Q. カナさんからの疑問
うちのお風呂の壁には日本地図がはってあります。水に濡れても大丈夫な地図です。
先日、小5の娘とお風呂で話をしていて、娘から出た疑問です。
「新潟県」の「潟」という漢字がむずかしいというのです。確かにむずしいです。私は静岡県に住んでいますが、新潟に嫁いだ友人に手紙を送るときには、いつもこの漢字に悩まされます。
また、「那覇市」の「覇」の字もむずかしいというのです。私は、こっちの方がむずかしく感じますが、娘は「潟」の方がむずかしく感じているようです。
そこで、疑問です。
新潟県に住んでおられる方、那覇市に住んでおられる方、特に、新潟県新潟市に済んでおられる方、漢字のことで困っておられませんか? 私たちが予想する以上の「困っている」がきっとあると思うので、お聞きしたいのです。よろしくおねがいします。
★新潟県、那覇市以外でも、むずかしい漢字を使っている地名がありますよね。「我こそは!」と思われる方、投稿をお待ちしています。(星田)
A. ちーずさんから
僕は新潟に住んでいるので、簡単です。
何事も練習すれば簡単になると思います。
★困っていないということですね。(星田)
A. まいねさんから
新潟の「潟」の字が難しい! という件で。
たしかに! でも、昔模試の採点バイトをしていたとき、そのまさしく新潟県の高校からの受験があって、そこの高校は「新シ写」(さんずいに写)というふうに書いてました。
どうも、「写」の旧字体はそれに近い字のようです(「寫」)。
当用漢字を作るときに、ある字を簡単にして新字体を作ったはいいけれど、その字が構成要素となっている字の全てにそれを応用しなかったために取りこぼしが起きて、 難しい字が残ってしまった例かと思います
たとえば、区と言う字は旧字では「區」だったのですが、当用漢字外の「身區」や「區鳥」という字にはそのまま残ってしまったのです。
日本語表記のコンピュータ化の進行により字体の整理が進んで、今は躯や鴎もアリになりました。
当用漢字はたしか地名人名など固有名詞は適用除外だったので、それでいけたんでしょう。
しかしながら日常で使う機会の多いご当地の方は、略字でも作らないとやってられないんだろうなあと思って見てました。
当用漢字導入当時は新字体は見慣れなくて気持ち悪かったでしょうが、今では、そういう略字の方になんだか違和感を感じてしまうのはわたしだけでしょうか。
A. 鶸さんから
新潟県新潟市在住です。
私は、小学生4年生くらいまでは、この「潟」という漢字が書けなかったです。当時の年賀状を見返してみると、結構平仮名で書かれている場合が多いので、友人たちも同じ経験をしています。
よく間違われるのは、「臼」の部分ですね。線をくっつけたり、いちばん上の左側で線を出してしまったりと、大人でもミスすることが多い部分です。
ですが、手書きをするときは「新」も含めて崩して書いていますし、年賀状などもPCを使って印刷しているので正直あんまり困ってないです。
ただ、昔の苦労のせいか、よく県名を無意識に省略したりします。
県内からの郵便は、県名が省略されている場合が多いのですが(私だけ?)、もしかして皆さん面倒臭がっているのかも……。
ちなみに、新潟市には「潟東」と呼ばれる地区がありますので、そこの住んでいる人は「潟」を3回も書かなきゃいけないです。
ただ、他にも県外の人にはまず読めないだろう。という地名が多く(「新発田」とか読めますか?)、在住者でも読めない場合があるので、そういう点では漢字について困ってますね。
道をききたくても、迂闊に地元の人とかに訊けないですから……。
A. ペンギン大好きさんから
私は、新潟県新潟市在住です。
私も夫も新潟出身者ではないですが、在住十年以上のベテランですので、「潟」の字はもちろんきちんと書けます。
子どもたちは、小学校中学年〜高学年頃、自分で年賀状を書いたり自分の住所を記入する必要に迫られる年齢になる頃から、最初は苦労しながら、でもだんだんと慣れてしまえばどうということもなく書けるようになっているようです。
たま〜に、大人の方で、お湯の「湯」という字のつくりと上か下どちらか半分が(上が「日」で下はきちんとレンガもどき、あるいは上は苦労しながらも正しく書けていながら、そこで気が抜けたか下は「湯」状態)間違った字を書いているものを見ることがあります。
「転勤してきたばかりの方、あるいはそのご家族かなぁ」
と思います。どちらかというと、「新潟へようこそ」的な温かい目で見ることが多いです。
不便なこと、困ったことというと、何かの応募用紙など、住所の記入欄がごく小さなスペースしかないような場合、とくに、
____都道府県 ____区市町村
という具合に、県名、市町村名を記入する部分が強制的に区切られていて、しかも不当に小さいもの! うっかり万年筆などで書き出してしまうと、「潟」はさんずい以外はほぼ真っ黒くつぶれてしまい、きちんと書こうが書くまいが見分けのつかない状態になってしまいます。油性ボールペンも失敗する率が高いような気がします。0.3ミリくらいのゲルインクボールペンなどを使えば、相当小さな欄でも、気持ちよく上の「切り離し部分」も下の「レンガもどき」もきれいに書けるのですが……。
新潟に住んだおかげで、それまではめったに書いたこともなかったややこしい「潟」の字をマスターすることができてラッキー、と思っています。読むだけなら、もしかしたらこの字形の特殊さに気づくこともない人も多いかもしれないと思います……。
というわけで、トータルではマイナスよりもプラス……です。あくまでも一個人の感想ですが……。
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