Q. 祐之さんからの疑問
外国の不良の定義を知りたいです。
日本では、以前は、ビーバップスタイルのボンタン、リーゼントスタイルが不良の定番でした。ああいうのは、現在はすくないみたいです。
今は、だらしなくて、髪型とかもあんまり気にしてない風を装うことがカッコイイみたいです。
欧米では、どういうスタイルが不良ととられるんですか?
そもそも、欧米に、日本でいう「ヤンキー」はいるんですか? アジアでの横浜銀蝿スタイルのとらえられ方が知りたいです。
★海外の不良事情に詳しい方なんているのかなぁ?(星田)
A. 半可通さんから
途上国が途上国たる所以の一つに、個人の自由に対する権利の主張が許されるかどうかという点があります。
つまり、もしある不良グループが揃いの格好をしてて、一目で「それと判る」状況であった場合、住民は公安当局に対して「なぜ、あんなに判り易い連中を放っておくのか」と突き上げ食う。つまり、途上国では揃いの服装をした不良グループは存在を許されない。犯罪者にも人権があり、警察権力は人権尊重優先で動く先進国とは明らかに事情が異なるわけです。
不良グループが仲間意識を共有する意味で同じ特徴の刺青を入れることはよくあります。それもあまり目立たない場所、通常はシャツで隠せる様な場所です。中国語でヤクザを意味する言葉「青斑」も刺青に由来すると言われてます。
アジアにおける横浜銀蠅スタイルは、単なるコスプレの一種と見做されてるのではないでしょうか?
横浜銀蠅スタイルというよりも、たとえばFF7のセフィロス風だとか、ワンピースのシャンクス風だとかのコスプレを、イベント会場で行うのはありだと思います。個人でそんな格好して上海の南京路を歩く若者もいますが、徒党組んだ集団は見た覚えがありません。
★「背景」を語っていただきました。(星田)
A. 海外虫剤さんから
ことわざに「貧すれば鈍す」とある通り、社会秩序と貧富は密接な関係を持っています。「豊かさ」は金銭的な指標だけではなく、精神的な満足度として考える必要があるわけですが、経済的な指標も一つの尺度ではあります。「海外での不良」の状況を語る場合、必ず「経済的貧困」を考慮して考えざるを得ない哀しい現実がそこにはあります。
経済的貧困は「学校教育の機会」すら奪って、集団生活を体験することで培われる「社会性」を育むことができません。非常に狭い縦社会の中で力の強い年長者に絶対服従で育つと、著しく偏った価値観しか持ち合わせない特異な精神構造の青少年が出来上がってしまうのです。
そんな彼等にとっては「今日を生きる」ことで精一杯で、将来の自分とか、自分の息子や娘に伝えるべき幸福の価値観などの夢を描けません。
生きるための方便として、幼少期にスリを仕込まれ(年長者から命じられ、逆らうと殴られる)、やがて足が速くなるとカッパライを働き、より多くの収入を求める様になります。自転車やバイクを手に入れて引ったくりを行うと、更に収入が増えます。増えた収入で、武器を手にしたり、あるいは酒や麻薬なども手に入る……、そして、ドンドン凶悪化してしまうのです。
経済が低迷してる国々や世情不安な地域では、必ずそういうチビギャング団(マフィア予備軍)が見受けらます。
★哀しい現実を教えていただきました。ありがとうございました。(星田)
★在駐獄さんからも、回答をいただきました。ありがとうございました。(星田)
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