Q. アイコさんからの疑問
スーパーなどで売っている昆布や漬物(特に細かいもの)などが入った容器(薄い透明のプラスチック容器)は、なぜ、底にガタガタした模様が入っているのでしょうか?
平らにすれば綺麗に取り出せると思うのですが……。
★何か理由があるはずですね。(星田)
A. sekisanさんから
理由は2つあります。
1.強度を増すため
平面よりも凸凹があることで強度が増します。
こうした方法で強度を増すことで、容器の厚みを薄くすることが可能になりました
2.嵩上げ
上げ底にすることで、内容物の量を見た目より少なくすることができる
A. おやじんさんから
大きな理由は2つあると思います。
まず、1つ目は、容器の強度を増すため。薄くて平らな物だと曲げ、ねじりといった力に弱いためデコボコを付けていわゆる「腰」を与えるのです。
もう1つは、内容物がずれないようにするためです。輸送や買い物後に持ち帰るときに傾けられたとき、底が平らだと片側にぎゅっと集まってしまうのを防ぐためです。
A. しげ3さんから
回答にはご無沙汰ですが、いつも楽しく拝見しています。
薄い透明のプラスチック容器は、なぜ、底にガタガタした模様が入っているかという疑問ですが、これはこの質問の部分に回答のヒントが入っています。
薄い板の状態で箱を作ると、強度を出すことが難しくなります。板状の物にガタガタを付けずに強度を出すには、厚くするしかありません。
理科の実験でやったことがある人がいるかと思いますが、紙をジグザグに折ったものと折らないものの上に、重りを載せたときに、折ったものの方が強度が出ることと同じです。
内容物の価格が高いものでしたら、強度のある厚い入れ物でもいいのですが、内容物が安い物の場合、梱包材料にお金をかけるわけにはいきませんから、どうしても梱包材料をけちることになります。そのため薄い(安い)材料を使って、強度を出す方法としてこのようなものとなります。
参考までに、市販のプラスチックの箱なども内側は平らですが、外面(特に底の裏側)は立ち上げを作ってある物がほとんどです。
ホームセンターと百円均一ショップで、同じようなプラスチックの箱を見つけたら、肉厚と裏側のガタガタ部分の立ち上げの高さを見てみましょう。同じように見えてもこの部分で差があるはずです。当然立ち上げが細かく高く入っている方が丈夫なものです。
ちなみに産業用のプラスチックの箱のほとんどは、このような強度アップの方法を取っても、内容物の重量で箱の中央部が下がって(たわんで)くる可能性があるため、最初から周囲より中央部が高く(アーチ状に)なっています。
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