Q. かなやまさんからの疑問
体の一部を使った慣用句は、たくさんあります。
たくさんありすぎて、すべてを調べきったわけではないのですが、たとえば、「手を焼く」「耳を貸す」「足が棒になる」「腹を割って話す」などがありますよね。
とはいっても、実際に、手を焼いたり、耳を貸したり、足が棒になったりすることはありません。ありませんが、「手を焼くくらいに、取扱いに困る」ということを表しているのだというのは、十分想像できます。
そんな中で、私がわからないのは、「へそで茶を沸かす」です。「おかしくてたまらないことにいう」と『広辞苑』にありましたが、その状況と「へそ」が、私には結びつきません。長距離を歩いて、足がぱんぱんになって「足が棒になる」なら、よ〜くわかるのですが……。
笑いとへその関係を教えてもらえませんか? また、体を一部を使った慣用句で、どうも結びつきがわからないというものの例をもっと教えてください。よろしくおねがいします。
★言われてみて、探してみたのですが……、なかなか見つかりませんね。逆にこれはうまいこと言うなぁというのなら、たくさんあります。「はらわたが煮えくりかえる」とか。(星田)
A. ごんたさんから
腹筋が痛くなるほど大笑いをしたことってありませんか?
大笑いすると、腹筋が躍動しますが、これを沸騰した湯の入った薬缶がガタガタと揺れている場面に見立て、
「へそが茶を沸かせるほど沸騰した湯のように揺れている」
と表現したのが短縮されたのではないかと思います。
A. YOSHYさんから
聞きかじりの知識からの想像です。
激しい運動をすると、内蔵をはじめ使用された筋肉がかなり熱を持ちます。ですから、冷却させるために汗が出ます。
ところで、大笑いというのは長く続ければ十分な腹筋運動です。となると、当然腹筋が熱を帯び熱くなります。
もちろん、「茶」は沸きませんが大げさに言うと「茶」が沸くのでしょう。
おへそは、ちょうどお腹の真ん中にあるし、大方の人はへこんでいるでしょうから「茶」を溜めやすいと思ったのではないでしょうか。
A. bluestarさんから
受け売りですみませんが、元々は「ヘソを茶化す」から来てるようです。
昔は今のように肌を露出する習慣がなかったため、たまにヘソを見せたりすると「ヘソ見せた」と茶化されたらしいです。それがなまって茶を沸かすと変化したようです。
意味は「おかしくてたまらない」のではなく「ばかばかしくて笑えない」と言った方が正しいかも……。
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