Q. ゆかさんからの疑問
イラストや写真、続きもような絵をじっと見ていると、それとは別の絵や写真が立体的に浮かび上がってくるようなもの、ありますよね。一般的な名前を知らなかったので、調べてみたら、「ステレオグラム」というらしいです。
あのステレオグラム、すぐに見えてくる人もいるそうですね。私は、一度も見えてことがありません。悔しいのです。説明してもらって、そのようにやってみるのですが、一向に見えません。
あれって、見えない人もいるのでしょうか? それとも訓練により、見えるのでしょうか? こうするといいよという方法を教えてください。
★私も苦労しています。というより見えたことがありません。「見えた、見えた」と言われるのが悔しいですよね。(星田)
A. kabさんから
よくあるステレオグラムには、画像の下に2つの黒丸が印刷されていて、その2つが3つに見えるように目をトレーニングします。
黒丸を余り注視するとだめで、ボーっとながめるようにすると、次第に3つに見える所があります。そのままステレオグラムの方に目を移すと、何かが浮かび上がってきます。最初は、何が見えるのかのヒントや答えのある画像で練習するとよいでしょう。
人間は物を見るときに、左右の目で一点を見ていますが、ステレオグラムを見るためには、左右の目は別々の場所を見るようにします。
寄り目により、左右の視線を交差させルことで、一点を見ない方法と、左右の視線を平行にして、一点を見ないようにする方法があります。
これらのトレーニングを積むと、2個の黒丸がなくても、視線を一点に集中させないで見ることができるようになります(3D映画で特殊なめがねをかけるのも、左右の偏光を変えて、左右の目が別々の映像を見るようにしています)。
なお、左右の視力の差が大きい人には、難しいかもしれません。
A. bluestarさんから
訓練すれば見えると思います。
言葉で説明するのは難しいですが、まず、その絵を目から5cm位離して見ます。当然絵はぼやけて見えます。このとき、無理に焦点を合わそうとせず、ぼんやりと遠くを見るようなつもりで絵を少しずつ離して行きます。くれぐれも絵をちゃんと見ようと焦点を合わせないいでください。私の場合は、約18p〜22p位で3D画像が見えてきます。
いったん見えたら、そのまま離して行くともっと立体的に見えてきます。見える距離は人それぞれだと思いますが一度試してみてください。
どうしても見えない場合は、その絵の上の方に直径5mmの黒丸を33mm間隔で2つ書き、上記の方法でその黒丸が3個に見える位置で絵を見てみてください。きっと何かが現れてくると思いますよ。
A. Issieさんから
「斜視」と言われたことはありませんか。あるいは、右目と左目の向きが合っていないとか。
私も立体に見えたことがありません。私は地理が専門なのですが、実習で必ず行う空中写真の立体視(実体視)がどうしてもできず、困ったことがあります。
私は斜視で、左右の眼はそれぞれ普通に見えるのですが(ひどい近眼だけど)、両方の眼を同時に使うことができません。常にどちらか一方の眼で見ていて、もう一方は使っていないようです。
右目と左目で見た像の微妙なズレを脳が処理することで物が立体的に見えるわけですから、両方の眼を同時に使って同じものを見ていないと立体視はできません。だから、斜視で両眼視のできない人には立体視をすることが難しいようです。
両眼視ができるようにするための機能訓練もありますが(私も子どもの頃にやっていたことがあります)、大人になってからはなかなか大変なようです。
もし斜視が疑われるようなら、眼科医さんに相談されるのがよいかもしれません。
A. kztさんから
断言します。立体視は、確かに、すこしだけ訓練が要りますが、しかし、誰にでも見ることができるものです。特殊な技能や才能は不要です。見ることができない方は、おそらく努力以前に情熱が不足ではないかと思います。
もう、いくら見ても、見えなくて、見えなくて、本当にイライラすることは、確かに私にもあります。しかし、あるときふっと澄み切ったクリアな立体画像が、ちゃんと見えるのです。これはもう、絶対に見えます。あなたにもきっと見えます。努力をし続けていただきたいと思います。
紙面の対象そのものを凝視してはだめですよ。それでは永遠に見ることができません。対象の奥10数cmの、あくまで架空の点を見るが如くその距離を見ると、あっと驚く画像が自ずと浮かび上がってくるのです。目が悪い人も、いい人も、どちらでもできます(ちなみに私は目がクソ悪い)。
この立体視が、かつてあれだけ流行ったのに、まだできない人がいたとは!じつはそのことに驚きました。あきらめないでください。あなたにも、絶対にできますから。
A. おやじんさんから
ステレオグラフ(古くは裸眼立体視)が見えるにはちょっとした「こつ」がいります。あなたは何もしないで寄り目ができますか?
人は(生き物全般にいえますが)両目で対象物をとらえてその時の視線の角度で対象物までの距離を測っているのです。そう、三角測量の原理です。
別の角度から撮った写真を並べて左右の目で別々に見ると脳が錯覚して、まるでそこにあるように見えるのですが、普通の人にはかなり難しいと思います。
そこで寄り目が効果的です。これは交差法といって右目で見る物は左側、左目用は右側に置く事が基本です。寄り目にすると対象物は二重に見えます。
2枚の写真がそれぞれ二重に見えて、内側にずれた物が重なって3つに見えたらそこでしばらく頑張っているとだんだん焦点が合って来て……。
それでもどうしても見えない人にはこんな秘策を……。
今度は平行法といって、右目用は右、左目用は左に両目の間隔で置きます。そして、おじいちゃんのかなり強い老眼鏡を借りて(なければルーペ2個を用意して(百均でも売ってる)、焦点が合わないくらいの近さからだんだん離れていくと、強制的に片方の目が1枚しか見えないようになっているので、かなり高い確率で立体に見えると思います。うちのかみさんもこの方法で初めてできました。
|