--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.868 (2010.11.20)

Q. キミさんからの疑問

 毎朝、ラジオを聞きながら子どものお弁当を作っています。ラジオを聞いていると、株価や為替の情報を伝えてくださいます。
 けっこうあることなのですが、
「今、変わりました!」
と、先ほどの情報を訂正し、最新の情報を言い直す場面があります。
 あれ、あんなに、熱心に報道する必要があるのでしょうか?
 私自身、ドルで預金を少々持っていますから、気にならないわけではありません。ただ、「現在」のレートが気になるような人は、自分で調べることができるのです。わざわざ「今、変わりました!」と修正しなく経ってよいと思うのですが……。
 新聞の情報なんて、そもそも最新ではないのです。

「臨場感」を出すための方策なのでしょうか?
  「現在の奈良市の気温は、13℃。あ、今、変わりました!」なんて言わないところをみると、為替レートは何か特別なのかな?(星田)


A. うにうにさんから

 いろいろな答え方が出来るでしょうが、まず報道人の気持ちの面から考えてみます。
 質問された方は、「新聞の情報なんて、そもそも最新ではない」とおっしゃっておいでですが、少なくとも紙面の締切の時刻では最新だったわけです。印刷・配送の時間差があるとしても、少しでも新しい情報を盛り込もうと、新聞社は大変な努力をしています(詳しくは省きますが)。
 ましてニュースは生放送です。自分のところに新しい情報が入っていれば、なるべくそれを伝えたいと思うのは、報道に携わる者が持つ人情として当然ではないでしょうか。むしろ、手元に最新情報がありながら、あえてそれを伏せる方が例外的だと思います。
 もう1つ、技術的、あるいはシステム的な面から考えてみます。
 ニュース原稿は(突発的なニュースを除き)基本的には放送時間より少し前に執筆され、アナウンサーは放送開始前に予め下読みをしておきます(そうすることで、文の途中での区切り方など、聞き手に分かりやすいよう工夫して読むことができます)。しかし例外的に、為替レートや株価指数などのデータの箇所だけは原稿では空白としておき、本番ではそれ専用のディスプレイ(最新情報が常時表示されており、1分ごとに更新される)に表示されているものを読みます。つまりぶっつけ本番です。これも、少しでも新しい情報を取り入れようとする工夫の一環です。

 今かりに、「日経平均 10,219.41(−87.42)」と表示されているとして、
「現在の日経平均は、昨日の終値に比べて87円42銭安い、1万とび2百……」
まで読んだところで、データが更新され、表示が「10,221.59 (−85.24)」にパッと変わったとしましょう。
 このとき、前のデータを覚えておいて「19円41銭」と続けるのは、やってみると分かりますが、至難の業です。それよりも「今変わりました」と一言入れて、新たに表示された数値を読む方が楽ですし、間違いもありません。
 もちろん、システムを手直しすることで、「今変わりました」を言わないようにすることは可能です(たとえば1分前のデータも同時に表示されるようにするとか、アナウンサーが手元の操作で一時的に更新を停止できるようにするとか、必ず原稿に書かれたものだけを読むようにするなど)。
 しかし、あえてそこまでして「今変わりました」を忌避する必要はない、と考えているのでしょうね。最新情報が分かって「困る」という人はおそらくいないでしょうから(質問者さんのように「気にする」人なら他にもいるかもしれませんが)。

なるほど! よくわかりました。