Q. たかしさんからの疑問
amazonにしても、楽天ブックスにしても、今(2010年6月現在)、送料無料のようです。買う立場としては、大変ありがたいのですが、遠くから送ってもらうのです、いくらかの送料がかかって当然です。それが、無料だなんて……。
こんなことで、儲かっているのでしょうか? やっていけるのでしょうか? 不思議でなりません。
★本当に、そう思いますよ。今日も、1冊、買いました。
小さな本でも、かなり大胆な箱に入っているときがありますし……。(星田)
A. よしなさんから
顧客にとってよいサービスを提供し続ければ、短期的に損をしても長期的には成功するという考えでしょう。
アマゾンや楽天ブックスで買い物すると他店で買うよりもお得だとお客に植え付ければ、リピーターになってくれ長期的には成功するということです。
送料無料のほか、アマゾンでは「Amazonマーケットプレイス」といって、アマゾン以外の出品者が中古・新品を販売することができます。同じ新品でもアマゾンよりも安い出品者もあり、顧客を奪われる危険性もありますが、1円でも安く買えるならばそれはお客のためになると判断しているのでしょう。
その他にもアマゾンは、「え?それって儲かるの?」というサービスを提供しています。
アマゾンは日本に進出してくるときに、アメリカと違って日本は本を勝手に安く売れないという流通のルールがあるため、日本では成功しないと言われていました。しかし、こういった企業努力で日本でもここまで大きく成長することができています。
楽天は最近は銀行を傘下におさめるなど、事業拡大で成長してきていますが、送料無料のようにお得感を謳うサービスは後手にまわっています。
どちらが成功しているかは比べられませんが、日本企業も海外企業から学ぶこともまだまだたくさんあるように思います。
A. 江戸川三連豚さんから
先日出版関係者に会って、答えを得ることができました。
amazon.com は、一般の書店とはまるで違います。書店ではなく、卸問屋が直販してると考えるべきようです。
特に日本の書店−問屋−出版社には「返品制」があります。amazon.com
の場合、「買取」条件でその分値引き購入するそうです。
また、発送も以前は大手のペリカン便を使っていましたが、今では丸抱えに近いんじゃないかな? 大手でも当然割引契約で安かったはずで、丸抱えならもっと安いのが普通です。
「安くする努力」をしているから安いのは当たり前ですが、「すぐ」には入手できず、またネット環境が無い人もまだ多いので、本屋団体から反対されていない、またはされなかったのでしょう。
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