--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.819 (2010.03.24)

Q. ともさんからの疑問

 梅が咲く頃になると、いつも思う疑問があります。
「塩梅」とかいて「あんばい」と読むのですが、「ばい」はよいとして、
「塩」を「あん」と読むのはかなりの飛躍が必要だと思うのです。
 また、この言葉の語源がわかれば、教えてください。

桜の時期に入りつつありますが、まあ、いいでしょう。(星田) 


A. 子沢山さんから

 確かに「塩梅」のもともとの読みは「えんばい」のようです。
 字のごとく、塩と梅酢で料理の味をほどよく整えることから、そのさじ加減が良いものを「えんばいが良い」と言い、そこから味だけでなく、物事の進捗状況や体調にも広く使われるようになったものです。
 一方、全く別の語として「按排(あんばい)」という語があります。
 こちらは、「物事をほどほどに処理する」の意味ですが、先の「えんばい」と音も意味も似ていたため混同され、その結果、「塩梅」も「あんばい」と読まれるようになったようです。