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疑問No.668 (2008.04.05)

Q. kztさんからの疑問

「皿うどん」を注文すると、「かたヤキソバに野菜あんかけ」が出てきます。私はこれの呼称が「皿うどん」であることに疑問があります。
 うどんとは、例の白く太い麺であり、全然かたヤキソバではありません。皿に乗っているので「皿」だけは合っていますが、「うどん」は正しくない呼称と思います。
 なぜこのようなことになったのでしょうか? 命名時には、誰も疑問に思わなかったのでしょうか。

長崎名物の皿うどんは、あれは、うどんには見えませんね。(星田)


A. 黒男さんから

 皿うどんとちゃんぽんは長崎の四海楼(でしたかな?)が元祖のはずです。
 ちゃんぽんが先に出来て、それを配達する中で汁気のないものをと皿うどんができ来たということらしいです。
 なぜうどんなのか…それはわかりませんっっ。回答になってませんね。(^^ゞ

A. アンギラスさんから

 皿うどんは、長崎ちゃんぽんを出前する際、こぼれないように汁を少なくしてトロミをつけたものが始まりだったそうです。
 皿に盛られた様子が「焼きうどん」のようだったため、皿「うどん」と呼ばれたと聞いたことがあります。
 その後、麺を揚げたものも用いられて食感などが好まれたため、揚げ麺が主流となってます。

A. ごまさばさんから

 うどんの定義を考えてみました。
 素麺や冷麦との違いは、太さです、1.7mm以上を「うどん」というそうです。 ひょっとしたら、「皿うどん」に使っている麺は、1.7mm以上のものなのかもしれません。明確な答えではありませんが、想像です……。
 あと、余談ですが、九州ではアレを皿うどんと言うことに抵抗は全くないです、逆に「かたヤキソバ」と言うほうに違和感を感じます、「焼きそば」じゃないですよね、麺を揚げてますから。
 それから、「中華そば」も、そばというのには違和感を感じますね、ラーメンですから。

A. 船橋さんから

 うどん、そばの定義は非常に微妙なんですが、誤解を恐れずにごくごく大雑把に分類すれば、次のようになります。

そば……そば粉を原料として加工した食品一般。江戸時代には、麺状に加工する技術が無かったので、「そばがき」として食べられていたが、それも「そば」。

うどん……小麦粉を原料とした「麺」料理。

 さて、長崎ちゃんぽんは、中国の福建省から来た陳さんという方が長崎ではじめたものとされていますが、最初は実は「支那うどん」と呼ばれていました。
 これは、ちゃんぽんの麺が、「小麦粉 + 唐灰汁」で作られていたためです。そば粉で作られているわけではなくて小麦粉で作られているから、「うどん」。だけど、日本のうどんとは明らかに違っていたので、中国風のうどん=「支那うどん」、と呼ばれたわけです。
「皿うどん」とは、このちゃんぽんの麺をスープが無くなるまで炒め、それを平皿に盛ったものです。どんぶりではなく、皿に盛ったところこがポイントでした。今では焼きそばなどを平皿に盛るのは普通ですが、当時は麺料理といえば必ず深いどんぶりに盛るものと決まっており、平皿に盛られた麺を見た客は皆驚いたそうです。
 その見た目のインパクトから、

  「皿に乗った支那うどん」 → 「皿うどん」

と呼ばれるようになりました。
 その後、皿うどんは、油であげた細麺にアンをかけたものになっていきます。ちゃんぽん麺をスープがなくなるまで炒めるのは時間がかかりすぎるため、手軽に作れるように現在の形になっていったそうです。
 このため、一見すると「どこがうどん?」と思えるような料理になっているのですが、名前は今でも当時のままの「皿うどん」というわけです。

A. DottyAshさんから

 ネットで調べてみたところ、語源は諸説あるようですね。
 皿うどんは当時のかけうどんと同じぐらいの価格で、具の野菜や魚介類も採れたといいますから、学生にはありがたい食事だったんじゃないでしょうか。
 余談ですが、20年以上前に私が長崎で食べた皿うどんは細麺ではなく、素揚げちゃんぽん麺があんかけ仕立になっていたものと、炒めた太目の手打ち麺があんかけ仕立になっていたものの2タイプがありました。後者は細めのうどん
風、歯ごたえもうどんそのものだったような?
 現在はどれが主流なんでしょうね。

ダークマンさんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。