Q. カブロンさんからの疑問
よく、この時期森林の中にいると、ブヨと思わしき虫が、私の目をめがけて飛び回り、いくら払い続けてもしつこく向かってきます。ときには本当に目に入ってくるやつもいます。
メガネやゴーグルをしていても同様です。やつらにとって人間の目の何にそんなに魅力を感じるのでしょうか?
ちなみに、そいつらは噛み付いて吸血はしません。図書館中(理系の大学の)の文献を読み漁ってもこの疑問については、一切記述がありませんでした。
どなたかこの疑問を解決してください。お願いします。
★ゴーグルをしてても、寄ってくるんですか!?(星田)
A. おやじんさんから
カブロンさんとおなじ疑問をもったことがあります。そのとき調べた範囲でお答えします。
虫が目の周りにまとわりつくのは涙のためだと何かで読んだ覚えがあります。匂いに惹かれるのか、ただ水分の補給のためか、その辺がうろ覚えです。
ただ、ゴーグルをしていても寄ってくるというなら当てはまらないかもしれません(匂いなら少しは感じるかも)。
A. 抹茶ケイキさんから
自分の推測です。
目の周りに虫が寄ってくるということですが、それは顔のすぐ近くにいても、目がそこまで動かなかったり、視界に入らなかったりして見えないのでは?
たとえ顔の近くに虫がいたとしても見えないだけで、虫を見ることのできる目の近くにきたときだけ見えるというふうに感じる→目の回りに寄ってくる、と思ってしまうのではないでしょうか。
A. ごんたさんから
私も人より細い目だと言われているにもかかわらず、バイクや自転車の運転中に器用(?)な虫が目の中に飛び込んで来るため、裸眼での運転は絶対にできませんでした。
虫は街灯など明るい場所に向かって集まる性質がありますね。それと同じで、体の中で光を反射して光っているように見える目に向かって突進するのではないでしょうか?
バイクなどのライトにも多数の虫が付着しているのもそのせいでしょう。
A. Dotty_Ashさんから
目に寄ってくる虫といえば、アウトドアに親しむ方ならすぐに「メマトイ(メナブリ、メセセリ、メマイムシとも)」を連想するのではないでしょうか。
メマトイ(目纏)は、ハエ目(双翅目)ショウジョウバエ科、ヒゲブトコバエ科、イエバエ科などに属する小型のハエのうち、ヒトを含む動物の涙ほか目の分泌物から蛋白質を摂取するものの総称で、日本では全国の山林や川、畑などに広く分布しています。
こうした食性のハエは寄生虫や病原体を媒介する可能性があり、国内では線虫の一種「東洋眼虫」が、ショウジョウバエ科のマダラメマトイ(雄のみ)によって媒介されることが知られています。
東洋眼虫は体長8〜16mm、体幅0.4〜0.5mmの白い小線虫で、眼結膜東洋眼虫症の原因となり、放置すると角膜混濁、視力低下のおそれがあります。
ヒトに寄生するのは稀ですが、自覚症状(目ヤニ、異物感、涙が止まらなくなるなど)が出始めるのは3〜5週間経過時が多いので、原因に思い至らず結膜炎と誤診(?)される場合もあるとのこと。
大分県衛生環境研究センターのサイトでは、その症例が掲載されています。
http://www.pref.oita.jp/13002/shiken_kenkyu/kenkyu/2_kikikanri.htm
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大分県で見出された東洋眼虫の人体寄生例
「我が国では、これまでに80例を超す症例報告があり、本症は地域性がみられ、熊本・大分・宮崎の九州3県からの報告が65〜70%を占めている。」
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予防するにはまず中間宿主であるメマトイの防除、具体的には市販の蠅除けグッズを使用、またはハッカ油もしくはハッカ水を首に巻くタオルや帽子のつば裏にスプレーするなどして(メンソール煙草、フリスクのミント味がおすすめとおっしゃる方も)なるべく目に近づけないよう注意、もし瞼にとまったり目に入ったりしたときには、すぐ流水で洗うなどの対処が必要だそうです。
また、これは科学的裏づけ(?)のある情報ではありませんが、アウトドアを愛する方々の経験から「黒くてつやのある物」「カメラのレンズのような丸い物」にも寄ってくるとの説があります。
その伝でいくと、レンズが丸いサングラスはタウンユース専門(?)。どちらにしろ気を配りたいものですね。
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