--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.760(2009.06.28)

Q. さちおさんからの疑問

 はじめて、疑問を送ります。疑問は、たくさんあるのですが、今日は、ドリンク剤に関する疑問です。
 暑くなってくると、テレビではビールのCMが増えます。冷えたビールをおいしそうに飲んで、「プハー」。本当に、おいしそうだなと感じます。
 これは友人に教えてもらったことなのです、同じ「飲み物」でも、滋養強壮に効果があるドリンク剤では、「飲むシーン」はCMに登場しないというのです。そんなことを聞いてから、ドリンク剤のCMを見ていますが、「飲むシーン」は確かに見られません。
 ビールと違っておいしさや爽快感を売りにするものではないですが、それでも飲むシーンくらいあっても、何ら問題はないと思うのです。もしかししたら、
ドリンク剤のCMでは、「飲むシーン」を流してはいけないという規定でもあるのでしょうか? ぜひ、教えてください。

以前に、CMでイチローが飲んでいたような気がします。(星田)


A. 黒男さんから

 飲むシーンを使ってはいけないのではなくて、それ以外を伝えることが必要だからではないでしょうか?
 ビールや清涼飲料水は、喉ごしや爽快感を飲む状況を映像で提供したほうが印象を与えやすいでしょうが、栄養ドリンクは効き目や成分を強調したほうがイメージUPするのではないでしょうか?
 この時期は栄養ドリンクには大変お世話になってますなぁ。

A. kawasa13さんから

 清涼飲料水やビールなどの場合は飲んだ瞬間の美味しさや爽快感こそが「アピールポイント」であり、「飲むシーン」を表現することがもっとも広告効果につながりやすいと考えられるます。
 それにに対して、ドリンク剤の場合は(即効性のある成分も含まれるものの)一般には飲んだ後に持続する効果が「アピールポイント」となるため、「飲むシーン」よりも「飲んでいることによる元気な姿」を表現することの方が、広告効果上優先されるのだと思います。
 飲んだ瞬間に急に元気になる、というシーンを流すことが可能であれば「飲むシーン」を流すことが最優先されるのでしょうが、恐らくそれは広告表現上、問題があるのでしょうね。ただし、「飲むシーン」を流すことに特に規制はないとは思いますが……。

A. まいたけさんから

 栄養ドリンク等のCMで飲むシーンですか。大量にあると思いますよ。
 リポビタンDは、最後に崖の上で二人揃って飲んでいますね。ゼナも、所ジョージさんが飲んでいるシーンがあったかと。メガシャキもグイッと飲んでいます。栄養ドリンクとは違いますが、液キャベも飲んでました。
 うるおい美率、ウコンの力、etc... 飲んでいるシーンは結構CMに出ていると思います。
 但し、CM中にこれらを実際に飲んでいるかどうかは別問題です。栄養ドリンクは茶色いビンや、アルミ(スチール)のビンに入っていることがほとんどですから、中が空っぽでも、飲んでいる振りをするだけで充分CMの絵にはなるため、恐らく実際には飲んでいないか、もしくは中身が別物(ただの水とか)だと思います。
 というのも、栄養ドリンクを飲んでいるシーンを撮っている最中に、NGが出てしまう場合が有るからです。このとき、タレントの方は、もう一回飲み直さなければいけませんよね。
 しかし、栄養ドリンクは1日2本以上の服用を避けるよう、注意書きが記載されています。そのため、撮り直しが発生する度にタレントに現物を飲んでもらうことは出来ないと思います。

A. よしなさんから

 まったくの想像です。間違っていたらごめんなさい。
 ドリンク剤はコンビニで売っているものは指定医薬部外品や第三類医薬品で、薬局やドラッグストアでしか売っていないものには第二類医薬品のものもあります。
 指定医薬部外品とは、2009年6月の薬事法改正(規制緩和)で医薬品から医薬部外品になったものです。医薬部外品とは医薬品と化粧品の中間の位置づけなので医薬品ではありません。第二類医薬品、第三類医薬品は、その名の通り医薬品です。
 難しいことを書きましたが、ドリンク剤は医薬品か2009年5月まで医薬品だったものです。胃薬や風邪薬、頭痛薬などのCMで出演者が実際に薬を飲んでいるCMってないと思います。病気でもない俳優にCM撮影のために薬を飲ませるのはさすがにあり得ないでしょう。
 医薬品かついこの前まで医薬品だったドリンク剤も同じ理由ではないでしょうか。

A. ごんたさんから

 ドリンク剤は一応医薬品(正確には医薬品または医薬部外品)に分類されますので、むやみやたらに飲むシーンをCMに使うことは医薬品の乱用に繋がる、真似をして子どもが飲んで体調を崩すことも考えられる(ドリンク剤の中にはカフェインやアルコールを含む品もあります)ので、メーカーが自粛しているのだと思います。
 コンビニなどで売られているドリンク剤にはそれらを含まない品もあり、清涼飲料水に分類されています。
 医薬品、医薬部外品との区別は効能(疲労回復、滋養強壮など)が明記されていないものがそうで、これらは普通の炭酸飲料などと同じようにグビグビ飲んでも構わないのでCMでも飲むシーンはあります。オロナミンCなどはその代表格ですね。

A. 子沢山さんから

 確かに、ビールやジュースなどと異なり、栄養ドリンクのCMはとてもデリケートな問題を含んでいます。
 栄養ドリンクは、薬事法の規制を受ける医薬品系と、食品衛生法の規制を受ける非医薬品系に分けられます。
 さらに、前者は、明瞭な効果を有する(狭義の)医薬品と穏やかな作用を有する医薬部外品に分けられます。
 医薬品系の多くは、滋養強壮、疲労回復などの効用を揚げておりますが、その表現には薬事法の関係もあり、かなり気を使うそうです。
 たとえばTVのCMで、栄養ドリンクを飲んだ後に、ロッククライミングをすると、「その飲料を飲むことで、ロッククライミングが出来るようになる」というイメージを与えてしまう可能性があり、これは薬事法に抵触する可能性があるそうです。
 ですから、クライミング中の彼らは、あくまで「かけ声」と「気合」のみで頑張りぬきます。そして、さりげなく(?)商品の名前を入れて、宣伝するという形に留めているのです。
 また、仮に栄養ドリンクを飲むシーンを入れるとしても、作業前ではなく、必ず作業後に入れることで、先のような誤解を与えないように気をつけながら、CMを作っているのです。