--- 素朴な疑問集 ---
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疑問No.904 (2011.05.24)

Q. えいいちさんからの疑問

乾杯のことを英語で、toast といいます。食パンを焼いても、toast です。
 これらが同じ綴りをしているのは、偶然ですか? それとも、両者には何か関連があるのでしょうか?
 これを知っていれば、乾杯のあいさつで使えるかなと思いまして……。

私もあいさつに使いたいと思います。


A. のりべぇさんから

 英和辞典で調べました。
「昔ワインに香料入りのトーストをひと切れ入れて飲む習慣があり、祝杯を受ける人もまたそのワインに風味を添えるものだと考えられていたので」
とあります。

A. DottyAshさんから

「その昔、祝杯にはtoastしたパンを入れていた」という話を聞いたことがあります。おそらくこれが語源ではないかということです。今でも英語圏では「乾杯の音頭をとる = make a toast」と言いますし……。
 ここからは余談ですが、とある酒豪が語るところによると、パンの焦げは液体の酸性を中和する性質を持っているとか。いにしえの方々は、酸味が強かったであろう当時のワインに、トーストを入れて美味しくしたんでしょうね。
 かつてイギリスではトースト入りワインを参加者が回し飲みし、最後に祝福される人がトーストを食べる(!)習慣があったそうです。
 ちなみに乾杯の対象となる人のことも toast と呼ぶので、そこから転じて「人気者」や「評判の美人」も toast だそう。
「味気ない日常に風味を与えてくれるだろ?」
とは件の酒豪の弁です。ただ「飲んだくれ」のことも米俗語では toast と呼ぶそうですから……、さながら「酒場限定のヒーロー」といったところでしょうか?

我が家の息子は、どこかで読んだらしいのですが、
  「昔は、飲み物に虫が入らないように、カップをトーストで蓋をした」
と言っております。