--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.698 (2008.08.27)

Q. あろんさんからの疑問

 朝、ラジオを聞いていたら、おかしなことを言っているのです。
 道路の混雑状況を伝えてくれた後に、電車の状況、飛行機の状況を教えてくれます。私は、車で通勤していますので、電車や飛行機の状況まで聞いても、ほとんどメリットはないのですが、それでもどうしても気になるのです。
「○○時発、××行きの便は、飛行機の手配がつかなかったので、欠航となります」
などと言っているのです。文章は正確ではありません。だいたいそういう意味のことを言っているのです。
 飛行機の手配がつかなかったって、そんなことあってよいのですか?
 飛行機に乗るわけですから、たいていの人は、きちんと予約してから乗るのだと思うのです、それなのに「飛行機の手配がつかない」なんて……。
 もしかすると、これまでもこういうことはあったのに、私が聞き漏らしていただけかもしれません。

「飛行機の手配がつかない」とは、一体どういう状況なのでしょうか?

空港に行ってみたら、「欠航」なんて困りますよね。(星田)


A. ライナスの毛布さんからの回答

 日本全国がおなじ気象条件ではないですから、仮に「沖縄→羽田」便を、「羽田→千歳」便に割り当てていたとして、西側に就航できないほどの気象条件があり、機体が飛んでこなければ、急遽「手配」し直さねばなりません。機体の異常などでも同様ですね。
 想像ですが、バックアップのための予備機はハンガー(格納庫)に用意されているのかもしれませんが、気象条件の場合は同じ方面からの複数の就航がストップしますから「手配がつかなかった」航路が発生してもおかしくないような気がします。

A. YOSHYさんからの回答

 平たく言うと、出発予定時刻に、飛行機を現地に手配できなかったということです。
 乗客としての視点からはわかりにくいですが、飛行機の視点から見ると、その飛行機は大がかりな整備とか点検以外は世界中を飛び回っており、その途中で人を乗せたり降ろしたりしています。それが、発着の時刻表となります(正確には発着に合わせて飛ぶわけですが……)。
 しかし、故障・乗員のスト等により運行が取りやめになる場合があります。
 前者の場合は、代替機を探すわけですが、いくら飛行機会社でも、そんなに予備機があるわけでもなく、また、アメリカで故障した場合に、日本に予備機があった場合は間に合わないですよね。
 後者の場合、当初分は管理職等が操縦するわけでしょうが、全部の飛行機を運航できるわけでもなく、やむを得ず欠航した場合、次の飛行場に乗員と飛行機がない状態になりますね。
 これが手配できていない状態ではないでしょうか。

A. picorinoさんからの回答

 飛行機であれ自動車であれ、それを運航している会社が持っている数は、その日「いくつ使用可能」という数にかぎりがあります。
 当然ながら、予備をいくつか置いておければ、足りなくなるという事態は避けられます。しかし、予備の機材は、稼ぎません。予備が少ないほど、極端に言えばゼロが一番効率がいいのです。
 というわけで、予備が少ない会社では、故障とか天候不順とかで遅れが出ると次の便に波及し、それを回復できなくなるのです。
 最近の例では、スカイマークがパイロット不足で数百便を中止しましたが、これも飛行機の数ではなくパイロットの数が足りないというケースで、似たような例といえるでしょう。

A. MMPAPAさんからの回答

 機材の手配が付かないということですね。
 交通機関の場合、何らかのトラブルが発生してダイヤが乱れると運休とか行き先変更とかが発生します。飛行機といえども同じことです。ただ、飛行機の場合には機材が高価なため予備機材の率が低く手配が付きにくいこと。長距離で時間も長いのでいったんトラブルと解決しにくい。全国の天候に影響されやすいので乱れることも多いということもあります。
 また、台風接近時には、飛行機を他の空港に避難させるということもあります。台風が空港直撃で外へ駐機すると大破を覚悟しなければなりません。
 羽田空港明け方台風直撃なんて、なったら午前中は羽田空港の離陸便はほとんど機材の手配がつかなくて欠航でしょう。

A. イブパパさんからの回答

 航空機の手配がつかないための欠航は比較的よくあります。
 台風や大雪等の気象条件が悪い場合には欠航することがよくありますが、天候が回復した翌日等に機材繰り(手配がつかない)による欠航が発生しがちです。
 理由は簡単。出発する予定の航空機がその空港に(来て)ないため。
 電車やバスでは普通にありえる「回送」が、航空機の場合は費用が莫大であったり夜間の発着制限があったりで困難なため。
 また、1機数十億円もするような機体を予備のために多数保有することも現実的ではなく、即時稼動可能な予備機が少ないのも理由。
 余談:
「羽田→伊丹→那覇→羽田」のように必ずしも往復するとはかぎらないため、台風が関西接近で直接影響のないはずの那覇→羽田便が欠航なんてパターンもありえる。
 ま〜、欠航も確かに困るけれど、いちばん嫌なのが条件付で出発する場合ではないでしょうか? 到着空港の天候により「Uターン」ならまだしも「別の空港に着陸」されたのでは本当に参ります。
 羽田発伊丹行き最終便が、伊丹空港濃霧のため名古屋空港に着陸、不案内もあって途方に暮れた経験有り。

A. ごんたさんからの回答

 まず考えられるのは

・天候悪化のため、当該便の旅客機が到着していない
・故障などで安全な飛行が困難となったため、飛行を取りやめた場合。
 特に最近よくある「構造上の欠陥に起因する故障」であれば、同型機を全て点検することになり、代替の機体が調達出来なくなって「手配がつかない」ということになるでしょう。

 飛行機は他の交通手段と比べ、ちょっと問題があったら重大な事故になりか
ねませんから、そういう理由が許されるのでしょうね。

A. 工場長さんからの回答

 飛行機は航空会社が何種類も所有していますが、全部の飛行機がすべての空港で離着陸できるわけではありません。大きな飛行機は、長い滑走路のある大きな空港でないと離着陸ができません。利用客の多さで空港の大きさも違ってくるのです。
 利用客が多い空港同士へはたくさん乗れる大きな飛行機が、利用客が少ない空港同士へは燃費のいい小さな飛行機が、それぞれ運用されているはずです。また、効率をよくするために、できるだけ少ない飛行機ですべてのダイヤがこなせるように工夫されています。
 台風や大雪のときはどの航空会社も運休になりますが、飛行機の故障や操縦士の不足(どこかの会社でありましたよね?)等の場合は、たいてい別の会社の便に乗り換えればとりあえず移動することはできるはずです。
 そして、飛行機の手配(たぶん機材の手配と表示されます)がつかないのはたいてい天候不良の次の日です。欠航や目的地の変更等で次に使う飛行機が用意できないとそもそも飛ぶことができません。
 もちろん予備の飛行機もあるはずですが、すべての事態に対応できるわけではなく、やむを得ずに運休することになります。
 以前あったボンバルディア機の胴体着陸の後は、点検のために各地で欠航になったはずです。点検が終わるまでは飛べないし、代わりに飛べる飛行機もいない。特定の機種に依存するとそんな事態も発生します。かといって複数にすると維持費が高くなるのでその辺のバランスをどうするか……。
 ちなみに機材の手配ができずに運休するのは飛行機だけではなく、鉄道でもたまにあります。新幹線が終電まで運休したりすると、翌朝のダイヤまで影響するのは飛行機と同じで代わりに走れる新幹線がいないからです。

洞窟ピングーさん、つかささん、江戸川三連豚さん、アンギラスさん、TOBYさんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。