--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.826 (2010.04.24)

Q. kappamanさんからの疑問

 先日、TVで久しぶりに『天使にラブソングを』を観ました。何度観ても楽しい映画ですね。
 ところで、うるさい生徒たちを静かにさせるため
主人公が黒板を爪で「ギーィィィ!」とひっかくシーンがありました。スピーカーから聞く音でもイヤなものでした。
 そもそもなんであの音は不快なんでしょう?
 しかも世界共通なのでしょうね? 疑問です。

私も苦手です。(星田)


A. ASさんから

 黒板をひっかく音と、マカクザルというサルが仲間に危険を知らせるときの叫び声は、声紋を調べると一致するらしいのです。
 だから、人間は黒板をひっかく音によって遠い昔の記憶を思い出し、今でも危険を感じてしまってゾ〜ッとするのではないでしょうか。

A. おせっかいさんから

 正確な答えになるのか不明ですが、私の考えを述べます
 高周波や低周波は、人体に少なからず悪影響を与えることが判明しています。それらの悪影響から身体を守るために、身体が防御反応を示し、不快音として感じられているのではないのでしょうか?
 たとえば、高周波は、御質問のように不快音となりますが、低周波は、頭痛になると聴いたことがありますので……!

A. 子沢山さんから

 黒板をひっかく音は、私も嫌いです。似たものでは、風船やガラスをひっかく音も苦手です。
 このような音の好みや音から受ける印象は、どうもほとんどの人類に共通で、文化や教育にあまり左右されないそうです。
 これは、擬音語や擬態語などのオノマトペにも表れています。日本語の「コツン」というオノマトペを聞かせると、外国人でもたいていの人は、何か固いものが軽くぶつかった印象を受けるそうです。

 有名なものでは、ブーバ/キキ効果というものがあります。
 なめらかな曲線からなる図形とギザギザの直線からなる図形の2つを見せられ、「どちらがブーバでどちらがキキか?」と尋ねられると、ほとんどの人が、「なめらか曲線図形がブーバ、ギザギザ直線図形がキキである」と答えます。そしてこれも、母国語による差や年齢による差が認められなかったそうです。
 kappamanさんがご質問の黒板をひっかく音に関しては、霊長類が群れの仲間同士でコミュニケーションをとる際の一つに、外敵などの出現時などに発する「キー」という警戒音(サル山で聞いたことがあると思います)に類似しているため、霊長類である人間も、不快感を引き起こすのではないかという説があります。