Q. としのりさんからの疑問
年明けのことを、なぜ「初春」や「新春」と呼ぶのでしょうか。
冬真っ最中です。まだまだ春ではありません。
★早く暖かくなってほしいからかな?(星田)
A. Luneさんから
以前に、昔の人は1〜3月を春、4〜6月を夏、7〜9月を秋、10〜12月を冬というくくりで呼んでいたんだよと聞いたことがあります。
だから1月になったばかりのことを「初春」とか「迎春」と呼ぶのではないかな……と勝手に思ってます。
A. アンギラスさんから
旧暦で一月〜三月を「春」としていましたが、明治5年12月に太陽暦を採用して、いきなり明治6年1月にしてしまい、一ヶ月「前倒し」しました。
しかし、言葉としての「一月〜三月」=「春」が残ってしまったため、季節的な感覚が一ヶ月ほどズレてしまったのでしょう。
A. あるさんから
新暦の正月に使うから違和感があるのですね。
旧正月の前後に二十四節気の立春が来ますし、本来は旧正月の挨拶であると考えるのが妥当でしょう。ですので、現在の年賀の挨拶として使うのは違うと思うのです。
とはいえ、立春の頃でもまだ春は遠い感じですね。
A. りょうけんさんから
旧暦では……、
「立春」から始まる1,2,3月を「春」。
「立夏」からの4,5,6月が「夏」。
「立秋」からの7,8,9月が「秋」。
「立冬」からの10,11,12月が「冬」
としています。
新暦では、約1ヶ月ほど後ろにずれて、春の始まる「立春」は、2月の3、4日になっています。
ですから、旧暦で元日から春が始まるので、賀状には「初春」「新春」という言葉を使っていたのを残しているのだと思います。
A. 少伯さんから
これはおそらく、旧暦の名残によるものでしょう。
旧暦(太陰太陽暦)では、
一・二・三月…………春
四・五・六月…………夏
七・八・九月…………秋
十・十一・十二月……冬
とされていました。そして、各季節のそれぞれの月には、初・中・晩 あるいは、孟(中国では長男という意味もあります)・仲(同じく次男)・季(同末っ子)の字をつけていました。手紙の時候挨拶などでも残っていますよね。つまり、(旧暦正月は)初春というわけです。
それが、新暦(太陽暦)になって約1ヶ月ずれたときにそのままずらしてしまったのではないかと思います。
新春については、推測ですが、新年の春というような意味で用いられたのではないかと思います。
ちなみに、秋の名月ということで「中秋の名月(旧暦8月15日)」は今でもそのまま残っていますよね。
「中秋の名月」は固有名詞なので、「仲秋の名月」ではなく「中秋の名月」が正しいようです。8月を表すなら仲秋でもよいのですが、8月15日は秋の真ん中ということらしいです。
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