--- 素朴な疑問集 ---
トップページへ    [素朴な疑問集 TOP]


疑問No.851(2010.09.06)

Q. みのりさんからの疑問

 私は、中学生です。
 日本の土地の高さの基準は、「東京湾の平均水面」だと習いました。そこを0mとして、日本中の高さを測っているそうです。

 では、エベレストの高さは、どこから測っているのでしょう?

ネパールには、海がないですしね……。(星田)


A. ざ〜さんから

 物知りな人から聞いた話を、数値を再確認して書きます。
 元々は、19世紀にインドの基準水面(ベンガル湾)から三角測量法を用いて、順々に山頂が見えるところまで進んでいって測ったらしいです(8839m)。
 同じ方法で、中国の基準水面(黄海)から順々に三角測量法で測り進んでいった数字もあります(8844m)。
 その後水準点が変わったりしたこともあり、測り直して、お互いにほぼ同様の数字(8848m)です。
 現在は、アメリカが宇宙からGPS測量法でも測量しています(8850m)。
 ヒマラヤ山脈が少しずつ隆起していること、氷の厚さを勘案するか、地球の重力の影響による歪みなどで、少しずつ数値は変動するということです。

A. 星田さんから

 ある方から教えていただいた話を書きます。「ジオイド面」ではないかということです。

---------------------------------------------------------------
 ジオイド(英: geoid)は、平均海水面を陸地にまで延長したと仮定た場合に全地球を覆う仮想的な海面のこと。陸地に延長というのは仮に運河を掘ってその場所まで海水を引いた場合にその場所で示す平均的な水面をジオイドとする。
 換言すれば、ジオイドとは、地球全体を、重力のみの影響を受けている平均海水面で覆ったと仮定した場合にできる形をいう。(ウィキペディア)
---------------------------------------------------------------

 エベレストの高さは、このジオイド面からの高さではないかということです。残念ながら、まだ、確証を得ていません。
 単純そうでいて、奥の深い問題のようです。
 富士山の高さと違って、「世界一」がかかっていますから、ジオイド面のような、どの国も納得の得やすい基準が必要だと思います。