Q. 薫さんからの疑問
EXILEの大ヒット曲に「Choo
Choo Train」がありますね。以前は、ZOOが歌っていましたね。
「choo
choo」とは、一体、なんなのでしょうか?
この曲の他にも「choo choo train」のフレーズが登場する曲を聞いたことがありますが、わけもわからず聞いていました。
「train」の枕詞みたいなもので、意味はないのでしょうか?
★ということなので、「choo
choo train」のフレーズが登場する曲が他にもありましたら、ついでに教えてください。
♪あのこ探すのさ、midnight choo choo
train……(星田)
A. 吾亦紅さんから
「Choo Choo」は蒸気機関車の蒸気の発する擬音の一種です。日本語で言えば「シュッ シュッ ポッ ポッ のシュッ シュッ」に当たる擬音になります。
ご存知のように、英語圏の擬音と日本語の擬音とでは似ているものもありますが、どうしてと思えるほど納得のいかないものもたくさんあります。犬や猫の鳴き声、鉦や太鼓の音、衝突音など調べてみると結構面白いですよ。
A. Rinさんから
「Choo Choo Train」の「Choo
Choo」は機関車が走るときの擬音、日本語でいえば「しゅっぽ、しゅっぽ」にあたります。
外国の曲にも同じ言葉がでてきますし、子ども向けの絵本のタイトルにもなってます(絵本の邦題は「いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう」)。これは外国の擬音を直接ひらがなにしたものですが(ちいさいころはネズミの鳴き声だと思った)、ほかに外国の擬音がでてくるものに「すいかの名産地」の原語版「E.I.E.I.O.」があります。農場にいる牛、豚、ニワトリ、アヒルの鳴き声が日本と微妙にちがってて、たのしかったです。
A. ごんたさんから
機関車が走る際の表現として、日本では「シュッシュッ、ポッポッ」とか「シュッポ、シュッポ」と表現します。「choo
choo」はその「シュッ」の部分で、機関車のシリンダーから蒸気が噴出する際の音です。
「チューチュー」と文字にすると何だかネズミの鳴き声みたいですが、「シュ」っぽく発音すれば違和感がなくなると思います。
A. Issieさんから
日本語では蒸気機関車の音を「シュッシュッポッポッ」と表現しますが、この「シュッシュッ」というドラフト音を英語では
choo-choo と表現します。だから、Choo Choo
Train というのは日本語の「汽車ぽっぽ」にほぼ相当する言い方なのですね。もっとも、日本語ではドラフト音ではなくて汽笛の音(?)の方をとっていますが。
choo-choo は単なる擬音から蒸気機関車という意味でも使われるようです。子どもの頃に読んだ絵本で「いたずらきかんしゃちゅうちゅう」という米国の絵本作家バージニア・リー・バートンの作品がありますが、この「ちゅうちゅう」というのがそれですね。
ところで、私は EXILE というのを知らないのですが、昔、平尾昌章がカバーしていた「恋の片道切符」とは違うのですか?
