--- 素朴な疑問集 ---
トップページへ    [素朴な疑問集 TOP]


疑問No.788(2009.10.25)

Q. ごまさばさんからの疑問

 ヘリコプターに関する疑問です。
 車輪のないヘリコプターは、足の部分がそりのような形をしていますが、着陸したあとどうやって移動するのでしょうか?
 先日、飛行機に乗りましたが、その離陸時に、整備のためにヘリコプターが建物の中に入っているのを見て、すごく疑問に思いました。

あー、本当だ。車輪を持っているヘリコプターってないのかな?(星田)


A. kztさんから

 ジャッキアップして、台車に乗せて移動します。倉庫からの出し入れ時ですね。

A. Picorinoさんから

 答えは、「地面では動けない」です。
 車輪がついているヘリはローターの推進力を利用して地上移動できますが、ソリは滑りませんので地上移動できません。
 もし自力で動きたいなら、少し空中に浮かんで、つまり超低空飛行で移動するしかないのです。
「そり」しかついていないヘリコプターを地上で移動させるには、台車に載せてタグ(牽引車)で引く(小型なら人力でも引っぱれる)か、フォークリフトで持ち上げて運びます。

A. ラジオ好きさんから

 元ヘリコプターパイロットだった人から聞いたことをメールします
 通常の「地上移動」とは、地上から1〜3m程飛び上がった状態で移動することをいいます。
 格納庫等への移動時は、車輪のある物はそのまま牽引車にて牽引移動となります。車輪のない物はスキッドに車輪を付けて、牽引車にて牽引しながら移動させます。

A. アンギラスさんから

 車輪の付いた油圧ジャッキで持ち上げて、人力または電動カートで牽引する。または油圧ジャッキで持ち上げ、ソリの部分に小さな車輪を付け、短距離なら人力で押して行くようです。
 機体重量も500kgくらいと軽量ですし、それで十分だそうです。

A. Rinさんから

 飛行機は滑走路を走るため車輪が必要ですが、ヘリコプターはまっすぐ上に向かって飛ぶことができるので、滑走路がいらない。そして、車輪もいらないのでしょう。
 着陸後の移動は、自力で移動するでしょう。ヘリコプターは、垂直離着陸や空中静止などが可能で、ピンポイントで目的地に正確に移動できます。そのため物資や人員の輸送に優れ、その点こそ高性能の飛行機がたくさんある現在でもヘリコプターが多用される理由です。飛行機でも垂直離着陸が可能なものはありますが、ヘリコプターのほうが手軽に用意できるのでしょう。
 燃料がないときの移動、も考えてみましたがトラック2台の片方にクレーンを積んできて、クレーンでもう片方のトラックに乗せるのも、もう1台飛んできて吊りながら移動するのも、そのような手間かけるなら燃料だけ持ってきて補給し、自力で飛ぶほうが楽です。
 不時着や墜落してそれが不可能なら、先に述べた2つの方法も使うでしょうね。

A. ごんたさんから

 厳密に言えば、ヘリには車輪があります。
 軍用のヘリなどには、ソリではなく車輪だけを備えた機種も存在します。特に、大型の機体はほとんどが車輪で、ソリ型のヘリは比較的小型(これがいちばん多いんですけど)のものしか存在しないと思います。
 通常、我々が良く見かけるヘリのソリ部分(スキッド)には、引き込み式の小さな車輪が付いており、離着陸地点までその車輪を出し、人やトレーラーなどで牽引して移動させます。
 車輪が無いタイプのものは、台車のようなものを下に挟んで運ぶこともあります。

A. kousukeさんから

 ヘリを格納庫にしまうときは、「グランド・ハンドリング・ホイール」というタイヤをソリみたいなところにつけるそうです。
 また、高価な機体にはタイヤがついているものもあるそうです。

 参考URL
 
http://heri-yuuran.blog.ocn.ne.jp/blog/2008/03/post_906b.html

 このブログを運営されている方からも回答をいただきました。↓

A. yukiさんから

 車輪のないヘリコプターを移動させるには、「グランドハンドリングホイールという 棒の先にタイヤがひとつ付いたものを、それぞれ左右のソリの部分に取り付けます。
 そしてテコの原理でソリを浮かせておき、テールローター(後ろのちっちゃいプロペラみたいなもの)がついている部分の側に取っ手があるので、そこをこれもまたテコの原理で押し下げると、タイヤが支点になって、軽い機種なら簡単にへりを移動させることができます。
 航空会社等の大きな機体は人力でなく、トーイングカーという車がひっぱったりする場合が多いですよ。

 ヘリコプターは非常におもしろく、いろいろとネタはありそうです。あまり気が付かないものとして、ローターの回転方向がメーカーによって違います。 主にアメリカ製のものは真上からみて反時計回り、ヨーロッパ製は時計回りが多いです。機体にはローターの反作用で機体が逆方向に回転しようとする力がかかるので、アメリカ製なら機体は真上からみて時計回りに回転しようとします。それを打ち消す為に後方のテールローターの取り付け位置は上からみて左側になり、ヨーロッパ製のものは反対に右についているんです。メーカーの考え方なんでしょうかね(笑)

A. ヒロシさんから

 専用の台車があります。足の部分に装着して、ジャッキアップして、牽引車で牽引して移動するようです。小型のヘリだと人力でも移動できるようです。
 素人考えでは、地上での移動は必ず必要になるのだから、最初から車輪を機体に付けておけばよさそうな気もしますが、少しでも機体を軽くするために車輪をなくしたのではないでしょうか。
 以前、消防署の方に聞いたのですが、遭難者救助や消火活動などに出動する消防防災ヘリは、いつでもどんな要請が来てもすぐに出動できるように、全ての装備品を積み込んで燃料も満タンで待機しているのかと思いきや、装備品を外した状態で待機していて、緊急出動指令が出てからその活動内容に応じて、消火活動用の水槽を装着するとか……。医療器具などの装備品を積み込んで、さらにその装備品の重さや活動内容に応じて燃料を積み込んで出動するそうです。
 どのぐらい時間がかかるか予測できない遭難者捜索などの場合は、装備品を出来るだけ少なくして燃料を出来るだけ多く積むとか、重量が重くなる消火用水槽を積むときや、速度が要求され飛行経路や時間が予測できる救急患者の搬送の場合は、機体を軽くするため状況に応じて燃料の量を減らすこともあるそうです。もちろん、消火作業が長引く事が予想されるようなときは燃料も満載でしょうけど。
 状況によっては、飛行にいちばん大事と思われる燃料さえも削って機体重量を軽くする事が要求されるということなので、地上に接地しているときしか使わない物は地上に置いてきましょうということではないでしょうか。
 ちなみに、自衛隊などで使われている大型ヘリは車輪付いてますよね。 全体的に大きい物なら車輪の重量は大した問題では無いのでしょうね。あの機体を台車に乗せるというのも大変そうですけど。