Q. みっちゃんからの疑問
ズバリ、「青二才」の「二才」って何なのでしょう?
「青」は、なんとなくわかるのです。「未熟」を意味するのですよね。でも、「二才」が分かりません。これって、「二歳」ってことですか?
単純な疑問ですが、教えてください。
★「三才」じゃだめなのかな?(星田)
A. 黒男さんから
うろ覚えですが、魚の稚魚の呼称が「二才」で、
青臭い二才 → 青二才
だと思います。
A. 賢さんから
「青」は質問者さんの想像の通り、「未熟」を表す言葉です。
「二才」ですが、ボラなど大きく育つ魚の二年物(卵から生まれて2年目のま
だ成長しきっていない小さい状態)を通称で「二才」と呼ぶそうです。
A. しげ3さんから
「青」は、未熟を指す言葉でしょう。
では「二才」はというと、たぶん出世魚等の二才魚(まだ発育途中)を指しているのではないかと思います。
個人的にそれ以外のところで考えてみると、組織などの中では1年目(新人)、2年目(ある程度はわかったきたがまだ甘い)、3年目(一人である程度は出来る)といった感じかなとも思います。
もしかすると、人間3歳になれば下の世話も1人でできるが、そこまで至っていないので、2歳かな〜とか思ったりもします。
A. きはくさんから
「青二才」、特にこの語に含まれる「二才」についての考察は、「@じゃり」さんの「ことばのレシピ語楽」の説明が妥当だと思います。
http://www3.kcn.ne.jp/~jarry/
「おもしろ語源探求」にある「青二才」の項
私見を付加するなら、「青二才」の「二才」は鹿児島弁の青年を示す二才(にせ)に由来し、漢字の一般的な読みから「にさい」と言われるようになったのではないでしょうか。
「青二才」が未成熟さに対する侮蔑を含む語として使われる場面を想像するに、元薩摩藩士が東京中央政府で活躍した明治以後の男性社会で……はなかったか? 素人推量ですけど、使用例があまり古い時代にさかのぼれなさそうです。
あと魚由来では、三才や一才がなぜありえないかが説明しにくいように思います。
鹿児島弁の「二才」は古語の「新背」(にいせ)に由来する語だと考えられており、少年というには年かさで、一人前のおとなにはまだ若い世代を指します。
新(にぃ)=若い(老人は「古(ふる)」)
背(せ) =男(女は妹(いも))
思うに漢字の「二才」は「にせ」という語の音表記だったのでしょう。
郷中教育(薩摩藩の青少年教育)で必ず出る「二才咄格式定目」(にせばなしかくしきじょうもく)が「にせ」の漢字表記を「二才」に確定流布したのではないでしょうか。
★引用犀さんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。
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