定(確か、反物の幅が基準)の大きさのはずです。
 このことから、バイブルサイズが聖書の規格サイズだとしても、日本国内限定であり、本場(?)の聖書の大きさとは関係ないはずです。

A. 船橋さんから

 他国のことはよくわからないのですが、アメリカにかぎれば聖書のサイズは次の3種類のものが多いようです。

・ファミリーサイズ
 サイズは、8.5x11インチくらいでほぼレターサイズです。これは、ISO規格の(つまり日本やヨーロッパなどで使われている世界標準規格の)A4サイズに近いサイズです。

・パーソナルサイズ
 サイズは、8.5 X 5.5インチくらいで、レターサイズを2つ折にした大きさです。ISO規格のA5に近いサイズです。

・コンパクトサイズ
 サイズは、4.25 x 5.5インチで、パーソナルをさらに2つ折にした大きさです。A6に近いサイズです。

 家庭や教会にはファミリーサイズの聖書が置かれていることが多いようです。街で無料で配布されたり、教会にゲストとして貸し出す聖書ではコンパクトサイズのものをよく見ます。
 牧師が持ち歩く聖書は、「パーソナルサイズ」と呼ばれているもので、このサイズが、実は日本で(日本でのみ)「バイブルサイズ」と呼ばれているものです。
 システム手帳の原型は、開拓時代のアメリカで生まれたとされています。人々は大陸を西へと移動しながら街を作り、牧師もそれに伴って移動を続けながら教会を作っていきました。
 このため、この時代には牧師の移動とそれにともなう引継ぎが非常に頻繁に行われていました。
 ある街から新しい街に牧師が移動する際、新しく赴任する牧師にその教区の信徒の名前などのデータを渡す必要があるわけですが、普通の手帳を使っていると手帳を破るか、こつこつと書き写すか、手帳を丸ごと渡すかということに
なってしまい不便です。
 そこで、必要なデータのみ取り外して渡せるようにいまのシステム手帳のようなルーズリーフ形式が発達したようです。
 新しい教区に赴く牧師はあまり物も持たずに移動します。が、パーソナルサイズの聖書と、そのサイズとぴったり同じサイズのシステム手帳の原型となった手帳だけは持っていたわけです。
 この手帳、その後戦争のときに軍隊が使用するようになります。これが、イギリスに渡ってほぼ現在のシステム手帳として完成するわけですが、その際にこのサイズを「パーソナルサイズの手帳」と呼ぶようになりました。
 ここからは私の想像なんですが、日本にシステム手帳が渡ったときに、この「パーソナルサイズ(のバイブルと同じサイズ)の手帳」がという呼び方が、「バイブルサイズの手帳」となったのではないでしょうか?