--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.661 (2008.03.08)

Q. かまいたちさんからの疑問

  子どもを車に乗せる場合は、チャイルドシートに使用することが法律で決まっています。しかし、バイクの後部座席に乗せる場合は特に決まりはないそうです。車よりバイクの方が危険なような気がするのですが、なぜでしょうか?
 ちなみに、車については、後部座席のシートベルトも、今後、義務化されていくそうです。どんどん厳しくなっていきますね。

自転車については、「親、幼児、幼児」の3人乗りが認められる動きですね。(星田)


A. GOTTYさんから

 一見バイクの後部座席にもきちっとしたシートが必要と思いますが、メーカーはいろいろ考えて設計しています。

(1)転倒したとき
 転倒した場合、人間より重いバイクはより長く滑走して行きます。ケースにもよりますが、直ぐにバイクから離れた方がよさそうです。そのために簡易なシートなのだと思います。

(2)バイクの種類による
 ほとんどのバイクは、「応急用」と考えていいほど、後ろにもシートがありますが、その大半を一人で運転することを想定しているのでその様な形状です。一部の高級長距離モデルには、立派なリアシートがあります。
少し前に高速道路二人乗り規制が解除されて、二人乗り関連グッズがいろいろ発売されてますよ。

A. しげ3さんから

 いつも楽しく拝見しております。
 バイク用のチャイルドシートは一応市販されています。また、前後乗員同士の体をつなぐようなベルトも市販されています。
 車と違い、バイク本体と乗員の体を固定した場合は、乗員が転倒したバイクに引きずられ、余計に危険にされされる可能性も多いため、乗員のバイクへの固定という考えはあまりありません。あくまでも個人の責任でという感じです。
 ちなみに私はバイクに子どもを乗せるために、自転車用のチャイルドシート(?)を金具を自作して取り付けました。

A. ごんたさんから

 バイクで二人乗りができるのは原付より上の排気量で、そういう二輪車は加速力が強く、乗るだけでなく運転者にしがみつく必要があります。そういう性質の乗り物なので、幼児を乗せて走る、という前提で許可されたものではないと思います。
 つまり、現在の法令では、二人乗りは容認されてはおりますが、誰を乗せてもよいという意味で許されているのではなく、さまざまな状態で走行に耐えうる能力を持った人が同乗するという条件に基づくものだと思います。
 バイクに限らず、二輪車の特徴として、乗員がほとんどむき出しの状態で走行するため、衝突や転倒などのアクシデントが発生した場合、体を保護する部分がほとんどありません。
 したがって、そのような事象が発生した場合、自身が回避行動を取ることで被害を最小限に食い止める必要があります。
 確か、バイク事故では運転者より同乗者の方が死亡率が高いという統計があったと思います。
 運転者は大抵状況が把握出来ているため、適切な防御行動が取れる反面、後席は状況を把握していないため、無防備であることが多いとの理由だったと思います。
 二輪車(自転車を含む)とはそういう乗り物で、乳幼児が安全に同乗できる乗り物じゃないと思うのです(特に、二輪は単体でもコケますから)。
 自転車にはチャイルドシートがあるじゃないかとおっしゃる方もおられるでしょうが、あれは子どもを落とさなければよいという発想で作られているものがほとんどで、言わば自動車におけるカップホルダーと同じような物だと思います。自動車用のチャイルドシートとは違い、衝突や転倒に対しての保護機能がありそうには見えません。
 三人乗り容認の話も、私は上記理由で賛成出来ません。利便性だけ追求しているようで……。安全なシートが開発されたなら話は変わりますが……。

A. Volklさんから

 チャイルドシートが必要な子どもを、バイクのタンデムシート(後部座席のことをこう呼びます)に乗せる事自体しないからではないですか。そんな人が居たら、親として失格でしょう。
 バイクというのは、転倒した場合など、バイクに体が固定されていると、返って危険な乗り物です。
 というのは、重いバイクは慣性の法則でなかなか止まりませんから、そこに人間が固定されると、余計に重くなり危険度が増します。
 転倒した場合は、自分のバイクを蹴って、自分からバイクを遠ざけるようにしないと、金属の塊が自分を襲うことになりかねません。
 バイク用のチャイルドシートを作って、自分でタンデムシートにしがみついていられない子どもを乗せるような環境を作ってしまうと、事故発生時の死亡率を増加させるだけだと思います。
 アスファルトは、時速40kmで転倒した場合でも、ヤスリの上を滑っているようなもので、簡単に分厚いトレーナが破れてしまいます。
 正面から衝突した場合、衝撃を吸収することがほとんど出来ませんから、意外と簡単に首が折れます(私の友人は時速40kmで走行中に信号無視した車に衝突し、乗車姿勢のまま首が折れて死亡しました)。
 バイクは自動車と比較して、手軽な乗り物ですが、事故を起こしたときには、どんなに低速でも、死亡する確率が非常に高い乗り物だということを自覚して運転しなければなりません。

A. よしなさんから

 バイクの場合、車と違ってどうなるのが安全なのかがシチュエーションによって全然違います。バイクに固定されていた方が安全な場合、すぐに側道に逃げないと後方から来る車にひかれる場合など。一概に逃げ方が決まっていないので、チャイルドシートが安全かも決まっていないのです。
 最近ではエアバッグ内蔵のライダースーツも発売されています。エアボンベが内蔵されていて、バイクから放り出されると首や肘、腰などがふくらんでガードすると言うものです。将来的に義務化される可能性はありますね。
 ちなみに最近自転車でもヘルメットをかぶる子どもが増えて来ています。親は子ども(13歳未満)が自転車を運転する場合は、ヘルメットをかぶらせるよう努めなければなりません(2007年6月14日法改正)。

A. もこさんから

 バイクも、自動車と同じように、運転者(ライダー)は同乗者にヘルメットを着用させる義務があります。

「大型自動二輪車又は普通自動二輪車の運転者は、乗車用ヘルメットをかぶらないで大型自動二輪車若しくは普通自動二輪車を運転し、又は『乗車用ヘルメットをかぶらない者を乗車させて』大型自動二輪車若しくは普通自動二輪車を運転してはならない。」(道路交通法71条の4第1項)
http://ihan.jp/law/dokoho/pc.htm#71_4-1

 守らなかったライダーに対して、反則金はありませんが免停などの行政処分につながる違反点数として1点が付きます。
http://ihan.jp/pc/tensu.htm#anzen

 次に、バイク用チャイルドシートの話になります。
 最近はドイツの道路の通行に関する法令であるStVZO(道路交通許可規則)35条aに適合したドイツ製のバイク用チャイルドシートが発売されており、安全性については一定の保証があるとされていますが、日本においては、「乗車用ヘルメット」の規格は法律で定められているものの(道路交通法施行規則9条の5)、「乗車用チャイルドシート」の安全規格が未だ定められていないために、国内主要メーカーでは販売されていないようです。