--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.792 (2009.11.14)

Q. りゅうさんからの疑問

 はじめて質問を送ります。
 今年もクリスマスが近づいてきました。
 欧米ではクリスマスに七面鳥を食べるそうですね。私は、一度も七面鳥を食べたことがありません。
 そこで、疑問なのですが、
七面鳥を英語では「ターキー turkey」と言います。トルコという国も「Turkey」です。また、ボウリングで3回連続してストライクを出すことも「ターキー」です。これら3つの関係を教えてほしいのです。
 また、たくさんの七面鳥を消費するのですから、どこかで七面鳥を飼育していると思うのですが、日本ではそんな場所を聞いたことがありません(私が知らないだけかもしれませんが……)。世界的に有名な七面鳥の産地があれば、それも教えてください。
 さらに、
七面鳥とは、クリスマスやお祝いの日だけに食べるような、特別な食材なのでしょうか? それとも普段の食事にも登場するような食材ですか?

七面鳥を育てるには、広い面積が必要でしょうね。(星田)


A. Rinさんから

 七面鳥を「トルコ」を表す「ターキー」という言葉で呼ぶのは、ヨーロッパ人がアフリカ産のホロホロチョウをトルコ経由で輸入していましたが、これが七面鳥と勘違いされたと言われています。辞典の挿し絵では、似てなくもありません。なお七面鳥は、北米大陸の鳥です。
 ボウリングにかんしては、諸説のひとつかもしれませんが、北米大陸の先住民に弓の名人がいて、野生の七面鳥を3匹連続でしとめたことに由来すると言う説があります。サッカーのハットトリックみたいなものでしょうか。
 クリスマス以外には、感謝祭で食べるのが有名ですが、牛肉や鶏肉のように日常的に食べるという話は聞いたことはないです。特別な行事のごちそうなのでしょう。
 日本ではクリスマスでさえチキンですませるので、なじみがうすいですが、フォークダンス「オクラホマミキサー」のメロディに詞がついた「わらの中の七面鳥」という歌があるので、名前だけは知られてますね。かくいう私も七面鳥を食べたことはありません。

A. おやぢさんから

 七面鳥を「ターキー」と呼ぶ理由ですが、トルコ経由でヨーロッパに持ち込まれたからだそうです。もともとはアフリカ産のホロホロ鳥がトルコ経由で西欧に紹介され、「ターキー・コック」と呼ばれていました。
 コロンブスのアメリカ大陸到達により、既に北米先住民が飼育していた七面鳥が16世紀頃から西欧に持ち込まれるようになり、ホロホロ鳥と混同され、そのうち七面鳥がターキーと呼ばれるようになったそうです。
 野生七面鳥と野生ホロホロ鳥は、頭部が赤と青に彩られていて、頭部だけならまあまあ似ていますが羽は似ていませんし、体重は七面鳥の方が数倍(5〜10kg)あります。
 現在の食用七面鳥は改良され、動物園で見るのとはまるで違い、羽は白色で頭部の肉垂(赤い襞)も小さく、大きめのニワトリみたいです。
 ホロホロ鳥もフランス料理の食材として重要です。
 七面鳥はアメリカやフランスを中心に2億羽以上飼育されています。日本のニワトリは食用、採卵用計3億羽以上です。

A. アンギラスさんから

 全てのご質問には応えかねますが、解っている範囲でお答えします。
 まず、調べたところによると、七面鳥を意味する英語の「ターキー」は、鳴声に由来する説があります。また、別説で、先にキジ目でアフリカ原産のホロホロチョウがトルコ(ターキー)経由でヨーロッパに伝えられていて、新大陸発見以降、北米原産で同じキジ目の七面鳥が伝えられたとき、姿が似ていたホロホロチョウと混同された。
 個人的には、七面鳥の鳴声はニホンザルに近く「ターキー」には聞こえないので、後者の説が有力かと思います。

 ボウリングと七面鳥の関係ですが、3連続でストライクを出すと、お祝いとして皆に七面鳥を振舞ったからと言われています。
 世界的な七面鳥の飼育地は存じませんが、おそらく原産地の北米では、かなりメジャーな食材ではないでしょうか。
 日本国内では石川県輪島市門前町で町の特産品として飼育、販売されています。

A. 賢さんから

「turkey」という名前が決まる前の時代、アメリカ大陸に住む七面鳥が美味ということで、ヨーロッパに輸出されました。同じ時期に、アフリカのホロホロ鳥がトルコ経由でヨーロッパに輸出されていました。味や見た目が似ていたので混同され、Turkey からやってくる鳥として「turkey」と名付けられました。
 このような経緯なので、本来「turkey」と呼ばれるべきなのはホロホロ鳥ですが、飼育に手間がかかるらしく、七面鳥の方がよりメジャーになったようです。
 また、初期のボウリング場では、3回連続でストライクを出すと景品として七面鳥をプレゼントしていたので、そこから「turkey」と呼ぶようになったようです。
 七面鳥はアメリカ原産の鳥で、アメリカ大陸で家禽として飼育されているようです。欧米でも、特別な日限定の料理だそうです。

A. サンディエガンさんから

 七面鳥はもともとは北米に野生で住んでいたそうです。それをアメリカ大陸を「発見」したスペイン人がヨーロッパに持ち帰ったときに、なぜかインドから来たとは思われず、当時珍しいものはトルコから来たため、ターキーと呼ばれたらしい。
 ボウリングの「ターキー」は、ゲーム場の宣伝のためストライクを3回出すとターキーを商品に出したとか。真偽のほどは定かではありません。
 さて七面鳥、北米では感謝祭のときのメイン料理として出されるのが有名です。感謝祭前になるとスーパーではパック詰めになった羽をむしられ丸裸で一匹そのままの七面鳥がたくさん並びます。小さいのは鶏の一回り大きい程度のものから、大きいのは10倍はあろうかという物までさまざまです。
 感謝祭のときには、そのお腹にスタッフィング(野菜類です)というものを詰めこみオーーブンで丸焼きにし、家族みんなが集まった席でご主人が一枚一枚切り分け、グレービーソースを掛けて頂きます。日本人の舌には淡白すぎだし、パサパサしているし、そんなにおいしいものではありませんでした。
 七面鳥の飼育は、鶏のブロイラーと一緒で、七面鳥ファームがあり沢山の七面鳥を飼っています。もちろん感謝祭がいちばんの出荷時期ですが、米国ではターキーハムも一般に食べられており、ハム屋さんには年中出荷されていると思います。
 ちなみにターキーハムサンドイッチも米国では一般的ですが、味が淡白すぎて私の好みではありません。