Q. トシさんからの疑問
世界では、毎日、たくさんの出来事が起きています。
日本の新聞社などは、どうやって世界のニュースを手に入れているのでしょうか?
特派員を派遣している地域もあるでしょうが、特派員が直接、取材しているのでは、何人特派員がいても足りないと思うのです。
海外のニュースを日本の新聞社やテレビ局が手に入れているシステムを、ご存じの方がいらっしゃいましたら、教えてください。
日本からは遠すぎたり、日本との関係が薄かったり、さまざまな理由から日本では報道されないことも多くあると思います。どこかで、誰かが、取捨選択しているのでしょうか?
★なるほど。
大きな事件が起きてから、記者を送る場合もあるだろうけど、事件が起きる前はどういう態勢を取っているのでしょうね。(星田)
A. おせっかいさんから
記者の派遣が不可能な会社は、国内・外にある通信社からニュースを購入して、マスコミ等で報道しております
ちなみに、日本には4社の通信社がありますし、国外にもAP通信、ロイター通信、タス通信のほかにも、多数の通信社が存在しておりますよ
A. 少伯さんから
大手の新聞社やテレビ局ではたしかに特派員を派遣しているようですが、全ての国や地域に派遣は無理ですし、地方紙や地方局では経済的に無理ですよね。そこで、通信社というものが仲介します。
外国のニュースなどで、ロイター電によると……とか、ニュースの末尾に【共同】とか表示されていることがありますよね。あれが通信社の提供によるニュースだということを伝えているのです。
A. ぶーのんさんから
海外ニュースの入手法ですが、基本的には、海外の取材拠点(支局、駐在所など)に自社の記者を派遣して取材させています。
もちろん、質問者様がおっしゃるように、人的な、あるいは費用その他の限界があります。そこで登場するのが、「通信社」です。日本でいえば、共同通信、時事通信などがあります。
海外ですと、有名どころでは、ロイター通信(アメリカ)、AFP通信(フランス)、タス通信(ロシア)、新華社通信(中国)などですね。
これら通信社が相互に連携して世界中のニュースを取材し、集めます。そして、新聞社やテレビ局は、契約(加盟)した通信社からそれらのニュースの配信を受けるのです。
ニュース配信の契約については、全国紙はもちろん、地方紙も加盟しています。ですから、とても現地には記者を送れないような、地方の小さな新聞社などでも、世界中のニュースを載せることができるのです。
すると、その新聞社が配信された記事にまったく手を入れていなければ、遠く離れた地域の地方紙で、内容が一字一句違わない記事が載ることもあるのです。
もちろん、紙面などにも限界がありますから、配信された記事のどれを掲載・報道するかは、各新聞社・テレビ局の裁量(編集権)に委ねられます。
A. よしなさんから
ぞろ目の疑問Noですね! おめでとうございます。
新聞社1社で世界中のニュースを取材するわけにはいきません。そこで登場するのが「ニュースの問屋」とも呼ばれる通信社です。日本では共同通信社などが有名です。アメリカではAP通信、トムソン・ロイターなどですね。
新聞などを読むと記事の最初もしくは最後に「AP」とか「共同」と書かれている記事がありますよね。そのニュースは、各々の通信社から提供されたニュースなわけです。
この通信社は新聞社などからニュースを買ったり、海外ともやり取りをしていますので、世界中のニュースを取得しています。
日航機墜落事故を取材した記者を描いた映画「クライマーズ・ハイ」という映画では、堤真一演じる地方新聞社の記者悠木が出かけようとした瞬間に「共同通信ニュース速報。日航ジャンボ機がレーダーから姿を消えました」とオフィスに放送が流れるシーンがあります。まさしく共同通信社から速報が入った瞬間です。ニュースがどのように作られるか興味があるのでしたらぜひ鑑賞してみることをオススメします。
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