Q. ネットの貴公子さんからの疑問
年配の女性でカタカナ2文字名前が多いのはどうしてですか?
テレビを見てて、ある年齢以上のお年寄りの名前で、キクさんとかウメさんとか、カナ2文字名前が意外と多いことに気付きます。
2文字名前の大ブームの時期があったのか? どこかの地域の風習でもなさそうだし……。それとも昔の政府で女性の名前に規制があったのか?
女性の名前をカナ2文字名前にする理由があったに違いないと思うのですが、それがわかりません。よろしくお願い致します。
★高校のときの同級生ですが、「すぎ」さんがいました。でも、ひらがなでした。(星田)
A. ルカさんから
これは全く私の推測ですが、昔の女性は名前に「お」を付けて呼ぶ習慣があ
りましたよね。
きく→おきく うめ→おうめ 等
この「お」を付けたときの語感を大事にすると、必然的に2文字ということ
になると思います。
3文字以上ですと、さゆり→おさゆり、しょうこ→おしょうこ。変どころじ
ゃないですね。2文字であっても、比較的最近多い名前ですと、かな→おかな、
あい→おあい等も変です。
やはり、呼ぶときに「お」をつける語感ではないかと思います。
A. ZINGYさんから
あくまでも推論なのですが、年配の女性(勝手に戦前生まれと解釈します)のご両親の世代は、それほど識字率が高くない時代の人々です。
ですから男児が産まれると、お寺の住職さんや土地の名士などに頼って、立派な名前を授けてもらうことが一般的でした。
他方、女児の場合は男児ほど大事にされることもなかったため、ひらがなやカタカナで適当に(?)名づけられたのではないと推察します。
A. 黒男さんから
想像ですが、男尊女卑、家長制度ががっちり生活に溶け込んでいた時代は、女性の名前など「適当に付けられていた」のではないでしょうか?
長男にはとても立派な名前をつけ、姉妹や弟は熟考せずに短い名前をつけたのではないかと……。菊や梅の開花時期に産まれたからキク、ウメなのではないかなと……。
また、名前が大事にされていたのはある程度地位が高い人達で、貧しい農民や漁民には関係がなかったのかも知れません。
野口英世の母はたしか「シカ」さんでしたね。「トメ」さんはこれで子作りを「止め」にしたからなのですかね?
A. 新山英輔さんから
むかしはたいていの人が「子」をつけなかったから短くなり、結果としてしばしば2字になるのだと思います。松子、梅子、正子、明子……など、みんな「子」をとれば2字です。
ではなぜ「子」をつけないか。たぶん、「子」は高貴な女性が使うもので、庶民が使うのは恐れ多い、という感覚があったため。
そのためか、いまでも本当は「○○子」であっても、「子」を省いて使う人がいます。うちのおばあちゃんは「綾子」なのに、封筒の裏などには「綾」と書きます。謙遜の気持ちでそうするみたいです。
★なるほど〜。「子」をつけるのをはばかったのですね。
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