Q. すすむさんからの疑問
私はよく肩がこります。
ところが、外国人には肩こりの人はいないと聞きました。これは、どういうことなのでしょう? 骨格の構造が違うのでしょうか? それとも意識していないだけなのでしょうか?
そんなことを知っても私の肩こりが治るわけではないのですが、知りたいのです。よろしくおねがいします。
★私も肩こりがひどいです。(星田)
A. おせっかいさんから
個人的な意見です。
人間が4足歩行から2足歩行に変化したときから、人間の肩こりは宿命となっていると聴いたことがあります。外国人にも確実に肩こりのようなものは存在するはずです
ただし、外国では、肩こりを別の表現や認識をしているために、肩こりとは認識せずに、肩こりなしと判断しているものと思います
A. 竹男さんから
外国の人も肩はこりますが、「肩こり」というニュアンスはないようです。 日本国外の人は「肩こり」といったピンポイントではなく、首、背中といった箇所の疾患として捉えているようです。
文化の違いで、肩がこりにくいということもあると思います。
A. やまおさんから
日本人に肩こりが多いのは、単調な日本語の発音に原因があると聞きました。
日本語は発音が単調なため、口やアゴの周りの特定の筋肉に負担が集中し、肩がこるのだそうです。
たとえば英語の場合、発音がバラエティーに富んでいるため、たくさんの筋肉に負担が分散されるので肩がこりません。それゆえ、英語には「肩こり」という言葉すらありません。
A. ちゃいろちゃいろさんから
イギリスで仕事をしていたことがありますが、少なくともイギリス人は普通に肩こりしてるみたいでしたよ。
長時間パソコンの仕事をした後は、肩をごきごきまわしたり、たたいたり、首を回しながらため息をついたり……。おおよそ日本人の肩こりと同じような症状に困っているようでした。しかし、彼らがその症状を話題にすることはありませんでした。
つまり、日本との大きな違いは、欧米社会ではあまり個人的な体調の話題をしないからだと思います。
医療費の問題もあるかと思いますが、あちらにいる間に誰かが病気で休んだり、病院に行ってきたなんていう話を聞いたことがありませんでした。
私が風邪で日本人用の病院に行き、一日休んだ時は大騒ぎになっていました。日本に戻ってきてからは、病院に行くから午前休み、なんて頻繁に聞きますし、どの医者がいいとか、頭痛で悩んでいるとか体調の話をよく聞きます。
肩こりではないですが、私は手足が冷えるので、日本から持っていったホッカイロ(あちらには存在せず、非常にめずらしがられました)を使っていたら、同僚の女性(ドイツ人)が手足が冷たくなるんだ、みたいなことを初めて話して、周りにも手足が冷えるんだということの説明を始めました(つまり冷え症)。
結局、自分にしろ他人にしろ、風邪をひいても手足が冷えても肩こりしてもあまり気にしない、という欧米人社会の特徴によるものと思います。「病は気から」を実践?しているのかもしれません。
A. しげ3さんから
外国には肩こりを表す言葉がほとんどないため、肩こりをうったえる人が少ないと聞いたことがあります。そのかわり、同じ症状を背中や首の痛みと考えるようです。
私ごとですが、自分には肩こりがないと思っていました。あるとき、背中が痛いと思い、初めてマッサージにかかったら、
「お客さん肩がすごく凝ってますよ、大丈夫ですか?」
と言われ、「これが肩こりなんだ!」と思った記憶があります。それからは肩こりが分かるようになりました。
A. ざ〜さんから
肩こりは、重力に対抗して肩を吊っている筋肉群が重力に耐えかねて過緊張を起こした状態です。ですから、肩を吊っている筋肉が先天的に強い人は肩が凝らないし、弱い人は肩が凝ります。
日本人など、北東アジア民族は、一般的にこの肩を吊る筋肉が弱い人が多く、「肩こり」という感覚としての概念とそれを指す言葉が存在します。
一方、欧米など白人系は、一般的にこの肩を吊る筋肉が発達している人が多く、「肩こり」という感覚を的確に指す用語がありません。
東欧の白人系の女性の一部に肩を吊る筋肉が弱い人がいて、その人達は例外的に肩が凝るそうです。
以上、医学雑誌「日本臨床」1982年増刊号「症候群」に掲載されていた文章を思い出して書きました。
A. 船橋さんから
外国人……となると範囲が広すぎるので、私が知っているアメリカ人限定で回答させて頂きます。
また、ネットを見ると、すでにたくさんの説(?)が流布していますので、私がアメリカで聞いた中で、あまりネットなどに掲載されていないものを集めてみました。
1. 体温が高いから説
日本人の平熱は36.5度くらいですが、アメリカ人の平熱は37度を超えています。この体温差が、肩こりを起こしにく体質を作っているのではないかという説があるそうです。
2.手足の長さが違うから説
私(身長183cm)と、私と同じくらいの身長のアメリカ人の手の長さを比較した場合、アメリカ人の方が10〜15センチくらい手が長いです。
このため、アメリカ人の手の動かし方は日本人のそれとはだいぶ異なっているようで、肩よりもむしろ肘に負担がたまるらしいです。
実際、私がアメリカ時代に勤務していた会社でも、肘痛をかかえている人がたくさんいました(500人の会社で10人弱いました)。
私の同僚にも、冷蔵庫が開けられない人、車のハンドルを持てないがいました。二人とも、取っ手やハンドルに取り付ける特殊なアタッチメントを持ち歩いて生活していました。
それなしで冷蔵庫の取っ手を握ると、角度によっては肘に激痛が走るのだそうです。
また、これはまったく私の個人的な感想で、科学的な裏付けは全くないんですが。野球選手で日本のピッチャーは「肩」を痛める人が多いんですが、メジャーリーグでは「肘」を痛める人が多いような気がします。これも、肘の使い方が違うからではと想像しています。
よく言われる、「肩コリ」にあたる英語が無いから、アメリカ人は自分の肩コリに気付かないというのは、私もその通りだとは思います。
たとえば、1920年代まではアメリカ人は、「口臭」という単語を知りませんでした。ランバート社が、「口臭で友人を無くすかもしれない」、という「リステリン」のCMを流し、はじめて「口臭」というのがアメリカで一般的な言葉になりました。
同じように、久光社などがもっとサロンパスのCMをやれば、肩こりももっと広まるかも知れません。
が、それ以前に、体温の違いや腕の長さの違いというのも、やはり肩コリの少なさと関係してると思います。
|