--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.793 (2009.11.17)

Q. タケチャンからの疑問

 英語の間投詞について、教えてください。
 英語の間投詞には、boy,girl,man など人を表す言葉がよく登場します。
“Oh,boy.”で、「おやまあ」くらいの意味で使うことがあるそうですが、人を表す言葉を間投詞に使うその「感覚」がよくわかりません。
 日本語で言えば、こんなことに近いよ……というように、うまくたとえて説明していただけないでしょうか?

これは、むずかしそうな疑問ですね。「おお、神よ!」なら共有できそうな感覚なのですが……。(星田)


A. やまおさんから

 一般的には、「呼びかけ」です。

A. Qさんから

 会話の相手の性別や、言葉を発している本人との位置関係(?)のようなところから「おいおい」、「あらあら」に続き、「…きみきみぃ……」的な感覚ではないでしょうかね?
 ただし、微妙に相手を上から目線でってのはかんじられます。

A. まいたけさんから

 あ〜、ありますね〜。勘弁してよ〜ってときに、「Come on man!」なんて言いますよね。
 日本語と英語では必ずしも相当するニュアンスがあるわけでは無いので難しいのですが、多分、何かやらかした友人に、
「お〜ま〜え〜よ〜!」
って言うときの「お前」とか、上司が部下に、
「勘弁してよ君〜」
って言うときの「君」に近いのではないでしょうか。
 乱暴さが桁違いですが「テメエ!」なんてのも、根底にあるニュアンスは同じじゃないでしょうか。これは、英語でも「YOU!」で同じニュアンスが出せますね。

A. 賢さんから

 推測ですが……、元々は、感動を強調するための呼びかけだったのではないでしょうか。
「Was that moving!」では、「感動した!」だけですが、「Boy, was that moving!」と言うと、「そこの男の子、わたしは感動したよ!」と、他人に伝えたいほど心が動かされたことが表現されます。
 感動形で喋るときは文字通り感動していますから、「そこ」にいるのが男性か子どもかなどを確認する暇もなく「Boy」「Man」などを使うことになります。
 使われているうちに略されていって、「Oh, boy!」と呼びかけるだけで、
「そこの人、わたしは今呼びかけたいほど感動してるよ!」
という意味の表現になったのではないでしょうか。

A. 船橋さんから

 これに対する回答は諸説あるのですが、そのうちの一つを紹介しますと……。
 ほんとは、「Oh, Jesus!」や「Jesus Christ!」と言いたいけれど言えないような場面で、かわりに「Boy」や「Man」を使用しているのだ、という説があります。
 信仰心の強い人であれば「My God!」と軽々しく口にできないので、そのかわりに「Oh My!」や「Oh My Gosh!」を使うのですが、それと同じ感覚です。
 Jesusは、神の「子」なので「Boy」。神であるのに人として生まれたので「人」の子という意味で「Man」を使うということです。
 この説には、反対意見も多くあります。が、この説ですと、間投詞として、「Girl」や「Woman」を使用しないのがきれいに説明できます。イエスが男だからということですね。

 以下はおまけです。現在のアメリカで、比較的リベラルな地域では、「Oh, Boy!」と「Oh, Man!」は次のように使い分けられています。

・Oh, Boy! :「良いこと」が起こったときの驚きや興奮を示す。野球の試合でお気に入りの選手がホームランを打った場合は、「Oh, Boy!」という声があちこちで起こります。

・Oh, Man! :「がっかり」したときに使います。ひいきの野球チームが9回の表に逆転されて5点差つけられちゃった……ってときは、「Oh, Man!」です。

・Oh My God! : BoyやManの状況をはるかに超える驚きを表します。普段はなるべく言わないように避けてる言葉ですので、たまに「Oh! My God!」を使うことで、驚きがまわりに伝わります。9回の裏に5点差をひっくり返して勝ったときは、「Oh My God!」を使えます。