残念ながら、小学生(中学生)でもできるような、月までの距離の測定方法はないのではないでしょうか。
少しインチキでもよいというのなら、月食の際に月に写る地球の影に対する月の大きさの比から、地球の大きさ(半径6400km)はすでにわかっているものとして、月の大きさを求め、月の見かけの大きさから月までの距離を求めるという方法があります。
次の月食は2010年12月21日(皆既日食)です。ただ、実際に月食時に地球の影の大きさをイメージするのは、子どもには難しいかもしれません。そこで、さらにインチキですが、ネットに出ている月食の写真、たとえばりくべつ天文台の写真などはいいかもしれません。厳密には本影は地球より小さく、半影は地球より大きいので、正確な地球と月の大きさの比を出すのは難しいでしょう。
http://www.town.rikubetsu.hokkaido.jp/tenmon/kako/index4.html
http://www.astroarts.co.jp/news/2001/07/04lunaeclipse/index-j.shtml
月の見かけの大きさと距離は、五円玉の穴を使うといいかもしれません。五円玉の穴から月をのぞいて、ちょうどそれが重なる距離から、月の大きさがわかったものとして、距離を求めるというわけです。もっとも、小学生では少し腕の長さが足りないかもしれません。
★山賀さんのHP http://www.s-yamaga.jp/
★山賀さんと私には、共通の知人がいました。世間は狭いですね。(星田)