私の疑問は、はいているジーンズの縫製の仕方です。
筒状になっている脚を入れる部分は、前と後の二つの身頃からなっていますが、身頃同士を縫い合わせる方法が、外側と内側で異なっているのがほとんどだと思います。
調べてみると、外側の縫い方は「割り縫い」といい、糸が見えず見た目がすっきり、内側の縫い方は「巻き縫い」といい、強度に優れるそうです。
確かに見た目を重視するスラックスでは、内側も外側もともに、割り縫いです。しかし、いたるところで糸が見えているジーンズで、外側の縫製だけ割り縫いをするメリットはあるのでしょうか?
このへんの事情を御存じの方、教えてください。
★お店の人は、「デニム」と言ってました。しかも、なんだかちょっとイントネーションが違う。私は、「ジーパン」です。(星田)
質問ではジーンズの外側だけ割り縫いをするメリットが知りたいということでしたが、発想が逆なのではないでしょうか?
つまり、ズボンは割り縫いで仕上げるのが標準で、ジーンズだけ内側を巻き縫いで仕上げることが異質なのではないかと。
普通のズボンは外も内も割り縫いで仕上げ、表裏を返して完成としますが、生地の厚いジーンズは裏返すのが大変なので外だけ割り縫いを行ってから裏返し、巻き縫いで仕上げたのではないでしょうか?
都合のよいことに巻き縫いは強度に優れるので馬などに乗って生地が擦り切れるのも防げるし、(元々は)作業着だから見栄えも気にしなくても構わないのでこの形が定着した……。そんな経緯があったのではないかと思います。
★素晴らしい! 大納得です。ジーンズ特有の生地の厚さを考えればわかってくる疑問だったのですね。(星田)