--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.660 (2008.03.01)

Q. なおさんからの疑問

 私たちが使用している「ティッシュペーパー」。普通は、2枚1組になってます。なぜなのですか?
 使用用途にもよりますが、1枚で対応できるし、対応できなければ、重ねればよいと思うのですが……。1枚にすれば、エコにもなると思います。
 1枚だと薄すぎて使いにくいからかなぁ……?

我が家は、4人家族。食事をするテーブルの天板の裏側には、各人に専用のティッシュペーパーが設置されています。落ちないように、ゴムで止めています。かなり便利です。(星田)


A. ごまさばさんから

 ティッシュペーパーが2枚重ねになっている理由は、肌触りのよさを高めるためです。
 まず、やわらかさを出すために1枚が薄く作られています。これでは破れやすいため、破れにくくするために2枚重ねになっているのが一つ目の理由です。
 そして、紙には裏と表があります。
 肉眼では判断できないでしょうが、ざらついた面と割りとつるつるした面があります。ティッシュペーパーは、鼻をかんだり皮膚に触れるものですから、ざらざらしている面を使って肌をいためないように、2枚合わせにして、どちらを表にしてもつるつるしている面が肌に当たるようになっています。これが2つ目の理由です。
 ほかにも理由があるのかもしれませんが、大きな理由は以上の2点だと思います。

A. はむどんさんから

 ティッシュペーパーに限らず、紙の製造過程において、どうしても裏と表ができます。
 裏はキメが粗く肌触りが良くありません。そこで、裏と裏を重ねて両面を「表」としているそうです。

A. みし丸さんから

 最近、雑学クイズのテレビ番組が人気を博しており、つい先日もこの疑問が問題として出されいました。
 答えはティシュの1枚には裏表があり、肌触りを考慮し、裏同士を合わせて両面を表にしている――です。
 ちなみに「ティッシュ」ではなく、「ティシュ」が正しいと思います。箱裏の製品名にも「ッ」は入っていません。

ホントだ! 我が家のは、「ティシュー」とありました。(星田)

A. トンビーさんから

 我が家にあった2銘柄も「ティシュー」でした。
 でも「ティシュー」と発音している日本人ってほとんどいませんよね。メーカーはいつからそんな表示に切り替えたのでしょうか。
 ちなみに「新明解」では、見出し語は「ティッシュ」となっていて、説明文の中では「ティッシュー」「ティッシュ・ペーパー」となっていました。英和辞典では「ティッシュ」でした。
 英語のスペルは tissues で アクセントは i にあるので、「ティッシューズ」が最も英語に近い発音かなと思います。
 ところで、「ホームステイ」という言葉が「ホームスティ」と表記されたり、「キャノン」が「キヤノン」と表記されたり、表記と読み方が微妙に違う言葉って結構ありますね。
「てふてふ」と書いて「ちょうちょう」と読ませるのと同じようなものかな?(昔は「てふてふ」と発音していたという話も聞いたような気もしますが、本当かな?)

A. bluestarさんから

 ティッシュの製造過程の中の「乾燥」工程で、熱いドラムを回しながらゆっくりとティッシュの元の長い紙が流れて行きますが、その際、ドラムに接する面と接しない面とで、紙に裏表が出来ます。
 表は肌触りがよいのですが、裏はざらつきがあります。ですから、一枚で製品にすると、肌触りが悪い面を使ったりすることがあるのです。それを避けるため、裏同士を合わせた1組の紙にして、どちらを使っても使いごごちがよいようにしてあるのです。

A. ごんたさんから

 1枚でも対応できるし、対応できなければ重ねればよい……。ついこの間、うちの家族間で起こった「トイレットペーパーをシングルからダブルに換えるか換えないか」論争を髣髴とさせる質問だなと思いました。
 たぶん、製紙メーカーのホームページなどに行けば、答えは分かるのかも知れませんが、あえて参照せずに想像で答えたいと思います。
 2枚重ねの利点は、保湿力が高くなる、肌触りが柔らかになる、1枚目が濾紙の役割をするため、手肌への色素の付着が軽減出来るなどの利点があると思います。
 しかし、なおさんのおっしゃるとおり、使う者が用途に合わせ枚数を調整すれば済む話です。ということで、それ以外の理由を考えてみました。

 第一の理由:利便性の問題
 どうせ重ねて使うのなら、初めから重ねておいて問題はないだろう、1枚で使いたい人の方が少数だから、手間を考えれば多数派が楽を出来る方にした。そういえば最近は花粉症対策で3枚重ねティッシュなんてのもありますね。

 第二の理由:強度の問題
 ティッシュペーパーは水に溶けないほど繊維がしっかりした紙でできています。しかし、所詮は紙です、面方向に比べて横方向に掛かる力(引き裂き力)に対してはほとんど無力です。ティッシュは横方向に引っ張って出しますから、その力に対応するために2枚重ねにして強度を持たせたのではないか?
 また、次の紙をちゃんと取り出し口に出すために、紙の折り方や重ね方を研究した結果、厚みや摩擦の関係が最も良い条件が2枚ずつ重ねて詰めることと結論付けたからではないか?

 第三の理由:企業の都合
 早く一箱消費して欲しいとの思惑ではなく(もしかしたらソレもあるかも)、開発当時に1枚で柔らかな紙を作ることが難しかったため、二枚重ねで柔らかさを表現するしかなかった。今でも安物のティッシュ(街頭で配っている物など)は紙質がやや硬いと思いませんか?

Pochi67さん、麻生有美さん、のりすけさん、カプさん、パンチさん、けんけんさんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。