A. 洞窟ピングーさんから
汽車の立てる「しゅっしゅっ(ぽっぽ)」からきた言葉で、今は汽車にかぎらず機関車も意味します。
もっとも「Choo Choo Train」は米俗語で、ここに書けないようなとんでもない意味も持っています(由来は機関車からなのですが……)。興味のある方は辞書を見てみましょう。
A. まいたけさんから
choo choo……、おお、辞書に載ってた! 幼児語で「汽車」ですね。日本語でも、自動車が「ブーブー」だったりするように、英語では汽車が「choo
choo」なのだそうです。
ということは「choo choo train」と言えば、日本で言うところの……、
「汽車♪汽車♪ポッポ♪ポッポ♪」
ですね。曲のイメージは全く違いますが(笑)
不思議なことに、「Choo Choo Train」のタイトルを聞いて、ちゃんと汽車をイメージしていた自分がいます。現在のような電車ではなくて。
「Choo Choo Train」に関しては、今回始めて調べて知ったのですが、音感的なイメージってすごいですね。
A. Shino助さんから
「Choo Choo」は蒸気機関車が走行する時に出す蒸気の音の擬声語です。日本語で言う「シュッ・シュッ」です。
「Choo Choo」はアメリカのオールディーズでよく聞きますね。とりあえず思い出すのは,1941年にグレン・ミラー楽団が演奏して大ヒットの 「Chattanooga
Choo Choo」(チャタヌガ・チュー・チュー)です。この曲は1974年に細野晴臣さんも日本語の歌詞を付けてカバーしていましたが、Chattanooga
Choo Choo の部分はそのまま使われていました。
また、イタリア語では「Cin Cin Pon Pon」(チン・チン・ポン・ポン)と表現するそうで,同タイトルの汽車の事を歌った子ども向けの歌が,その語感から日本では全く違った内容の歌詞でカバーされたことがありました。
A. 鉄男クンから
たぶん皆様がご指摘・ご回答のように「choo
choo」は、日本語での「しゅっぽ、しゅっぽ」に相当する擬音。英語で蒸気機関車の音を表すものと「3秒で解決」されたはず。
さて、オヤジ世代にとって「choo choo」といえば「恋の片道切符」です。平尾昌明やザ・ピーナッツ華やかな時代を思い出します。冒頭は…
Choo choo train a-chubbin' down the track
Gotta travel on, never comin' back woo-oo oo,
Got a one way ticket to the blues
この「Got a one way ticket 」が、カタカナ英語で「下駄、わんうえいてけつ……」なんて聞こえたものでした。
A. 船橋さんから
おそらく多くの方がすでに回答済みでしょうが、「Choo
Choo Train」とは「蒸気機関車」を指します。「Choo
Choo」は、日本語に訳せば「シュッポ、シュッポ」で、そういう音を立てて走る汽車=蒸気機関車というわけです。
日本にも「ちんちん電車」という言葉がありますが、言葉の発生としては近いものがあると言えます。
私にとっては、「Choo Choo Train」と言えば、ニールセダカの「One
way ticket to the blues(恋の片道切符)」です。
アメリカでは、何か悲しいことがあった場合などには、別の州に移住しそこで新しい仕事、新しい友達を見つけて一から生活をやりなおすという考え方があります。この場合、昔住んでいた場所には二度と戻らないのが普通です。そんな旅立ちをするとき、1950年代には夜行の蒸気機関車(Choo
Choo Train)がよく使われました。
つまり、「Choo Chooo Train」という言葉が歌詞の中で使われるとき、「いままでの生活を完全に捨てて新しい生活に臨む、ちょっとせつない気持ち」を象徴する意味合いがあるのですが、この歌での「Choo
Choo Train」は典型的にそうだと思います。
シャネルズの「ハリケーン」の歌詞で「Choo
Choo Train」が使われている(「あの娘 探すのさ midnight
choo choo Train」)のは、この時代のアメリカの歌へのオマージュであり、また、「あの娘」が二度と戻らない決意で出ていったことを示すためではないか? と想像します。
さて、「Choo Choo Train」というのは、アメリカでは幼児語なんですが、実は最近の若いアメリカ人ではこの言葉を知らない人が増えてます。理由は簡単で、「蒸気機関車を見たことが無い人が増えた」からなんです。
いまの若いアメリカ人にとっては、「Choo
Choo」と聞けば頭に浮かぶのは、まず、コカインでしょう。これは、コカインを鼻から吸収するときの「しゅっ、しゅっ」という音から来ています。
また、ある種の性的な関係をその姿と音から「Choo
Choo Train」と呼びます。私がかつて住んでいたサンフランシスコでは、場所が場所だけに、Exileの「Choo
Choo Train」のダンスを見て、またその曲名を聞いて、そういう歌なのだと誤解したアメリカ人が非常にたくさんいました。
歌詞もまずいんです。
「To the Paradise, Take me please oh Choo Choo Train」だとか、「We
know We love」と男同士で歌ってれば、そりゃ誤解もしますよね。
それで馬鹿にされたり、嫌われたわけではなく、逆に一部の男性達に非常に人気があるのですが、それでよいのかExile?と思ってしまいます。
★やまびこさん、めあさん、やまおさん、YOSHYさん、異邦人さん、れっこいさんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。
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