--- 素朴な疑問集 ---
トップページへ    [素朴な疑問集 TOP]


疑問No.750 (2009.05.12)

Q. れいさんからの疑問

「深呼吸」について、疑問があります。
 学校の体育の授業を思い出しますと、運動を終えてから「深呼吸」をしていました。
深呼吸って、何の役に立つのでしょうか? 私もそうですが、体育の授業の終了間際の深呼吸なんて、まじめにやった覚えがないのです。
 深呼吸をしなかったら、どんなことが困るのでしょうか?
 そんなことを言っている私が、最近、ジョギングを始めました。ジョギングを愛好している友人からは、ジョギングした後は、急に止まらずに、しばらく歩くようにと言われましたが、これも「運動の後の深呼吸」と何か関連があるのでしょうか?

「ラジオ体操第一」の最初は「手足の運動」。終わりは、「深呼吸」。(星田)


A. 舞武さんから

 深呼吸の必要性ですか、あまり考えても見なかったですが、たまにすると良いみたいですね。
 私自身の想像ですが、肺が活性化されるのではないでしょうか。
 というのも、肺に存在する、酸素と二酸化炭素の交換を行う肺胞という器官は、通常は幾重かに畳まれた状態になっていると聞いたことがあります。これを深呼吸によって伸ばしてやり、普段余り使っていない肺胞を使うことができるのではないかなと思います。
 これが正しければ、酸素の取り込み効率を上げることができるので、運動後に行うのは良いということになりますね(余り激しい運動の直後だと、効率的に取り込むより絶対量を取り込みたいはずですので、息切れを無理に止めず、多少落ち着いてからの方が良いと思います)。
 また、運動後(特にマラソン後)に急激に止まらず、多少歩いた方が良いというのは、血液循環を鈍らせないためです。
 まず足は、重力の関係から血液循環が悪く、歩いたときの筋肉の収縮作用で血液の循環を補っています。次に、マラソンの際は足を酷使するため、足に対して酸素が大量に必要となります。そのため、マラソン後に急に立ち止まると、足に充分な酸素が行き渡らなくなり、痺れたり攣ったりする可能性があります。なので、マラソン後は多少歩きながら呼吸を整え、落ち着いてきたらストレッチとマッサージで強張った筋肉をほぐしてあげるのが良い手段かと。
 あと、最近寝起きが非常に悪くなったなぁと悩んでいたときに、寝ているときの一呼吸の量が減ったかなぁと思ったことがありました。子どもの頃は、布団に入った際に、布団が上下するのが解かる位には呼吸をしていた気がしまして。そこで、寝る前に意識的に一呼吸の量を増やしてみたら、次の日の目覚めがいつもよりすっきりしてる気がしました。これはプラシーボ効果かもしれませんが……。