--- 素朴な疑問集 ---
トップページへ    [素朴な疑問集 TOP]


疑問No.747 (2009.04.25)

Q. kztさんからの疑問

土踏まずがないのが扁平足ですが、扁平足の何が悪いのでしょうか? 私は扁平足というと、逆にいいことしか思い浮かばないのです。
 まず、力学的には、体重を支持している足の裏の接触面積が広い方が接地圧(単位面積当たりの荷重)が小さくなりますので、地盤の支持力という観点からも有利ですし、足の裏にとっても局部的な応力集中が緩和されることになります。平均的に力がかかるわけですから、足の裏の血液の流れが圧迫によって妨げられることもありません。
 健康の面からも、土踏まずに力をかける「青竹踏み」が健康法として広く流布していますから、何もしなくても常時土踏まずに力がかかっている扁平足が、健康に悪いはずがありません。
 運動能力ではどうでしょう。じっさいに扁平足で優秀な運動選手や陸上選手が数多くいることから、運動能力的に扁平足が劣っているとも思えません。
 さらに靴下の消耗を考えてみます。靴下は、かかとやつま先など、接触している部分がすり減って薄くなります。土踏まずの部分に穴があくことはまずありません。しかし扁平足の人は、足の裏全体で接触するので、正常な足の裏より、靴下が確実に長持ちします。
 このように扁平足はいいことづくめです。なにより力学的に合理的です。また、扁平足の人は特殊ではなく、ざらにいます。扁平足は異常なのではなく、逆に人類が進化した形なのではないでしょうか。

「扁平足だとこんなに困るのだ!」というお答えをお待ちしています。(星田)


A. ごんたさんから

 私も偏平足ですが、足は遅いほうです。
 偏平足が有利だとか進化した形だというのは信じがたい話だと思います。ゾウの足よりチーターの足のほうが速いですし、東京タワーの足元はアーチ型となっているように、体重を支えるのに理想的な形は平らではなく、アーチの方が効率が良いのです。
 地面からの衝撃も扁平では分散してしまうため、衝撃を吸収する役目のない関節や筋肉に負担を掛けてしまいますから、有利とは言えないでしょう。 青竹踏み不要論も、土踏まずだけ意図的に刺激されているわけではないので優位とは言えないでしょう。
 靴下の件でも、偏平足の人といえども力の掛かる部分はつま先と踵であることは変わりありませんから減り具合に大した差があるようには思えません。
 偏平足で有利なのは接地面積が広い事を活かせる場面、たとえば滑りやすい斜面を裸足で上り下りする場合ぐらいじゃないでしょうか。

A. 子沢山さんから

 まず、「扁平足」は足底の土踏まずがないというより、足の骨の前後方向のアーチ構造がない、または乏しいという意味で話を進めます。
 同様に、左右方向のアーチ構造がない、または乏しいことを「開張足」と言います。人間の足は、この骨のアーチ構造を強力な靱帯で保持しています(靱帯は、弓に張った弦を想像してください)。
 扁平足や開張足では、骨の構造も関係しますが、靱帯の強弱が重要になります。
 kztさんご指摘の接触面積の件ですが、人間が建造物のように直立したままじっとしているのであれば、接触面積が大きいことはメリットかもしれません。しかし、人間は歩いたり、走ったりします。その際には、体重の何倍もの力が、足、膝などに加わります。
 また、足底には、垂直方向からだけではなく、様々な方向から力が加わります。この力は、足においては、アーチ構造がしなることによって、緩衝しています。ですから、扁平足や開張足は、この緩衝機能が劣ることになり、決してよいものではないのです。
 扁平足に関しては、日本では、過去の徴兵検査において、扁平足の人は長時間の行軍に耐えられないという判断から、過度に悪いものと考えられていた歴史がありますが、実はそれほどのものではなく、扁平足でもすばらしい記録を残したアスリートも多くいるようなので、現在ではそれほど問題視することはないと思います。
 一方、最近若い女性の間で問題になっている外反母趾は、ただきつい靴を履いているから起こるというものではなく、その原因として開張足があります。今では、開張足の方が問題が大きいかも知れません。

A. ざ〜さんから

 結論から言いますと、何の不便も感じておれなければ、不便はありません。
 全体重とさらに運動負荷が一気にかかるところですから、足の骨は、地面に対して橋のようにアーチ状を作ることで、強度を保つようにできています。それに合わせて、足の筋肉も合理的についています。
 扁平足だとアーチの強度が落ちるので、足の骨とそれに付随する筋肉が体重+αの付加を受けて、かなり無理することになります。しかし、それは理論上の問題です。
 実際には、扁平足であるが足の強度が人一倍強くて、何の支障もない人もいれば、逆にアーチがしっかりしていても足の筋力が弱い人もいます。
 また、形だけでなく、機能の問題も大切です。
 普段は扁平でも、地面を蹴る瞬間はアーチ形成ができている人もいる一方で、アーチがあっても機能していない人もいます。ですから、足の速さも、アーチとはあまり関係がないようです。