Q. kztさんからの疑問
ボクシングもプロレスも、格闘技です。どちらも、四角いリングで試合をします。ところがよく見ると、リングのロープの段数が、ボクシングとプロレスでは違うのです。ボクシングは4段ですが、プロレスは3段で1段少ないのです。これは、こどものときから不思議でしたが、誰も教えてくれません。
テレビでプロレスの試合を見ると、相手の手をつかんでロープに投げ、ボヨヨーンという反動で返ってきた相手に技をかけるので、3段よりも段数が多い方がバネが効いてよりいいと思えるのですが、なぜか現状では3段しかロープがない。
一方、ボクシングではそのような反動を利用する「ボヨヨーン技」はありませんから、逆に3段でも2段でも、囲いさえあればとくに支障ないのではないかと思います。しかしロープは4段ある。
なぜ、同じ格闘技のリングなのにロープの段数が共通ではないのか?
現状の使用状況(ボヨヨーン技)から見ると、プロレスのロープが4段でボクシングのロープが3段の方が合理的(だと思える)のに、実際には逆になっているのはなぜか? 興行主の都合から考えても、格闘技ごとに違うリングがあるのは、面倒なだけです。
格闘技ファンの方、お願いですから教えてください。何らかの理由があって、ロープの段数が決まっているはずです。
★プロレスには場外乱闘なんてこともありますから、リングへの出入りがしやすいようにとか……。(星田)
A. ごんたさんからの回答
これは私の想像なのですが、プロレスはショー的な要素を考慮して、観客が観やすいようにロープの本数を少なくしているのではないでしょうか?
プロレスの場合は、ロープを使った技などが多いことは確かですが、たいていの場合はいちばん上のロープ(トップロープ)で済ませられることが多いのではないでしょうか?
いちばん下のロープは、フォールされた場合などに足を掛けて逃れる際に必要(?)でしょうから、安全面を考慮した分を含めれば3本ないし4本が妥当な数じゃないかと思います。
しかし、プロレスは寝技や関節技のように低い位置で勝負を決めたりすることが多いため、ボクシングよりロープの本数を減らして観客が観易くなるようになっているのではないかと思います。
A. まさきちさんからの回答
ボクシングとプロレスのリングのロープの段数が違うのは、外に出したいか出したくないかの違いです。
プロレスは、場外への飛び技、場外乱闘、エプロン(リングの上だけどロープの外の部分)での攻防など、ロープの外で戦うことも想定されています。そのため、出ていきやすいようにロープが3本になっています。
ボクシングは、場外に出ることは想定していません。そのため、リングに張り付くような形でテーブルが設置され、審判たちが着席しています(プロレスでもその位置にテーブルを置く団体もありますが、あくまで例外です)。
もし、場外に選手が出るようなことがあれば、意識を失った選手がロープの間から落ちてしまうという、非常に危険な状態が想定されます。そのような事故が起きないように、ロープの段数を4本にし、幅を狭くして落ちにくくしています。さらに、ロープの途中を縦に紐でつなぎ、ロープの間からの転倒を防いでいます。
ちなみに、プロレスのリングでは、ロープの高さが一定でなかったりします。トップロープが低い位置にあると、ロープから胸より上が出て、レスラーの身長が高く見えるので、平均身長の低めの団体や、アメリカの団体はトップロープの位置を低くしています。
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