Q. あみさんからの疑問
もしかしたら、本当に情けない質問かもしれないのですが、教えてください。今まで恥ずかしくて、誰にも聞けなかったのです。
スポーツの大会で（スポーツ以外でも）、その名称に「選手権」の３文字が入ることがあります。「〜選手権大会」という感じです。「選手権」の３文字がない大会もあります。その違いを教えてください。
★あ〜、実は、私もはっきりとは分かってないということに気がつきました。
蘊蓄を含めて、よろしくおねがいします。（星田）
A. やまおさんから
「選手権大会」とは、ある競技や種目で、最優秀選手または団体を決める競技会。つまり「競技会」です。
「大会」とは、組織や団体が催す、行事としての大規模な会。たとえば「党大会」「民族大会」などで、競技会ではありません。
競技会で「選手権」を使いたくない場合は、「――大会」ではなく、「――競技大会」「――スポーツ大会」などとすべきです。
だから、最優秀を決める競技会では、「選手権」という言葉をつけるべきです。
★「選手権」というからには、何かの権利だと思うのですが、どなたかそのあたりを助けてください。
A. SHOWさんから
この質問は比較的簡単な答えだと思っていたのですが……。
簡単に言うと「選手権大会」というのは，「一番」を決める大会だと思っていただければいいかと思います。いわゆる「チャンピオンシップ」のようなものです。その試合に勝てば「チャンピオン」となります。ボクシングでいう「タイトルマッチ」も選手権のひとつと考えていいでしょう。
たとえば「日本選手権大会」であれば，個人あるいはチームとして「日本一」を決める大会になります。なので，日本を代表するトップの個人またはチームが参加します。
普通の「大会」であれば，必ずしもトップアスリートのすべてが参加するとは限りません。
A. ざ〜さんから
選手権大会は英語で「championship」です、大会は「（athletic）meet」です。つまり、選手権大会は一定の期間有効なチャンピオンを決める大会です。大会は競技選手が集まって試合をするだけのものです。もちろん、どちらも世界記録などは公認されます。しかし、チャンピオンと認定されるには、選手権大会で優勝する必要があります。金メダリストが世界記録保持者とは限らないということです。
A. hiwaさんから
選手権大会とは、その分野（スポーツ）でいちばん優れている選手を選ぶ大会のことです。
様々なスポーツで行われていますが、たとえばタイムを計るような競技では、タイム基準を超えた人しか出場できません。オリンピック等の国際大会への出場選手を、日本選手権の成績で選考される競技も多いです。
一方、「大会」のみが称されているものには、出場制限（タイムなど）がなかったりなど、比較的自由に参加できるものが多いように感じます。
したがって、
選手権大会
→「選手（選ばれた人）」のみが参加できる、その分野の一位を決める大会
大会
→その分野を行っている人が参加できる、競技会（記録会）のようなもの
のように分類できると思います（あくまで個人的な見解ですが）。
A. トンビーさんから
★「選手権」というからには、何かの権利だと思うのですが、どなたかそのあたりを助けてください。
……ということですので、私の考えをば……。
「選手権」という言葉から「権利」をイメージする人が多いようですが、「選手権」の「権」は「覇権」の「権」であり、権利とは無関係であるようです。
ちなみに「覇権」とは、手元の辞書には「競技などで優勝して得る栄誉」とあります。したがって、優勝することで国際大会に参加する選手としての権利（資格）が得られるのが全日本選手権大会……、というような解釈は間違いだと思います。
一般に選手権大会は、一定の範囲を統括する競技団体がその範囲内での最優秀選手やチームを決定するために行なう大会で、年１回以下の開催に制限されていると思います。
世界選手権、全日本選手権、○○県選手権、○○市選手権、また、大学、高校、中学というような範囲での選手権の設定もあります。
これに対して一般の競技大会は開催回数に特に制限はなく、かなり自由に開催されています。
選手権大会こそがその競技団体における最上位の大会であるのが本来の姿かと思われますが、実際には他のタイトルのついた大会と並列な場合が多いです。
たとえば高校野球では夏が選手権大会で春はそうではありませんが、どちらも「甲子園」としてほぼ同格に扱われていますね。
オリンピックは世界選手権大会ではありませんが権威は最高ですね。
なお、サッカーのワールドカップは、名称に「世界選手権」という言葉が含まれていませんが世界選手権大会という設定であるようです。
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