--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.689 (2008.07.19)

Q. Julianさんからの疑問

 工事現場や雑踏警備に携わるガードマンは押しなべて、警察官とそっくりの服装をしています。警備業法にはそんな義務は全く見当たりません。
 道路工事でガードマンの指示に従って事故を起こしても、ドライバー自身の責任になってしまうそうです。逆に自家用車をパトカーに似せた造りに改造すると法律違反に問われます。
 これって、単なる威嚇なのでしょうか? 根拠や由来があれば教えていただきたいものです。

夏は、あの服、暑そうですよね。(星田)


A. ごんたさんから

 道路の工事現場になどに立っている交通誘導員やガードマンは、交通の妨げにならないように誘導をお願いするだけで、通行を強制的に遮断する(信号機の代わり)ような権限は一切ありません。不審人物に対しても現行犯以外での身柄拘束はできません。対処としては退去願うか、本業(警察)にお願いするしかないのです。
 服装を警察に似せるというのは、やはり警察に準ずる職務を行なう関係から、考え出されたものでしょう。悪意を持った言い方をすれば威嚇のためであり、もう少しソフトな言い方をすれば「服装によって役割を理解してもらう」こと
が目的なのだと思います。
 服装に関しては同じ警備会社でも警護する対象(場所)によって異なりますが、警備業法に従い、登録された制服を使用してあります。勝手に警官もどきの服装をしているわではありませんよ。
 また、警備業務に携わる人物には、過去に犯罪歴や破産などの経歴がなく、他人の財産を守るに相応しい人物かを証明できなければ警備員になることはできません。
 また、警備に関する教育および訓練を受け、決められた期間毎に再教育を受ける必要もあるのです。業務によっては格闘術まがいの訓練を受ける所もありますね。この辺は通常の施設関係者とは異なります。
 正式な教育を受けたガードマンは警備会社の記章(ワッペンや身分証など)を携帯もしくは身に着けておりますので区別はできます。
 また、個人に支給された制服は盗難などで悪用されないよう管理されており、勝手に処分したり、似たような市販の衣類で代用することはできません。

YOSHYさんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。(星田)